057 女子枠たちの告白大会前編
同期に五人いるとわかっている
女子枠を利用した女装男子。。
(・.・;)
あたりをつけてはみたけど…
もし外れてたら大ごとになる
ところだけど、、
『(マル)…半年前三月三日に、、』
『(藤沢)…どこにいたのか、、
ですか??(・.・;)』
『(楓)…そうです。(;ーvー)
お答えいただければ幸いです。』
『(マル)そんな昔のこと…
覚えてまへんわ、(;・∀・;)』
『(藤沢)……だよね。(^^;)
半年前のこと覚えてるわけ…』
『(楓)あらあら。('ω';)
西ゴ…いや、斉藤さんの時と全く
同じリアクションですね。。』
『(マル)斉藤さん、(・.・;)
もしやクミちゃんもその、、』
『(クミ)…も,ってことは…(^v^;)
マルちゃんもってことかな??』
『(マル)…魂消ました…( ゜c゜;)
クミちゃんかわいおすし、、
全然疑ったことなかったのに…』
『(クミ)…ボクも。('ω';)
マルちゃんは違うかもって思って
いたから不安だったけど、、』
『(藤沢)えっ!?( ゜Д゜)
ということはまさか、、、
マルちゃんもなの!??』
『(マル)どやさ!?( ゜Д゜)
アキナもでおすか??』
『(藤沢)お…驚いた。(@C@;)
クミちゃんやメープルさんは
もしかしたらとは思ってたけど
マルちゃんは全くそれなく…』
『(マル)…ウチもや、( ゜C゜;)
アキナも女子枠やったんか…』
『(楓)…あらあら。(・n・;)
私はてっきり二人はお互いの
素性を知ってたから仲がいいの
かと思ってたんだけど、、』
『(クミ)ああ。(;・∀・)
それはボクも思ってた。。
ボクと佐東さんもそれがあって
距離が近づいたんだし、、』
『(藤沢)…あの、(;・△・)
まるで状況が把握できなくて
困ってしまったんだけど、、』
『(楓)…みたいですね。(^c^;)
とりあえず場所を変えましょ。』
というわけで、(;・∀・)
河岸を変えます。。
ただとにかく正体を隠している
女装男が四人ですから、、
何かあっちゃいけない。
佐東さんちは埼玉だから遠い。
…てなわけで女装男4人を乗せた
変態タクシーの向かった先は…
『(久佳)…なんで、"(-""-)"
ウチがこんなゲイバーみたいな
空気感になってるんだ??』
「(久実)…ごめんサカ姉。(^^;)
そりゃ帰って早々前触れもなく
こんなの見せられたら普通の
リアクションは無理だよね。。」
『(久佳)あと、(ーnー;)
なんでアイツら私の方を見て
ヒソヒソ言ってるの??
ゴツイとか型幅広いとか…』
「(久実)…すいません。(ーCー;)
サカ姉のこと<ウチのお姉>って
紹介したからだと思います。。」
『(久佳)…つまり私、"(-""-)"
お仲間だと思われてるの??』
「(久実)…たぶん大丈夫、、(;^^;)
ちゃんと説明しといたから。。」
というわけで、(・v・;)
やってきたのはボクんちです。
同居中の姉はお仲間と間違えられ
少々不機嫌です。
まぁでも…(・n・;)
問題はそこではない。
ただ問題の当人たちは意外に
打ち解けているようで、、
「(藤沢)いや、(;・∀・)
本当に気付いてなかったよ。
そりゃ俺みたいなのが他にもいる
かもとは思ってたけどさ、、」
「(マル)…ウチも同じどすわ。(^^)
説明会には仰山来てはったけど
あれで諦めはったお方も多いって
聞いとりましたよってな。。」
「(久実)それはボクも同じ。('ω')
けど藤沢さんは女装の時と地では
まるで雰囲気が違うんだね。
マルちゃんは変わらないけど…」
「(マル)…どすかな?(;´∀`)
ウチは京都呉服店のボンどすから
はんなり育てられたとこはある
んやないか思いますけど、、」
「(楓)けど…意外だったよ。(・v・)
そんなタイプの違う二人が仲良く
してたのはてっきりお互いが
女子枠だと知ってたのだと……」
「(マル)それちゃいますわ。(^^)
アキナも滋賀の商売人とこの子。
関東の田舎まで出てきた身ぃには
地元の近い子は有難うて、、」
「(久実)…たしかに。(・v・;)
ボクもサッチンとのきっかけは
九州の同郷だったからだし…」
「(藤沢)…ってこと、(;ーv-;)
むしろマルちゃんが男だってのが
一番の衝撃だったから、、」
「(久実)…あれ?(・.・;)
じゃぁ藤沢さんはボクらのことは
疑ってたの??」
「(藤沢)…まぁ、(-v-)/
身体能力が他の女子と段違いなの
隠してなかったからね。。
ぶっちゃけ俺とこの野球部員らと
同じくらいと思ってたから。。」
「(久実)…へぇ、(・n・;)
キミのいた高校の野球部って
強かったの??」
「(楓)…おいおい西郷くん。
