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0話

特撮好きな人です。楽しんで読んで貰えるよう頑張ります

 唐突だが、君に1つだけ質問をしたいと思うんだがいいかな。え、私は誰かって??そんなの気にするなよ。どうせ、この数十分だけの些細な付き合いになるだけだからな。少しだけこのだらしない酔っ払いの相手をしてくれ。



 君は………幼かった頃に抱いていた夢を覚えているだろうか??



 …………ふむふむ、警察官か。いい夢じゃないか。その夢は叶えられたのかい??………え、そんなの叶えれるわけないだろだって??まぁ、こんな昼間の時間からお酒を飲んでるだけでも察していたけどさ。



 けど、そんなに気にすることではないさ。幼かった頃に抱いていた夢を大人になってからも変わらずそのまま叶えた人物なんて少ない。



 それもそのはず。なにせ、私達は大人に成長するにつれて『現実』というものを目にし、更には目の前に突きつけられるからね。



  それでもなお、幼かった頃から抱いている夢を叶えようと頑張る人物がいるんだからさ、私はその人達を尊敬するよ。



 ………へぇ、君の妹さんはその1人なのか。詳しく聞いても良いかな??………ほぉ、幼い頃から漫画家………ね。確かに、その夢を叶えるのは大変そうだ。けど、その子は君と違って努力してるんだろうね。



 ………おいおい、そんなに睨まないでおくれよ。そうだな、お詫びとして1つ面白い話を聞かせてあげよう。




 君は幼かった頃に1度でも『ヒーロー』になりたいと思ったことはあるかい??質問は1つだけじゃなかったのかだって??気にしたら負けだよ。




 ふむ、女はともかく男ならば1度は抱く夢………ね。まぁ、言っていることは正しいかな。




 けど、その夢も諦めたんだよね。




 それもそうだ。ヒーローなんて非現実的な職業なんてこの世にもないし、そんな夢を抱いている大人の方が逆におかしいよね。



 けど、もし未だにその夢を追いかけている人物がいたらどう思う??



 そんなのいないだって??おいおい、簡単に決めつけるなよ。なにせ、日本だけでも人口1億3000万以上いるし、地球上に存在する全人口は70億人以上いるんだぜ??



 まさか………本当にいるのか、だって??







 まさか、それが………本当にいるんだなぁ。








 言っておくけど、私じゃないぜ。私はただの旅人さ。





 1つと言っておきながら何回もして申し訳ないが、あと1つだけ質問させて欲しい。本当にこれで最後だから。




 君はラノベとかを読むかい??



 へぇ、大好きなんだ。いいね、私もだ。



 え?異世界転生モノか、異世界転移モノどっちが好みだって??決まってるじゃないか、異世界転移モノだよ。


 なんだ、君は異世界転生モノ派か。これはこれは………….、ちょっと表に出ようか。………冗談だよ。


 この質問をした理由は、私がこれから話す物語の主人公が異世界に旅立つのでね。


 ん?今から話すのはフィクションなのか、ノンフィクションのどっちかだって??想像にお任せしよう。言っては面白くない。


 さてさて、そろそろお互いに酔いもいい感じに回ってきた所で話そうではないか。





 ヒーローに憧れた1人の青年が異世界でヒーローになる話を…………。




 この物語のタイトルはあるかだって??タイトルかぁ………、そうだなぁ。








 よし、決めた。この物語の作品名は…………











 「ヒーローに憧れた俺は異世界でみんなを守るために叫ぶ……………。『変身』と。」






 

次回、本編入ります

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