049 特別な特別だから…
その実は女子枠を利用したお仲間だと
自ら告白したメープルさん。
(・.・;)
しかもその正体はとんだ大物野球選手
でもあったようで、、
「(久実)なるほど。(・v・;)
佐東さんはスポーツドクターを
志望されてるんですね。。」
「(楓)…そうだけど…(・n・;)
それより少し気になるのだが…」
「(久実)…何でしょう?(・.・)」
「(楓)…西郷くんはその、、(・・;)
なぜさっきから敬語なんだ??
普段はタメ語だったよな。。」
「(久実)…うーん。(-ω-;)
ボクにとってといいますか、、
クミちゃんとメープルの関係は
大学の同級生というか…
女子大生同士の立場ですが…」
「(楓)…はは、(;´C`;)
改めて言われると照れ臭いな。」
「(久実)…本来のボクには…(^^;)
佐東颯さんは憧れの一個上です。
こうしてお話させていただいてる
こと自体が光栄なくらいで、、」
「(楓)…言うなよ。(´-v-`;)
今やこんな姿で二浪して女子大生
してる半端者なんだから、、」
「(久実)…ま、(´-V-`;)
そこは似た者同士ってことで。。
おそらく佐東さんはボクと同じで
親の仕事を継ぐために、、」
「(楓)…いや、(´;v;`)
俺はキミほど真っすぐに医者を
目指してはなかったよ。。」
うーん。(・n・;)
親が医者だから継いだって理由
ではないというのか。。
あとメープル…いや、佐東さんは
ボクの事情は把握してるみたい。
(/・ω・)/
以前に【011】で話した内容を
知ってるらしいから。
まぁ…(´-ω-`)
三姉妹の末っ子三女ではなく、
姉二人の後の跡取り長男だって
ことは勘づいていたとやらで、、
「(楓)…別に俺の場合は、('ω')
一人っ子の跡取りではあるけど、
家族から跡を継げと言われていた
わけではないんだ。」
「(久実)…へぇ、(;・∀・)
ではなぜ今の選択を??」
「(楓)それは…天運かな。(^^)
実は俺は祖父さんが開業医で…
医師免許をとってすぐにここに
個人医院を開いたらしい。。」
「(久実)…へぇ、(;・c・)
開業50年以上なんですね。。」
「(楓)当時はこの辺もまだ田舎で
医院も少なかったらしく…
祖父さんは整体とか精神科医とか
手広くやってたらしい。(^^;)」
「(久実)……昔の町医者って本当に
そうだったらしいですね。。」
「(楓)それで…ウチの親父はその
仕事に憧れてたらしく、、
栃木の医学部に進んだんだが…」
「(久実)いいじゃないスか。(・v・)
何か残念な要素があります??」
「(楓)…親父が好きだったのは…
整体だけらしくって、(;ー∀ー)」
「(久実)…あらら、(;・∀・)」
それで…(;´∀`)
医学部の先輩に紹介で整形外科の
整体師のバイトを始めたところ…
ドはまり、(;^ω^)
結局は大学院に進まず医師免許も
取らないまま卒業して、、
栃木で整体院を開業したらしい。
(;^V^)
そんな親父さんはかなり腕のいい
整体師であったことに加え…
医療の基礎知識のある整体師と
いうのは需要が高い。('ω')
こうして整体院にはプロスポーツ
選手とか一流アスリートとかが
集まるようになった。
その結果として、、、
メープルさんには二つの道…
(・.・;)
というか跡取りになれる職種が
用意されてしまった。
一つは個人医院。
もう一つは整体院。
それで頭のいいメープルさんが
小学生にして出した答えが、、
スポーツドクター。('ω')
こうして目標に向かって、
医院や整体院に出入りしながら
勉学に励む小学生となったが…
「(楓)…そんな頃に、(ーvー;)
整体の客から言われたんだ。
スポーツドクターを志すのなら
若いうちに本格的にスポーツを
経験しておくべきだって。。」
「(久実)…なるほど。('ω')
ご意見ごもっともですな。」
「(楓)なにせ当時の俺は…(ーvー)
チビでガリガリで色白で、、
ほとんど外で遊ばない見るから
にひ弱な子供だったから。。」
「(久実)…なんと。(・.・;)
ドラフト候補まで行った御人が
それはまた意外ですなぁ、、」
「(楓)おまけに昔から髪を伸ばす
のが好きだったから…(ーvー;)
しょっちゅう女の子に間違える
大人しい少年だったし、、」
「(久実)…そりゃ、(;´C`)
それはわかりますわなぁ……」
なんか…(・.・;)
意外と釈然が同時に来た。。
今の見た目から鑑みるに彼女…
いや、彼が細身・色白・髪の長い
女の子みたいな少年だったと
いうのは理解に難くない、、、
けど…(;´・ω・)
そんな少年がいざ少年野球を
始めてみると、、
天才だった。( ゜Д゜)
運動能力抜群センス抜群、、
身体が小さいゆえに守備位置は
セカンドに決められたけど、
結果的に最適任だったようで。
加えて…(・.・;)
人体を知り尽くした医療知識を
有する整体医の父親に…
その医院に出入りする数多の
現役野球選手やアスリート、、
技術法も鍛錬法もいくらでも
教われる超恵まれた環境に
身を置いた結果…( ゜N゜;)
動き抜群、技術抜群、戦術抜群。。
体幹抜群に鍛えられた鋼の剛体。
佐東颯さんは栃木ではその名を
知られた存在となり……
誘われるがままに地元の名門
