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1ー1 カトラスの村
「うわぁぁぁぁぁぁ」
気付けば先程龍をたおした少年 百花十路は、はるか
上空に放り出されていた。
遠くから見ていた人は、流れ星だとおもったに違いない。
その流れ星は、地面に大穴を開ける勢いで墜落した。
衝撃はすさまじいものだった。
「いってーなーなんなんだ一体?」
と、十路がいたがっているところへ、
「なんだー」
「おい 人がいるぞ」
野次馬のように人が集まって来た。
鬚を蓄えたリーダーらしき男が、十路に歩み寄り
「大丈夫か坊主? すげえ音がしたが」
「大丈夫だがあんたらは?」
「俺たちは、この村にすんでるもんだ。俺の名前は
クラッド おまえは?」
「俺は、百花十路」
「トウジだな よろしくな」
「よろしく。」
互いに自己紹介を交わした。