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現夢鏡幻―げんむきょうげん―  作者: 秋音 壁
1/1

第一

私は右手で、時計を手繰り寄せ、けたたましくなるアラームの音を止める。


窓からは、朝日がさんさんと降り注ぎ、


寝ぼけている私の体を照らしていた。


瞬間、朝日が目に入り、つい、目を細めてしまう。



少しぼーっとした後、むくりと立ち上がり、背伸びをした。そして、今の時間を確認しながら、寝室のドアを開け、一つ一つゆっくりと階段をおりはじめた。


リビングにつき、ソファーに腰をおろした。


そして、机にさっきの目覚まし時計を置き、テレビの電源をつけた。


ソファーは、柔らかくてもう一度寝てしまいそうだ。


だが、そんなわけにはいけない。


もう八時を回っている。


が、予定は昼からだ。まだまだ、ゆっくりしていたいが、時間はかかるだろうし、最低でも9時にここをでたい。


顔を思い切り、叩き、目を見開いた後私は、支度をするべく、立ち上がった。


そして、その調子に足が机にぶつかり、その上、机に顔面を思い切りぶつけてしまった。


………


すっごく目が覚めました。

小鳥の鳴き声

風の音

桜と木の葉が舞い踊り

木と樹の間からには、木漏れ日が差し込み

小動物は動き始める。



私は、歩くのを辞め


大きく、深呼吸をした。

そして、ゆっくり場を見渡し、


口を開いた。


「迷ってしまいました…」


口からこぼれたこの言葉は、ただむなしく消えていった。

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