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052 旧友の大山くんは彼女役が欲しい。。


例の写真撮影から数日。。

('ω')


今日の久実くんには楽しみな

再会があるようです。。



『(久佳)…はは、(;´∀`)

 これは酷い写真だね。。

 関東医大の生徒募集ポスター。』

「(久実)まぁ…仕方ないけど、、

 ボクが断ったからこの結果に

 なったってのもあるし。(^^;)」


『(久佳)…たしかに。('ω')

 さすがに女装写真はネットに

 載せられないよね。

 たぶん父さんも見てるし…』

「(久実)…うーん。(;´・ω・)

 やっぱ断って正解なんよな。」


『(久佳)…けど最近ミィちゃん…

 家で男装すること増えたね。

 メープルさんと会う時もそんな

 格好で出かけるし、、('ω')』

「(久実)…男装って言うなよ。。

 こっちが普通なんだし、(ーcー)

 それに今夜は大山と会うし…」


『(久佳)けど少しは気をつけな。

 このご近所で私は妹との同居って

 ことになってんだから。(^v^;)』

「(久実)…げっ、(;゜Д゜)

 それは聞いてないぞ。。」



 ま…マジか??(・C・;)


 ボクはご近所でサカ姉の妹、

 ってことになってるのか???



 まぁそりゃ毎朝のように女装で

 出かけて夕方に女装で帰れば…


 そりゃ…そうなるか、、(^^;)


 [変態の弟]という設定よりは

 まだマシかもだけどその…



 今日は違うぞ。('ω')


 なぜなら今夜は久々に鹿児島の

 ツレとの再会なんだから。


 男装…というか普通の姿で

 会わないと変になるから。。


 それで待ち合わせ場所に行くと…



「(久実)おお、大山。(^∀^)ノ

 お前は昔と変わんないな、。」

「(大山)西郷か!?('ω')ノ

 もっけひさしかぶいたい、、

 じゃどんわいは変わったのぉ。」


「(久実)そ…そうかな?(・v・;)

 東京に出て変わったかな??」

「(大山)じゃっど。('ω')

 芸能人がごつむぜかおなごんこ

 みてなめんこ顔しとっばい。」


「(久実)…おなごんこ…

 とは言わんでくれ。。(;^ω^)

 けどたしかに鹿児島の頃よりは

 美容に使うようになったよ。。

 お前はしないのかKOボーイ。」

「(大山)ないがななかぁ、(^^)

 おはんは九州男児やけんそげん

 くせらしかことやらんばい。。」



 ええっと。(;・∀・;)

 ちょっと解説します。。


 彼はボクの小中高の同期生で、

 大山くんといいます。

 

 現在はKO大学の二回生です。


 久しぶりの鹿児島県民会もあって

 いつも以上に方言強めです。。


 なので今の会話をKOボーイ風の

 言葉に通訳すると…


【久しぶり。キミは変わったね。

 女の子みたくかわいい顔してる。

 けどボクは九州男子だから美容の

 ような面倒はやらないよ。】


 ってな感じです。。(・n・;)


 ただこのまま続けられると読者も

 作者も大変なのでここから先は

 方言弱めで書きますけど…(^^;)



 それより読者が気になるのは

 彼の性質でしょう。。(・.・;)


 東京に一年半も住んでるのに未だ

 鹿児島弁丸出しのイモ兄ちゃん。


 オシャレとかとは無縁なタイプで

 ガタイのいい大男で坊主頭。。


 実際ボクの友人にはあまりいない

 タイプだと思います。(・n・)


 小学生の頃はただの顔見知りと

 いった関係でした。。



 だけど公立小学校出身のボクが

 中学からは私立に進んだ際、、


 同じ小学校から同じ中学に進んだ

 ただ一人の仲間が…大山でした。

 ('ω')


 同じ電車で通学するようになり、

 同じくらいの学業成績のライバル

 であり仲間であるという関係で

 励ましあうようにもなると…


 朴訥で男くさくて誠実な大山は

 頼れる友人になったんです。。

 (・v・)


 幸か不幸か性格の違う二人ゆえに

 ケンカしたことはありません。


 慣れ合うこともありません。


 だからボクが東京に出て来てから

 半年も経ってようやくの再会、

 

 ってことになったんですが…

 ('ω')



「(久実)…けど大山、(・n・;)

 新橋の大衆酒場でいいのか??

 周りは仕事帰りのサラリーマンか

 オッサンばかりじゃないか。。」

「(大山)…よかよか。。('ω')

 オイももうりっぱな大人じゃで

 かまわんでごわすよ。。」


「(久実)はは、たしか大山は昨日が

 20歳の誕生日だよな。(^ω^)

 けどボクは大きな声では言えない

 未成年ってことでして、、」

「(大山)よかですたい。(^O^)

 薩摩ん男が寄りおうたら芋焼酎

 なしには語れんとよ。。」


「(久実)…はは。(^v^)

 大山のその豪快さは好きだよ。。

 まぁボクも飲むつもりだし、、

 お前の誕生祝も兼ねてさ、、」

「(大山)…嬉しかね。('ω')

 そんでさりげなくプレゼントを

 くれるおはんのそういう気遣い

 できるとこ好いとうバイ。。」



 これ別に…(・v・;)

 愛の告白ではありません。


 硬派な薩摩隼人同士だからこそ

 成り立つ男の挨拶です。

 (`・ω・´)


 けど…そう硬派でもなくて。。

 (;^ω^)


 都会の絵の具に染まりかけてる

 イモ兄ちゃんはどうなった、


 かというとよくあるパターンで…

 (´-v-`;)



「(大山)…そんでの西郷、(#ーCー)

 オイも東京ん馴染んきちょって

 KOボーイじゃのシチーボーイ

 じゃのと呼ばれちょーけど、、」

「(久実)おいおい大山…。(;´^ω^)

 それお前には日本一似合わない

 代名詞じゃないのかな??」


「(大山)じゃどにオイには…

 彼女どころか女友達さえ一人も

 未だできもうさん。(;´;ω;)」

「(久実)…泣き上戸かよ。。(^^;)

 見た目も性格も豪快な男のくせ

 大山は酔うのが早いなぁ。。」


「(大山)そういう、(; `C´)ノ

 おはんはどうでごわすか??

