『しゅじんこうのしょうかい』(バスター・ワイルド)
【しゅじんこうのしょうかい】
俺の紹介をしていく。
(どこにだ)
『バスター・ワイルド』
4月生まれ。(ちゅうじゅん)
黒い髪に、空色の目をしている。
俺は空がすきで空色がすきなので、じぶんの目の色はけっこう気に入っている。
「水色」ではなく「空色」。だ。
黒い髪はノルエアではちょっとめずらしいほうだったりする。黒くてツンツンの短髪。直毛。だ。
あとの外見的な特徴としては、目つきがわるい。らしい。ツリ目だ。わるいらしい、かなり。だ。
制服の色も、空色。みずいろじゃない、そらいろ。だ。空色のせいふく。これも、気にいっている。
……なぜ、せいふくの色なんて紹介するのか。みんなおなじじゃないのか。とおもわれるかもしれない。
それについてはまたべつの機会に、説明する。
せいかくは、ふつう。
まあ、どこにでもいるような普通のやつだな。
背丈なども、まあふつう。
ごくふつうのよくいるおとこってかんじの、外見。かな。
俺はノルエア王国『ノルエア兵士隊』の兵士である。
ノルエア兵士隊とは、ノルエア王国につかえ国を守る任務をおこなっている兵士たちの総称である。
──そのなかには、さらに4つの部隊が存在している。
俺の所属は『パトロール警備隊』
所属部隊の証明であるブローチの宝石はガーネット。色は赤。
ノルエア王国王都の城下町はとてもひろい。ノルエア城を中心として東西南北4つのエリアに区切られている。
そんな敷地のひろさにくわえて、居住地区、商業地区などといったいくつかの地区にわかれており、さらにはひとびとが快適に生活できるよう、ひじょうにさまざまな施設がそんざいしている。
そして。ひじょうにたくさんの人たちがすんでいる。まあ、王都だからあたりまえか。
貴族からあぶないやつまで多種多様な人たちが生活している。
ひとが沢山いれば犯罪や事件がおこる可能性がある。
なので、治安維持には定期的な巡回。パトロールがかかせない。
あらゆる危険や犯罪を防ぐための、パトロールが。
──その巡回をおこなっているのがノルエア王国兵士隊の部隊のうちのひとつ──
『パトロール警備隊』なのである。
ノルエア城下町はひじょうに広いので、パトロール警備隊は、さらにいくつかの小隊にわかれて行動をしている。
日ごとに回る場所を決めて、その小隊のなかの隊長の指示にしたがって巡回する、といったかんじだ。
なので任務の内容は、予定していた地区でのパトロール。あやしいやつがいないかなど見回ったり、あやしいやつがいたらなにをしてるのか尋ねたり、道を聞かれたらおしえたり、酔っ払い同士のけんかを止めたり、迷子がいたら確保して安全に家族のもとへとどけたり……などなど。
……まあ。さいきんはちょっとよくわからないやつがおおいので、酔っ払いに泣きながら胸ぐらをつかまれたりするのは日常茶飯事である。「このくにはどうなるんだ」と泣かれる。兵士はいちおう戦闘訓練もやっているのでだいじょうぶなのだが。そういうのはおちつくまでとりおさえる。あと俺も知らん。
そして、この日はどこの地区をまわるとか、この時間はこのルートを通るとか、この一帯の改築があるからルートを変更するなど……そういった内容の会議みたいなのもよくおこなわれる。
自分のまわるルートの確認をしたり、ときどき報告書みたいなのを書いたりもする。そういう座ってやる任務もわりとある。路地が入り組んでいたり、ふくざつな地域もあったりするので、ちゃんと地図を覚えたりもしないとならない。
はなれた地区にむかうときは馬屋から馬をつれだして乗ったりもする。
それと、王都以外のノルエア王国内の街や村へ視察におもむく──という特殊な任務がたまにあるようだ。おそらく、他の町村のパトロール。てかんじなのだろう。俺はまだやったことないけど。
王国兵士になるためには『ノルエア兵士学校』にいかなければならない。
そして入隊する部隊は兵士学校を卒業する際、自分で志願できる。ほぼだいたいはそれで通る。まあ、すんなり入れないのも1つあるが。パトロール警備隊はすんなりはいれるやつだ、ほぼだいたいは。
俺がパトロール警備隊をえらんだ理由──。
……。まあ、なんとなく…かな。なんとなく、じぶんにあっているかな。と、おもった。
じっさい俺は地図も乗馬もとくいなほうだったので、あってたんじゃないかとおもう。
あと銃がすきだから。かな。武器は部隊によってけっこうちがっていて、銃はパトロール警備隊だけである。いちおうちょっとした剣などもつこともあるが。でもほぼ銃だけだな。まあ銃をもっていたらたいていのわるいやつは抵抗しようとおもわないだろう。そうであることをねがう。
