6赤裸々は遺伝
R15、下ネタ?
本当に嫌いじゃないのよ、でもこう周りから薦められると反発したくなるって事あるじゃないですか?
「デカいの入れるの無理だから、お嫁には行けませんとか言えばいいじゃない」
相談したのはルームメイトである、中級侍女様。近々上級侍女へ上がることが内定されています。以前言っていた『伝手』ことお母上様が王妃様付の侍女なので、とても優秀、私の憧れです
「見習いちゃんは小さいから、1番上の兄上の嫁にしようと思っていたんだけどね。兄上ってば彼女孕ませちゃって、結婚式が延期になっちゃったのよね」
「『准上級騎士様』!!」
あぁ、違う違うと侍女様。すでに付き合っていて、両親にも紹介して婚約していたらしい。結婚式も予定していたのだけど、避妊するの忘れてご懐妊。妊婦に式は辛いだろうから、籍だけ入れて出産してから式を挙げるぞという事になったらしい。ま、まぁ婚約していたのならギリギリセーフ?なのかな
「兄上はエロ系ギフト持ちだから、見習いちゃんに良いと思ったんだ」
「……ちなみにどんなギフトを」
「『破瓜無痛』」
「…………すごく、わかりやすいですね」
でしょう?なんてケラケラ笑う侍女様。まさか、破瓜の痛みを心配されるとは。ありがとうございます、先輩……と言っていいのか微妙ですが
「実は私も『破瓜無痛』を持っているのよ、私の嫁になる?」
にっこりとほほ笑む侍女様。……え、もしかして女装男子ですか、ルームメイトは実は男だった!!とか。あわあわと挙動不審になる私、え?もしかして貞操の危機?
「お、男なんですか……」
「女よ。それに彼氏いるし……もう、冗談にプルプル震えてかわいいわね、見習いちゃんは」
「な、なんだ……びっくりした」
「だから妹になってくれると、いいなぁ~って思っていたんだけど。だからって宰相補佐官は体格差ありすぎだよね、それに『妹』じゃなくて『姉』になっちゃうしね」
なんと、侍女様の彼氏は弟君だそうで
侍女様だってそんなに大柄ではないのに、あの弟君のアレを受け入れる覚悟があるほど愛されているとは!!すごい、そこまで愛されているなんて、まるでロマンス小説の様だわ!!最近流行りなんですよね、私も読んでみたいと思っているのですが、伝手がなくてなんて言ったら侍女様が貸してくれるとの話
「それに、もう入れちゃったし」
「何を?」
「ナニを。『破瓜無痛』持ちだから、行為中の痛みは感じないのよね、気持ちイイだけ……だから、傷に気が付かなくて逆に危ないのかもしれないけれど、その辺はギフトだから女神さまの守護付って事」
ギフト持ちなのは冗談ではなかったらしい赤裸々な告白に、……私のギフトも言った方がいいのかな?いや、でも、私のはちょっと……言い辛いですが
「私……多分、宰相補佐官様を受け入れることは出来ると思います」
ただ、私は宰相補佐官様を好きなのかどうかが、わからない。だってこんな事初めてなんですから。