10ー5 男の闘い新たな敵
三日後…
スノウの兵士との試合の日となる。
「頑張ってね」
「おう!」
我が家の形態はこうである。
「相手は誰なんだろ」
まあ気にするとこはそこである
「十路なら大丈夫だよ」
「それもそうか」
それで納得するのが十路。
「十路殿準備が出来ましたので」
「あいよ」
闘技場へと向かう。
「これより冒険者百花十路と我が国の兵士による親善試合を行う」
ここで歓声が起こらないのは予想済み。
「では両者入場」
呼ばれて入るが相手はあの男だった。
「うちの兵士からは兵士長のバラガンを出す」
「兵士長ってこの前のあれか」
ドアを壊して侵入させたあの隊長である。
「女王様私のことは熟女仮面と…」
「「死ね!」」
会場全体から言われる、観客の心は凍っているにも関わらずだ。
「死ねはひどいですね」
「いいやあれが正しい反応じゃ変態熟女仮面」
さりげなく変態がついている。
「それはさておき十路殿この前は申し訳なかった」
「うんまあいいけどあんた部下に恵まれてるな
あんたの部下は土下座してあんたの顔を立てようとしてたぜ」
「全く嬉しい限りじゃないか、顔を立ててもらったからには負ける訳にはいかない」
バラガンは構える
「家族が見てるんでな無様な姿は見せられない」
十路も構える
「試合開始!」
試合開始と同時に動いたのはバラガンだ
「先手は頂く!」
大きく足を振りかぶる
「こいよ」
微動だにしない
「ほああああ」
顔面に回し蹴りを入れる。
「遅い、だが重いな」
腕でガードするが、十路は横に少し押し込まれる。
「まだだ!」
反対の足で脇腹を抉るように蹴ってくる。
「何度も効くか!」
十路はカウンターで顔面にパンチを当てる。
「「ぐはっ!」」
同じく殴ったのだが十路のほうが力が上だったようで
バラガンだけが地面を転がる。
「効くなあ腹に一発入れられると」
「そなたは謙遜が過ぎるな」
少しボロボロだがまだいけると行った感じだ。
「さて私も本気になろう、私が何故兵士長足り得たのかその理由が…」
どんどん姿が変わっていく。
「この変幻能力 進化 これだよ、これが私の魔法だ 」
見事な獣人である。
「面白い能力してるな」
「これは人前で能力を出すのを禁じられているが
今の君なら相応の能力だろう」
「十分だ、さあお前は俺に何をくれるのかな」
「やればわかる!」
バラガンは再び走り出す。
しかも今度は目で追うことが出来ない。
「獣破掌」
一瞬で十路に5打の攻撃を当てる。
「ゴハッ!」
血を吹き出す。
「十路!」
ミッシェルはやはり血は見ていられないようだ。
「くっそはえーのに重い」
「私はどんな獣の力でも使うことができる、だから…」
今度は走り出す瞬間を捕らえたが、
「私に勝てるのは獣を上回るものだけだ!」
また5打を浴びる。
「ゴフッ!」
血が流れる。
(ヤバイな早く手を打たないと)
「何か考えているようだが無駄だ!」
もう止めを刺しに来ている。
ここで少し思考する。
(そういえばなんで走る瞬間が見えんだ?)