藤沢くんの出身は滋賀の近工高校
だと言ってただろ??('ω')」
「(久実)…それ聞いてなかった。。
すごい強豪じゃない。( ゜c゜)」
「(楓)…俺は近工とは高二の時に
甲子園で対戦したよ。('ω')
たしかに手ごわかった。。」
「(藤沢)……ご冗談を…(-ω-)/
当時高一だった俺はその試合の
応援に駆り出されてたんだ。
アンタ一人にやられたような
試合だったの覚えてるよ。。」
「(マル)…メープルさんって
凄いお人だったんどすな。。
せやのに今は女の子と見まがう
華奢な体つきで。(;・∀・)」
「(楓)…まぁ元々体は細かったし、
野球やめてもう三年だから。。
それに筋肉女子も増えてるから
目立ちにくくはなったかも。。」
「(藤沢)…たしかに。('ω')
クミちゃんのお姉さんとかなら
佐東さんよりゴツかったし、、」
「(久実)…怒られるぞ。(ーcー;)
サカ姉は高校柔道の県優勝者だ。。
当時よりはかなり痩せたとはいえ
その辺の男は投げ飛ばすぞ。。」
『(久佳)…ですよ。(。-`v-)
けど投げより締め技が得意で…』
「(久実)…やめたげて、(/・C・)/
藤沢くんタップしてるから、、」
…なにやってるの、(-ω-)/
男の子が相手なら暴力してもいい
って間違えた思想の女の子では
ないですよね、サカ姉は。。
というか正体バレてるとはいえ
みんな女装姿です。
声さえ出さなければ大学内なら
女子で通じるんだからその、、
とはいえそう考えると今まで
大学内で隠し通してこれたのは
凄いことだと改めて思う。
(;・∀・)
予備校側が化けられる男だけを
対象にこの制度を勧めたって
ことはよくわかる。
…にしても、(・.・;)
それでも違和感は色んなところに
あるわけで、、
「(久実)…けどこうなると、、
お互いに秘密を明かしてしまうと
関係も変わってくるよね。。」
「(藤沢)…たしかに。(;ー∀ー)
ヒサミツくんと聞いたからには
<クミちゃん>とは呼べないよ。。
しかも斉藤でなく西郷って……」
「(久実)…たしかに。(;・v・)
そういやボクと佐東さんの事情は
だいたい語ったけど…
詳しくは【048,049】参照で…
藤沢くんはまだ本名も聞いてない
から何と呼べばいいのかも、、」
「(藤沢)…アキナでいいよ。(^^;)
姓は母方のを名乗ってるけど、
アキナは改名もしてないし本名
そのままだから。。」
「(久実)へぇ、(ーvー;)
男の子でアキナは珍しいね。」
「(藤沢)さっきも少し言ったけど、
俺は近江商人の家筋なんだ。。
それで名前は商売の商の一字で、
アキナと読むんだよ。('ω')」
「(久実)…なるほど。(・c・;)
けどそれならなぜ商業系でなく
無茶してまで医大に??」
「(楓)…そういえば近工高校には
商業科があったよな。(・c・)
もしかしてその出身とか??」
「(藤沢)…さすがだね佐東さん…
俺は商業科の出身。(^^;)
そこで学校推薦を受けて大学は
立明館の経営学部に進んだ。」
「(久実)…現役合格??( ゜C゜;)
それがなぜ仮面浪人してまで
医大にやってきたの??」
「(楓)…それに、(・c・;)
高校に申し訳が立つのか??
推薦してもらった大学を辞めて
別の大学に入り直すって、、」
「(マル)…いや。(;・∀・)
それはウチも初耳どすわ。。
よう決断なさったな。。」
「(藤沢)…たしかに、(-ω-;)
まぁそれなりに理由があった
からではあるけど、、」
「(久実)…すごい理由だよ。。
ボクのように医者を継ぐって
理由があるわけでないのに…」
「(藤沢)…たしかに、(;´・ω・)
あくまで個人的理由だけど…」
「(楓)…というかキミは近工の
バレー部だったんだろ。。
学校推薦ならば強豪バレー部に
泥を塗ることになるのに…」
「(藤沢)…いや、(;・∀・;)
たしかにバレーはやってたけど
推薦理由はそれではなくて…」
「(マル)…というかアキナは
180㎝もあるのに、(;・∀・)
よう女装で大学に来よなんて
決意でけましたなぁ、、」
「(藤沢)…それはお互い様だ。。
ぶっちゃけ、、(-v-;)
そこだけは割と自信あったから
決断できたのかもな、、」
なんとも、(;・v・;)
不可思議な展開かも。
商売人の息子が医大に??
推薦合格の大学を辞めて??
女性としては相当な大柄なのに
女装に自信あったの??
それでも反則技を使ってまで
医者になりたい理由、、
次回に続くってことかな??
普通なら選べるはずもない
厳しい条件の数々。。
それでも横紙破りの女子枠を
選んだアキナの理由とは???
医者になりたい。
その決断は簡単ではないのに…
(;´・ω・)




