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11逆告白のすゝめ

泣きつかれた私は意識を手放してしまった


王宮よりも実家の方が近かった為、宰相補佐官様に背負われ帰宅したらしい。残念なことに父では私を背負えなかったのだ、力が無くて。気が付いたら夜中、自宅の自室のベッドの上。宰相補佐官様はもう、帰宅なされたのだろうか?階下へ降りていくと母がいた


「同僚様はお帰りになったわよ、後でお礼をいいなさいな」

「はい、もちろん」


ソファーをすすめられ母の向かいに座ると、母は自らお茶を淹れてくれた。貧乏子爵家には使用人などいないのだ


「……あの方をお慕いしているのかしら?」

「たぶん」

「見た時わかったわ、あなたのギフトはあの方の為に女神様から贈られたのだと。ギフトでもないとあのデカさは無理だわ、裂けるわね」


母よ、それは言い過ぎだと思う





王女殿下は言った


「結婚するのか、おめでとう」

「しませんよ、そんなガセネタ誰から仕入れたのですか?」

「見ていたからな」



話を聞くと先日のあの『結果的にはデートから両親にご挨拶食事会』を近くの席から生暖かく見守っていたそうだ。……全然気が付かなかった。宰相補佐官様が宰相閣下に店の詳細を聞いてきたので、何か面白いものが見れるぞと店に問い合わせ同じ日にこっそり予約を取り、王女殿下を誘ったそうだ


店、守秘義務は!!と思ったのだが、宰相閣下の強権発動で店側としても言わざるを得ず、さらに店側に口止めをしたそうだ。国家権力の無駄遣いめ


「両親へのご挨拶、肉を食しながらの求婚に感動して号泣していたではないか?」

「求婚されていませんし!!」

「なにやってんの、兄上様は」

「とんだ根性なしだのぅ、それでも国政を司る宰相府の人間か……」


侍女様まで話に加わり、宰相補佐官様、失職の危機か!!


「こうなったら見習いから逆求婚してみればよいのではないか?」

「そうそう、『あなたのデカいモノ、入れられますよ』って言えばイチコロよ」

「それ、宰相補佐官様知っているじゃありませんか……。それにギフトが無くても、お祖母様はお祖父様を受け入れていれたのではありませんか。少々無理かなと思っていても、普通の人は我慢をしているわけですし、宰相補佐官様を好きになる女性は沢山いるはずですよ」


そう言うと、お二方は微妙な顔をされた。あれ、変な事言ったかな?王女殿下はゆっくりとお茶をたしなみ、侍女様は窓の外を眺めながら、ぼそりと


「お祖母様はお祖父様との夜の生活を蛇蝎のごとく嫌っていたのよ」

「…………うわぁ」

「愛情で耐えられる限界を超えていたのだろうな」


そうなんだ、だからあんなに私の事を心配して下さったのか……。それを聞くと満更お母様の言った事が、戯言ではないような気がしてきた現金な私。お側にいてもいいのだろうか、弟君には侍女様がいた、宰相補佐官様には私が……なんて思い上がってもいいのだろうか


「逆求婚ってどうしたらいいんでしょうか……」


そうつぶやくと、お二方は急に身を乗り出しノリノリで話し始めた


「やる気か見習い!!私は、部屋に真っ裸で忍べばよいのではないかと思うぞ」

「王女殿下、ああいう男は就業中に着衣でイタす方が燃える性質ですよ、多分」

「なんだ、弟はそういう嗜好持ちか?」

「弟の方はマッパで着衣の私が乗る方が好みだそうですから」

「奥が深いな。ならばこそ宰相補佐官が着衣で、見習いが真っ裸の方が好みではないのか?あの2人は嗜好があまり似ていないからな」

「だと思います!!」


王女殿下と侍女様はヒートアップしすぎて、私を忘れているようだ。……そうか、裸か。無理だな。

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