「そりゃ目で追えない速度でも加速しなけりゃそんな速度はでねえよな」
思考にアラストール参加
(ん?なるほどまあ奴の速さの秘密は分かったが対処法がわからん)
「走るの邪魔してやればいいんじゃねえか」
(無茶いうなよ)
「これで終わりだ!」
「あ~もう面倒だどうにでもなりやがれ!」
やけくそに地面を殴りつける
震動が広がりバラガンの動きが止まる。
「おっ?チャンス!こっちの反撃だ!」
「ぬお!?」
「喰らえ!」
十路は倍返しと言わんばかりに連打する、その数一秒間に10発
「おおおおらああああ」
「ゴッ!ガッ!ぐほお!」
「吹き飛べ!鬼の拳牙!」
「ぐはっ!」
バラガンは血を出して倒れている。
「ぐっ…まさかあんな方法で止められるとは思わなかったよ」
「あんたが使っていたのはチーターの力、
チーターは確かに陸上では最速だが最初から速い訳じゃない、その速さには準備つまり助走が必要だ
そこで…」
「思い付いた対処法は走る前に叩くと」
「大正解」
割りと早くに当てられた。
「私の力を見抜くとは流石だ、だが…」
「「負ける訳にはいかない!」」
「変幻・ライオン」
鬣の生えたライオンへと姿を変える。
「王の力をおもいしれ」
「いいやあんたは鬼の前に屈する」
其処からは殴り合いとなる。
「いいぞーやれー」
「いけーそこだー」
会場の何人かは心が溶けてきたようだ。
「らああああ」
「ぬぉりやあああああ」
まだ殴り続ける。
「王攻激怒!」
「鬼の剛腕!」
最後の技が炸裂する。
小爆発を起こすレベルの衝突だ
「十路!」
「お父さ~ん!」
土煙の中から誰かが出てくる。
バラガンだ。
「フハハハハハ負けたな十路殿」
そのまま倒れる。
「そこまで!勝者百花十路」
「わぁー」
凍っていた観客から信じられない程の歓声が聞こえる。
「いい試合だったぞー」
「こっちまで熱くなったー」
あちこちから観客の声がする、作戦は成功のようだ。
「熟女仮面立てるか」
「その呼び名は観客の心を掴むためのパフォーマンスだから止めてくれ」
「そのわりに失敗してるけどな」
「ハハハ、返す言葉もない」
「いい試合だったありがとう」
「いや私の方こそ鍛錬の励みになるし、兵士たちの目標が出来た感謝する」
握手する二人を拍手が包んだ。
試合後…
シヴに呼ばれてミッシェルとカナもつれて城に出向いた。
「此度は助かった感謝する十路殿」
「いや俺は楽しかったからいいけど」
「実は十路殿の一家が来ることは事前に知っていましたこの町に来ることも」
「は?」
「私自身には確かに予知能力はありませんが私は悪魔を使役しています」
「それはラプラスの悪魔だな」
ラプラスの悪魔…
現代において起こる事象を決定付ける超越的存在
全知の象徴である。
「うむその通りラプラスの悪魔じゃその悪魔はいつ、何処で誰が何をしたかまで全て分かる
そして未来のこともな」
「未来?」
「今すぐここから離れて西に町があるから走るのじゃ馬車は用意してあるのをくれてやる」
「わかった、いくぞ!」
ミッシェルとカナを担いでダッシュ
「ふう、ようやく逃がせたか」
次の瞬間天井が破られる。
「ゲハハハハシヴ~貰いに来てやったぜ~」
「なんじゃジャック・ザ・リッパー」
「懐かしい名前だな覚えていたなら光栄だな」
「黙れ人殺しが!」
シヴの周りに吹雪が吹き始める。
「お~こえ~なお前に一つ質問だ」
「答えることなどなにもないがな」
「ここに百花十路がいただろう」
「知らんな」
「惚けても無駄だぞお前の悪魔は全知、何でも知ってる居場所位知ってる筈だがな」
「知らぬというのが分からんのかーーーー!」
吹雪を強めジャックを凍らせにかかる。
「ヤバイなこりゃ」
「凍りつけ」
「なんてな粉雪じゃ何も凍らねえよ」
手で振り払う
「なっ!?私の氷が!」
「ここに居ないのは確かだから一先ず引いてやる今度はてめえの悪魔を貰うから楽しみにしてな」
天井から出ていく。
「十路殿くれぐれも気をつけるのじゃ」
どうも~大鴉ですこんにちは
最近評価がどんどん下がり悲しい限りです。
これから新章です。またのんびり日常編行きます
トークコーナーです。
十路「ヤバイな血が出すぎて目の前がくらくらする」
ミッシェル「十路しっかりして」
十路「ああナース服のミッシェルが一人、二人もう、天国だなここ」
ミッシェル「しっかりしなさい何を見てるのこのお馬鹿」