 東京で彼女の一人もできたで

 じゃらせんか??」

「(久実)い…いや、(;・∀・:)

 それはボクもないから。。

 医大は勉強が難しいからそれ

 どころではないんだし。。」


「(大山)ホンマけ??(ーcー;)

 おはんはオイと違うてオナゴの

 扱いがうめぇごわすから、、」

「(久実)…いや、(;・∀・)

 そりゃ女友達はいるけど。。

 そういう関係の子はボクには

 たぶんできないからその……」


「(大山)じゃっどん、(;´・ω・)

 関東医大は女子枠があるって

 聞いとるでごわす。。

 婿探ししとるオナゴもずんばい

 おるちゅう噂じゃっで、

 作ろう思ったらいくらでも…」

「(久実)…(;~C~メ;)」



 あらら、(;^ω^)

 関東医大(ウチ)の女子枠って他校には

 そんなイメージなんだ。。


 けど実際そうは間違ってない

 んだけどその、(;ーvー;)



 女友達を紹介してくれ、、

 (;゜Д゜)


 って頼みには応えられない。

 なぜならだって…


 ボクも…女子枠だから。

 (;ー∀ー)


 大学では女子学生してるという

 極めて特異な男だから。。


 何とか断ろうとしたんだけど…



「(大山)頼む、西郷。(;ーCー)

 このとおり頭を下げる。。

 女友達を紹介してくれんね、、」

「(久実)ちょ…(;゜N゜)

 ちょっと待てよ大山。。

 薩摩の男がそんなに簡単に頭を

 下げるもんじゃないぞ。。」


「(大山)…そうはいかんたい、、

 こはオイだけでのぉ薩摩隼人ん

 誇りの問題タイ、(;Д;)」

「(久実)ど…どういうこと??

 そこまで必死になることなの?」



 …聞けば…(・n・;)


 つまり大山はKO大学の中では

 モテないキャラ…らしい。。


 それで鹿児島の田舎者はダサい

 ってからかわれたらしい。。


 これを大山は地元全体の…

 薩摩隼人への侮蔑と感じた。


 だから大山は意地になって…

 (・.・;)


 可愛い彼女がいるって…

 ウソついて見栄を張ったとか、、

 (´-ω-`)


 それで近いうちにその彼女を

 紹介するってことになった、、


 とやらで……

 ( ̄◇ ̄;)



 これ…困った。。


 長い付き合いだけど大山が

 誰かに頭を下げてモノを頼む

 なんて見たことがない。。


 そんな男の申し出を無下に

 断ることなどできない。。



 けどもちろん、(/・ω・)/

 ボクは女友達は紹介できない。


 だって…紹介するためには

 事情を話す必要がある。。


 それ即ちボクの正体を女友達に

 説明する必要がある。。


 だったら……(・n・;)

 そうするくらいなら、、



「(大山)な、(´゜д゜`)

 そんたほんのこっな!??」

「(久実)……ああ。(;´ーvー)

 これが証拠の学生証だよ。。

 ボクは女子枠を使って今では

 関東医大の女学生なんだ。。」


「(大山)…信じられんが…

 西郷はウソをつっ男ではない

 でごわすからなぁ、、、」

「(久実)…そういう事情だから…

 悪いけど学校の女友達を紹介は

 できないんだよ。(ーωー;)」



 ここは…言っといた方がいい。


 口が堅くて誠実な大山にウソは

 つかない方がいい。。('ω';)


 男が頭を下げて頼んできた…

 それを断るなら、、


 口先で誤魔化すのは不誠実と

 いうものだから。。

 (`・ω・´)


 だけど話は…

 そうは上手くいかなくて、、



「(大山)…すんもはん…(ーー;)

 無理なことを頼んでしもうて。

 そん事情なら仕方なか。。」

「(久実)…謝んな。(;´ーvー)

 無理なことしてるのはボクの

 方なんだからさ。。」


「(大山)…やっぱぃ…(ーnー)

 無茶でごわしたかなぁ??」

「(久実)…だと思うよ。(^^;)

 そもそも彼女役なんて大山の

 人となりをよく知ってなければ

 務まらないんだからさ。。

 仲間に質問攻めにされたらどう

 乗り切るつもりだった??」


「(大山)…なっほど、(´-ω-`)

 じゃっどんそげに親しかおなご

 なんぞおいにはおらんばい。。」

「(久実)…だろうけど、(・.・;)

 なぜ大山はずっとボクの学生証の

 顔写真を見てるんだ??」



 …あららら、、( ゜N゜;)


 そりゃ自分で言ったことかも

 しれませんけどね。。



 大山の人となりをよく知ってて

 彼女役のできるおなごんこ、。


 たしかに…

 他にはいないでしょうね。。

 (´-ω-`;)/



モテない男が見栄を張るのは

珍しくないこと。('ω')


けど…

それでいいのか大山くん。。

(。-∀-)


久実もどうするつもりだ??

ほんとに大丈夫??


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