10ー6 追うもの立ち向かう者
十路は急いで城を出る。
「何だったんだ一体?まあラプラスの悪魔がいうなら間違いない何かあるんだな」
城を出た辺りで城の天井が破壊される。
ちょうど先程まで十路たちがいた部屋である。
「シヴ!」
急いで戻ろうとする。
「待て十路!あの女の思いを無駄にする気か」
(だからって…)
「あの女はお前ら家族を逃がすために囮になった、
だが今戻ればどうなる」
(ぐっ!…)
「いくぞ!」
近くに置いてあった馬車に乗り込み走らせる。
「あれか百花十路…お前のドラゴンを頂く。必ずな」
ジャックは何処かに飛び去る。
「しかし何だったんだろうな」
「うーん」
「隕石が落ちてきたとか」
これは十路
「天井が脆くなって崩壊?」
これはミッシェル
「人が降って来たんじゃないかな」
これはカナ
「「それはない」」
実はカナが正解なのだがそんなことは知らない。
「ん~」
「どうしたの?」
「いや住むとこ探すのも楽じゃないなと思ってな」
「うん」
「何処が一番良かった?」
「私はルーグかな」
「あたしは…まだ判んない」
「ん~まあそうだよな~俺としては龍の墓場みたいなきれいな何処がいいな」
「俺は反対だがな」
(わかってるから…)
アラストールは断固嫌なようだ。
「でもな~そろそろ絞らないとな~色々行ったし」
「じゃあユニオンに行かない」
いつも通りミッシェルの発案だが
「?何で?」
「あそこは治安がいいって評判だよ」
「まあギルドマスターがあれだからな」
アグーナで腕で冒険者を叩き潰したことは今でも衝撃だ。
「そこは一度は行ってみてもいいな」
いつも通り指針は決まった。
「それじゃあ目的地はユニオンだ」
馬車をユニオンの方に走らせる。ちなみにラプラスの力で知っていたようで貼り紙があったので方向はわかる。
ヒュゥゥゥゥゥゥ
何かが降ってくる。
「ヒャッハーやっと追いついたぜ百花十路」
「なんだ!?」
「俺はジャック・ザ・リッパー」
「ジャック・ザ・リッパー?何でフロンティアにいるんだ?」
ジャック・ザ・リッパー…
19世紀ヨーロッパで暴れ回った殺人鬼である。
説が色々あり真相は知られていない。
別名:切り裂きジャック
「何でか…俺が聞きたいね寝て起きたらこの有り様だよ」
「境遇は同じか…で何しに来た?俺に用があるみてえだな」
「正確にはお前のドラゴンが欲しくてな、だから俺にくれ」
十路からオーガが漏れだす。
『ふざけるな!!』
怒気のこもった声は顎を貫く拳に変わった。
「うおっと!危ねえないきなり」
体を仰け反らせかわす。
『てめえは俺の家族に手を出そうとしている!よって生かしておかねえ』
「狙ってるのはてめえのドラゴンなんだがな」
『アラストールは俺の家族だ』
「ドラゴンを家族と言うのかよてめえは」
『ああ、俺に初めて出来た家族だ、だからこそてめえをアラストールに近づける訳にはいかねんだよ!』
顔面を拳で打ち抜く。
「ぐはっ!」
少しよろける。
『殺人鬼はそんなものか?ならば是非もなく死ね』
「バカなこんな何処で死んでたまるか!」
ジャックは手を構える。
「てめえのドラゴンだけでも貰っていく!精神吸収-マインドドレイン」
しかし、何も起こらなかった。
『終わりか?じゃあ殺して…』
「ククク」
『何が可笑しい?!』
「てめえのドラゴンは頂いた」
『なんだと!?』
(アラストール聞こえるか)
返事がない。
(アラストール!アラストール!)
何度呼んでも返事がない。
『てめえ!』
オーガが漏れだし角まで生え出した。
『おい、今なら半殺しで許してやる返せ』
「誰が返すか!返して欲しかったら俺を追いかけてこい」
ジャックは飛び去る。
『もう一度言うぞ返せ』
闇で出来た弓をつがえる。
『死ね!』
無数の矢を放つ。
「なっ!?」
無数の矢の前に避けきれず墜落する。
落ちた場所に十路は周りを吹き飛ばす勢いで走る。
「くそがぁ何なんだあの人間は!」
落ちた衝撃で立ち上がることご出来ない。
『お前は知ることがない、今ここで殺すからな』
剣を引き抜く。
ゆっくり歩いていく。
「ま、まて俺を殺せばお前のドラゴンは消えるぞ」
『問題ないてめえが持つその玉を壊せば解放される』
剣を首筋に当てる。
「ヒィ」
『とりあえずこの玉は貰う』
玉を奪い取る。
「殺さないでくれ」
『死ね!』
首を撥ね飛ばした。
『あの世で地獄に落ちろ』
オーガが引いていく。
「ふぅ終わったな後はこの玉を壊せばいいだけだ…あっ!」
今さらだが手順は玉を壊してジャックを殺すのが正解なのだが手順が逆になったことで玉が消えたのではと思い出す。
「あれ?玉がそのままだ」
消える様子も無い。
「えい!」
小太刀で割ってみる。
すると玉が消えた。
(アラストールいるか?)
「ああここにいるぜ」
(ならよかった、しかし何でアラストールが狙われたんだ?)
「儀式にでも使うつもりか、あるいはアイツの能力だからコレクションでもするつもりだったのかもな」
(趣味悪りい)
「俺もぞっとするな」
(ミッシェルたちほったらかしだからな早く戻ろう)
十路は飛んで戻る。
ドオォォォォォン
ミッシェルがいた辺りの森が土煙に消える。
「なんだ?」
「マズイ急げ十路!」
(俺も嫌な予感がする)
「ミッシェルーーー」
さっきの地点に戻ってくる。
「十路!」
ミッシェルはヴァルキリーをカナはルシファーを出している。
「お父さんちょうどいいとこに」
カナはルシファーを使うと少し成長が早まるようだ。言葉が10歳ぐらいになっている。
「こいつ、倒すの手伝ってよ」
「Gmooooooo」
煙で見えないがなにかいるようだ。
「魔神兵器ガース」
「Gmooooooo!」
機械の巨兵が目の前にいる。
「魔神兵器?」
「そんなことはいいから来るよ!」
「Gooooooo!」
「オーガ解放!」
魔神兵器ガースと百花家の闘いが始まる。
バトルに継ぐバトル、書いてて楽しいです。
次回予告いきます。
十路「バトルばっかり疲れるな」
ミッシェル「たまには私も暴れるよ」
カナ「お父さんには負けない」
「ところで、私の妹か弟は出来ないの?」
十路ミッシェル「ごほごほ」
十路「まあもう少し先かな、うん」
ミッシェル「そんなことより目の前の敵」
十路「次回は家族全員でバトルだ」




