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倉庫のほっき  作者: おいどん6
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ほっき、見つかる。そして食われる。

 テストの用紙の裏には、いつも時間が許す限り、アニメ調のキャラクターの落書きを描いていた。アニメが好きだったから。表の解答欄にはあまり答えを書き込むことはできなかったが、裏の余白にはその時、好きなものを自由に表現することができた。楽しかった。過去を振り返ることに意味は少ないかもしれないけれど、ふとした時にその時の自分を思い出す。

 8月13日。活山電工の倉庫にて、いつものように、ネジとスケールを段ボールに詰めて整理していると、1匹のほっきが、視界の前方から近づいていることに気がついた。

ほっきだ。

私はほっきとは何かを知らないが、目の前の、小さく、白く、もそもそ動く貝がほっきであることは直ちに理解した。

なんでこんなところに?

私はそれを拾い上げ、開き、中身を口の中に入れて噛みちぎった。貝は具と貝がらに分けられた。残った貝がらは床に捨てた。具を13回噛み、そして飲み込んだ。

倉庫の中は熱気が充満している。

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