063 高杉先輩とモジモジクミちゃん
なんとか合宿の風呂問題だけは
解決した女子枠男子たち。。
(;´∀`)
けど…女の子として扱われるのは
むしろそれ以外にあって、、
『(サチ)まったく、(-ω-)/
今日もお風呂に来なかったね、
三人ともどうしたの??』
『(クミ)…ええと、(;・∀・;)
それはその三人はその、、』
『(サチ)…もしかして、(-c-)
三人そろってあの日なの??
なんか奇妙な匂いもしてるし…』
『(チバ)…そんなわけ、(;・∀・)
いやそういうことにしておいて
下さいというか、、(;ーnー;)』
『(桜)…意外だべな。(・n・;)
三人ともこんまで生理でイラづく
とかまっだぐねがっただに…』
『(楓)…ごめんなさい、(´・ω・)
そこは努めて冷静にと心がけて
表に出さなかったからかと、、』
『(薫)…ごめんね、(-C-)/
いつも生理中はイラついてて、、
けどそれ大事だと思うよ。。
特に明日からは生活態度とかも
見られるみたいだから。。』
『(クミ)…たしかに。(-ω-)/
いつも以上にネコ被らないと…』
宿泊研修も二日目の夜。('ω')
今のとこなんとか男だとバレずに
大過なくこなせています。。
最大の懸案だったお風呂の件は、
みんなが勝手に[女の子の日]だと
勘違いしてくれてます。(ーvー)
そんなワケないのに…
あの日はないけど逆に言えば
あの日のお風呂の入り方について
知識のないボクらはその、、
だからボクら部屋風呂界隈です。
(;´∀`)
ついでに言うと…
体臭に気をつけないとダメなのに
部屋に五人もいるから長風呂は
できないんです。。
それゆえ男臭あふれるボクらの
部屋はマルちゃんが用意した
京都ならではの高級っぽい……
お香を焚いてます。('ω';)
はっきり言ってクサいですが、
性別とかはわからなくなります。
部屋に遊びに来る子たちも勝手に
出て行ってくれるのですが、、
とにかく今はそれではない。
(`・ω・´)
大事なのは勉強。
なにせ明日からは生活態度とかも
見られて審査される立場。。
特に明日には…
院生の先輩が合宿に来ます。
(・n・;)
それで来年どのゼミに入るか…
いや、入れてもらえるかも併せて
相互に品定めが行われます。。
不人気ゼミの院生は新人獲得に
走り回るであろう一方で、、
人気ゼミの院生にはボクら新人が
群がるべき立場、(`・ω・´)
しかも今年は注目株がいるから
ボクも頑張るべきなんだけど、、
いざ先輩が来てみると、、
『…ぎゃぁぁああ!!!(≧◇≦)』
『(クミ)…???(・。・;)』
凄い…(・.・;)
女生徒たちからの悲鳴とも
聞こえる奇声が上がる、、
声の先にいたのは修士課程一年
内科医専攻・吉田教授ゼミの…
高杉先輩。('ω')
成績優秀将来有望のゼミエース。
おまけに超二枚目でクール。
テルくんさえ敵わないであろう
モテ要素ありまくりの男。。
まぁでも…ボクには無関係。。
(;´n`;)
今さら女にモテてる気ないし、
男相手に恋愛することはもっと
ありえないんだし、、
小バエみたいに高杉先輩に群がる
女子たちを生暖かい目で見てた
けど…、、あれ?(・.・;)
小バエ…(・n・;)
女子だけじゃないぞ。。
むしろ男子の方が群がってる。
けど…そりゃそうだ。。
(;・∀・)
超人気の吉田教授のゼミには毎年
たくさんの希望者がいる。
成績上位者しか入れないから。
男女で学力の違うこの大学では
このゼミの学生は男子ばかり、、、
そのゼミの先輩に気に入られたい
のはむしろ男子の方なんだ。。
(;・v・)
けど…そうなると?(・.・;)?