昨新学院高の野球部に進学。。
激しい競争を勝ち抜いて、
一年の夏から一番セカンドの
レギュラーとして大活躍。
までは良かったけど…
「(楓)…ちょうどその頃…
祖母ちゃんが痴呆で要介護に
なっちまってな、(´;v;`)」
「(久実)…そうでしたか。。
それが佐東さんにどのように
影響されたので??(・・;)」
「(楓)…最初は祖父ちゃんが
一人で介護してたんだが……
いわゆる老々介護だ。。
すぐに体調を崩してそのまま
要介護状態になって、、」
「(久実)…なるほど。(・・;)
それでお父さんが栃木から
埼玉まで通いで介護を、、」
「(楓)けど今度は…(ーvー;)
医者の不養生ってやつで…」
「(久実)…(;´・ω・)、、」
「(楓)…しかもそれが…(;v;)
俺にも悪影響しちまって…」
「(久実)…(;´・n・;)、、」
そういう…モノらしい。
一つの不幸が多くの不幸を
招く問題の代表、、
それが…介護問題。
(;´・ω・)
解決の道もなく放り出すこと
もできず不幸が連鎖する。。
介護で体調を崩していた
お祖父さんは亡くなり……
お父さんも体調を崩して
整体医を閉めることに
なってしまった、、
さらに佐東さんは習慣化して
いた自宅でのメンテナンスを
受けられなくなり…
肘の故障が悪化。( ゜Д゜)
こっちは選手生命を無くす
ことになってしまった。。
それで…大学受験に備えて
勉強は始めたけど、、
今度はお父さんが亡くなって
受験どころでなくなって…
「(楓)…もう、(´-v-`)
自分でも何をどうしたいのか
わからなくなって…
しかも高校三年間は野球以外
ほとんど何もしてないし…」
「(久実)…それで…(;´・ω・)
一浪しても大学合格できず、
諦めかけたんですね。。」
「(楓)けど…('ω';)
そんな時に法事があってさ…
少しだけ再確認したんだ。
祖父ちやんと親父が築いて
きた俺の礎と財産、、
俺の代では潰せないって…」
「(久実)…わかります。(ーvー)
先代から受け継いだものを
跡取りは投げ出せません、。」
「(楓)…親父も祖父ちゃんも
死んじまったけど、、
それを理由に俺が夢まで…
スポーツ医師になれなかった
なんてダメだからさ…」
「(久実)…ですね。(;v:)
マイナスをマイナスで終わ
らせてはいけません。。」
「(楓)…とはいえロクに勉強
してなかったから…(^^;)
さすがに医学部なんて無理だ
と思っていたところに、、」
「(久実)…お決まりですね。。
結局は何かしら特別な思いを
持った人が利用するのが、
特別枠の特性でしょうから。」
そういう…('ω')
巡り合わせだと思う。。
そも特別枠とは特別な思惑を
持つ特別な人のためのもの。
その特別を性別で決めるなど
差別主義団体の傲慢。
多様性にも個別性にも反する
ただの自己満足。。
…だから佐東さんは…
メープルさんは女子枠を
利用する道を選んだ。
('ω')
幸か不幸か野球を引退して
既に二年近く。。
体幹の強さは残ったモノの
見た目は元の細身、色白な
女の子に見紛われる少年。。
異常な身体能力の170㎝で
ありながら半年間も女子で
通せてきた適応性。。
だけどそれでも少しボクが
引っかかってるのが、、
「(楓)…えっ、(・.・;)
改名に抵抗がなかったか?」
「(久実)…ですよ。(;´・ω・)
ボクはそれ出来なかった。。
【007参照】
医大のためとはいえ本名を
変えるのは並大抵では、、」
「(楓)…うーん。(;´n`)
あまりなかったかな。。
俺は人生を一度リセットした
ような身の上なんだし、、」
「(久実)…だし?(・。・;)?」
「(楓)…それに俺の場合…
知名度あるから。(;´∀`)
元の名前のままで開業医して
目立ちたくなかったし、、」
「(久実)…はは。(^ω^;)
目立ちたくない口癖は女装だけ
が理由じゃなかったんだ。。」
なるほど。('ω')
少し納得いったかな。
ボク以外の女子枠利用者も
ちゃんと理由があるんだ。。
特にメープルさんの場合は
運命に翻弄された部分も
あったんだよな。。
けど…介護って大問題、、
今後とも世の役に貢献する
可能性のない老人や、
障害者一人を活かすため、
本来なら世の役に立つべき
労力数人分を費やす。。
結果として世の中の…
日本に必要な労力数人分を
ドブに捨てることになる。。
なのに…性善説の日本では
誰も悪くないから。。
みんな不幸になって日本は
大損したけど誰か恨む、
ってことにはならなくて…
ただ…(・n・;)
会話の中でにちょっと気に
なる言葉があった。。
実はメープルさん…
お仲間探しをしていたらしく
予備校にも頻繁に照会を
していたらしくって…
最近情報を得たらしい。。
実は関東医大にはお仲間…
5人いるらしいって。
( ゜Д゜)、、
五人??(・.・;)
特別枠の入学はあってもいいと
私は思っています。('ω')
けど…それは特別な場合。
性別を利用する女子枠の制度も
その悪用もアカンと思ってます。
では他にあと三人も特別な理由が
ある人がいるのかな??
あと…介護問題は深刻。
(;´・ω・)
弱った一人を助けるために
他の人まで参ってしまう。。
これなんとかしないと全体が
疲弊しかねないんだよな、、