……。俺が銃を好きなのは「かっこいいから」なので、できたらつかう機会なんてないほうがいいのだが。まあ、でも、狙撃の授業も結構とくいだった。
まだいろいろなれないこともおおいが、なんとかやっている。
まあ。俺はまだ新人なので、そんな大変なことは任されない。ひとりだけで危険な地帯にいくこともないし。
だいたい隊長の近辺で巡回をおこなっている。で、異常がなければ「なにも異常はない」と報告する。まあ。けいれいみたいなかんじで。片方のうではうしろにやって。
『異常はない』──これはパトロール警備隊の標準挨拶だ。けっこう、すきだ。なんかいい。
そう。俺のきらいなものは「異常」だ。きらいなもの、なんてそんなないけれど。これはよくないよな。俺はパトロール警備隊だからか、なおさらそうおもうのかもしれないな。
いじょうはないのがいちばんだからな。
その他のとくちょうは……。
読書がすき。か。言葉とか文章はけっこうすきだ。なので、こうして解説や説明することもすきだな。どこにむけているのかは謎である。特に倒置法がすきだ。俺はすきだ。倒置法が。
あと、けんこう。か。すごく。たいちょうがわるくなったり、風邪ひいたりとかはしない。それがとりえみたいなものかな。
そして、なにかを解説したりはなしたりするときに(今も。か)天を指さしてちょっとふる。みたいなしぐさをよくしてしまう。うでをまげて、顔のななめまえあたりで、手で銃をつくって、天を指してちょっとふりながらはなす。説明するときのくせ、のような。はなしてるときに手ぶりとかもけっこうよくしてしまう。手をひろげたり。もちろん目上の人の前とかでは、やらないけど。
なにか、いうことなどをかんがえたりするときも自分のあたまを指さしたりしてしまう。ときどき。
あと──。……いや。あんまりいいたくないのでやめておこう。まあ。ほかにもくせというか、特徴みたいなのはある。じぶんのことだから色々わかるだけかもしれないが。いまは、おいておく。
俺は目つきがわるくて髪がツンツンしており一見すこしこわそうに見えるらしいのだが、ぜんぜんそんなことはない。読書とか文章のすきな、おとなしいほうのやつなのである。なかみは。第一印象でそんをしている。そんな気がする。
自分でいうことじゃないけど、まじめで、ルールや規則をまもったりすることがすき……か。時間をまもるのもすきだ。
すきっていうのか。よくわからないが。なんか、ひかれる。シンプルなかんじがするから。かな。
まあなので、単純で。ちょっとこどもっぽいかも。でも、おおげさなもの、うるさいかんじのするものは、きらいだ。うそっぽくないのがいい。
趣味はこう…
なんか。淡々としてる、ちょっとシュールていうかんじのものがすきか。あんまりみんながきょうみあるものにきょうみあるかんじじゃないかも。
『「みんながすき」は、俺が一番きらいなことばである』なんてな。ゆびふりながらいっちゃうからな。
(おそらく。こういうところがこどもっぽいのだと、おもわれる)
……。俺のこどもっぽい。というのは、なにかかっこいいとおもうと、すぐ『うーん、かっこいい』とこころのなかでいってしまうかんじのところであって(かっこいいとおもうものをみると興奮してしまう。銃とか。うまとか)
このみは人によってちがうとおもうので、ちょっと周囲とちがうのをひねくれているとか。そういうふうにとらえられたりするのは、いやだな。まあ。これはにがてなことか。
そういうのは「異常」とはちがうのである。よくわからないけれどこういうことはよく考えていたりする。
そして。まじめといったけれど、じつはてきとう──でも、あるかもしれない。
いや。基本的にまじめだとおもうのだが。反対に。なんか、てきとうなところもある。
ざつっていうか。めんどうくさがりというか。そういうところもある、すごく。
「正反対の要素がある」っていうかんじか。
だれでもそういうものだとおもっているけれど。……そんなことはないのだろうか。
あとはやっぱり。空がすき、だな。
空をみてるとなんとなくおちつくのですきだ。きれいだし。鳥もすきだな。うらやましいな、空が飛べるのは。すきな色は空色だ。さいしょにもいったけどな。
最初とおなじのでしめるのは、まあ セオリーだろう。
……と、まあ。
そのくらいか。
ほんとうにいうことはない。
なにせ、ほんとうにふつうのやつなのだから。俺は。
「ふつう」なのだ。俺は。
〝やばいくらい〈ふつう〉〟
──それが俺、バスター・ワイルドなのである。
俺はいつもなかのいい友人と3人組でいるので、つぎはかれらの紹介をしていく。
以上だ。