『(サチ)ほら、('ω')
出遅れはダメだぞクミちゃん。』
『(クミ)えっ何が?(・。・;)』
『(サチ)内科医が希望なんでしょ。
だったら高杉先輩にすり寄るのが
一番の近道でしょ??('v')』
『(クミ)…たしかに、(・n・;)』
『(サチ)急ぎなよ、(`v´)ノ
今は先輩の周りは男子ばかり。。
女の子が一通り掃けた今だったら
クミちゃんの色仕掛けで、、』
『(クミ)…(*ノωノ)、、』
それは…勘弁です。(/・ω・)/
たしかにボクは先輩とお近づきに
なりたいですが色仕掛けは、、
高杉先輩だって男にそれされても
嬉しくないでしょうし、、
でもいざ近づいてみたら、、
「(池輝)おっ、クミちゃんじゃん。
何してるの急ぎなよ。('v')ノ」
『(クミ)テルくん。(・n・;)
キミこそ何をしてるの??』
「(池輝)俺は吉田ゼミ志望だから。
内科医を目指してるヤツはみんな
もうここに群がってるぞ。。」
『(クミ)…そうなの??(・n・;)』
「(池輝)急ぎなよ。('ω')
高杉先輩は気が早いから俺はもう
内定を得られそうな勢いだぜ。」
『(クミ)そ…そうなの??( ゜c゜;)』
これは…(;・∀・)
本格的に出遅れたかも、、
たしかに周りを見るとここにいる
のは内科志望の学生ばかり。
もちろん…全員男子。。
学年10位前後で合格圏内にいる
テルくんには既に内定まで、、、
ホントは男だからとか色仕掛けは
イヤだとか言って出遅れたのは
完全にボクのボンヘッド。。
(/ω\)
どうしようかと思っていたら
意外に事態は好転したようで、、
「(高杉)へぇ。珍しいね。('ω')
女の子がウチを志望するなんて。」
『(クミ)え…いや、(;・∀・)
ぼ…いや私なんかはその、、、
吉田ゼミに行ける成績でないし…』
「(池輝)…そうでもないですよ。
クミちゃんの成績なら高杉先輩の
お眼鏡にも適うかと…(^v^;)
あと病院の跡取りってお立場で…」
『(クミ)……いえ、(*ノ・ω・ノ)#
ホントに私なんか…モジモジ。』
「(高杉)へぇ、(・∀・)
しかも女子では成績一位??
ただウチのゼミは男ばかりだけど
キミはそれ大丈夫な方かな??」
『(クミ)…そのボ…(#ーcー#)モジモジ
いや私はそういうの平気です…』
「(高杉)だったら、(*'ω'*)
ぜひキミをスカウトしたいな。。
さっきも言ったけどウチはずっと
女子学生が欲しかったから。」
『(クミ)……えっ??(;・∀・)』
「(高杉)前向きに考えてよ。(^v^)
吉田ゼミ初の女の子としてさ。。」
『(クミ)えっいやあの、( #゜Д゜;#)
じゃぁ私が…女子第一号??』
「(高杉)よろしく。('ω^)
クミちゃん…って呼んでいいよね。」
『(クミ)…あっ、はい。。(#・∀・#;)
こちらこそ…お願いします。。』
…マジ、(・△・;)
色仕掛けなしで気に入られたのは
いいけれどその、、
希望してたゼミに入れそうなのは
すんげぇラッキーだけど、、
なんだ、、(#・.・#;)
このドキドキ感は。。
これがもしかしてうわさに聞く、
若者の恋愛沙汰にともなう…
【先輩】というキラーワード??
?(´・n・)?
高杉先輩は距離近いし…
モジモジはバレちゃってるし…
テルくんには お淑やか だって
からかわれるし、、(/ω・#\)
そも頼れる先輩というモノは、
右も左もわからない若者にとって
本当にありがたい存在。。
もし優しくされたら…
男女を問わず好きになってしまう
のはよくあること。。
(;・∀・)
だから…特に異性の先輩に恋心を
抱く後輩は多いらしいんだ。
では…ボクは?(・.・;)
そりゃこんなに優しくされたら…
女子第一号なんて誘われたなら
先輩を好きになっちゃうよ。。
(;´∀`;)
けどクミちゃんは、、
(・n・;)
女子じゃありません。
男の子です。。
こんなのなってどうするの?
と思って他のお仲間はどうしてる
のか見てみると、、
メープルさんはスポーツ医療科の
先輩に取り入っています。。
アキナも救急医療の先輩と…
(・n・;)
だって二人とも元々進むべき
コースを決めていたから。
そしてこれらのコースはいずれも
大学に一つしか専門がない上に、
希望者が多くない。('ω')
志望コースのはっきりしている
二人にしてみれば先輩との交流は
すでに始まっているらしい。
つまり…今更だ。(/ーωー)/
そも恋愛対象でない知り合いの
性別なんてのは人間関係において
ほぼ関係のないこと。
それでいいことだとも思う。。
対して…マルちゃんはボクの逆、、
(/・ω・)/
彼(?)の希望は美容整形部門。。
これまで一度も男子をとってない
しかいない関東医大の特異分野。。
女子だけの空間に入り込むのは
正体を隠している女装男としては
実は最も居心地の悪い場所。。
そしてバレた時たぶん…
最も強い制裁を受ける場所。。
(-ω-)/
けど一方で…
ここに恋愛沙汰は発生しない。
一度そういう…女同士の関係を
築いてしまえば後でどうなっても
そうそう揺らぐものではない。
って…あれ??(・.・;)
最初に築いた関係が続くなら…
ってことはもしボクが先輩とその
そういう関係になったら…
いや、何か誰かと誰かと野次馬が
そういう認識になったなら…・
でもクミちゃんは…
男の子…なのに???
:;(∩´﹏`∩);:
ずっと女子医大生として
通してきたクミちゃんの前に
モテ男の優しい先輩??
(・.・;)
これ…どうなるの??




