048 メープルさんの正体とは…
いきなり核心にど真ん中の質疑。。
Σ('◉⌓◉’)
間違いなくバレてる。
でもそれ実はお互い様でもあって…
『(クミ)…半年前…(・c・;)
三月三日の午後ですか?』
『(楓)…そう、(;'ω';)
その日のアリバイを聞いて
おりますです、、』
『(クミ)…あらら、(;・∀・;)
二時間ドラマごっこ??
もしかしてこれから崖の上に
でも連れてかれるの??』
『(楓)…大丈夫、('ω';)
船越英ー郎は出てこないから
そこは安心してね。。』
『(クミ)…半年前…(:^^:)
そんな昔のことは忘れた、』
『(楓)…じゃぁ、(´-v-`)
明日のことはわからない??』
『(クミ)…ではなぜ、(`・v・´;)
メープルさんはその日のこと
ご存じなので??』
『(楓)…おそらく…(`ーvー´)
あなた自身が疑ってきたのと
同じ理由なのでは??』
どうやら、、(;´・ω・)
覚悟していたことが如実に
起きたみたいですな。。
そりゃ…(・n・;)
男だとバレないために様々に
工夫してきたボクが…
こんだけ油断して男の膂力を
全開にして野球なんかしてたら
そりゃそうなるよな。。
けど…(・c・;)
それはメープルさんも同じ。
同じ課題を持つお仲間だから
こその気づきだとも思う。。
けどそうなれば…
とりあえず…(・n・;)
場所を変えることにしました。
大学の近所でこの後の会話を
してたら大変ですから。。
行き先は…メープルさん家。
ボクにとっては生まれて初めて
訪れる埼玉県。。
翔んで埼玉??
どんな辺境の地??
(・.・;)
と思ってたけど実は大学からは
電車で一本みたい。。
埼京線って人がいっぱい。
電車内で二人に会話はなし。。
女装してる人はもれなく痴漢に
あうって聞いたことあるから、
ボクはずっと警戒状態で無言で
電車に乗ってたら…(´-ω-`)
30分ほどで到着です。(;・∀・)
さいたまの駅前は意外なまでの
大都会でした。。
そこから少し入ったところに
小さな個人病院があって…
「(楓)…ま、(・v・;)
狭いとこだけど上がれよ。。」
「(久実)…おやおや、('ω';)
それが地声かい、佐東くん…」
「(楓)…ああ。(´-v-`;)
キミは地声もあまり変わらない
んだね、斉藤くん。。」
「(久実)…この際だからおおよそ
包み隠さないけどね、(^^;)
ボクの本名は西郷久実です。」
「(楓)へぇ、(・n・;)
苗字は母方の姓を名乗って…
クミちゃんは本名だけど、
読みだけは変えてると……」
「(久実)そういうこと。。
メープルさんも似たような
もんじゃないの??(・v・;)」
「(楓)…いや、(=vー;)
佐東楓が今は本名だ。。
例の説明会のあとすぐに改名
したんだけどね。。」
「(久実)…戸籍名を変更って…
凄い決断したね、(;'ω';)
以前の名前は何だったの?」
「(楓)…ああ、(;´・n・:)
ここは包み隠さずいうべき
場だったな、、」
「(久実)…えっ、(;・n・;)」
なんだ??(・.・;)
女子枠における最大の秘密が
お互いにバレたというのに…
こんなにアッサリしたもの?
( ゜Д゜)
それともメープルさんには
それだけの覚悟というか、
備えがあったのかな???
おそらくそれには何かしら
理由がありそうなのだが…
けどなんだ??(;´・ω・)
何か悪い質問したか??
そもそもこの件を突き付けて
きたのはメープルさんの方
だってのに今さら、、
ただ返ってきた回答は意外で…
改名前は…佐東颯??(・・;)
まぁ改名前後としては妥当…
上手いことやったとさえ思った
けどあれれ??(・.・;)
佐藤颯…って、
もしかして、、、
「(久実)えっ!?(;゜C゜;)
メープルさんってまさか…
あの…佐藤颯選手!?」
「(楓)…どのかは知らんが…
たぶん西郷くんが知ってる
佐藤颯だよ。(´-v-`;)」
「(久実)な…( ゜Д゜)
なんて失礼なこと…
そりゃボクなんかより遥かに
上手くて当然…(;・∀・)」
「(楓)…いやいや、(´-v-`)
これで三年ほどブランクが
ある身だから、、
まともに動けてないよ、、」
「(久実)…あれで…(・C・;)
さすがドラフト候補、、」
「(楓)…昔の話だ。(ーVー、;)
まぁでもキミが女子レベルで
ないと見極める程度の眼力と
試すプレーはできたがね、、」
…そういう…(・C・;)
ことでしたか。。
二つ驚かされました。。
メープルさんこと佐東楓…、
いや佐東颯さんとは、、
三年前のドラフト候補、、
高校日本代表、、
(;゜Д゜)
栃木・昨新学園を選抜準優勝に
導いた一番セカンド、、
一個下の高校球児だった
ボクには憧れの存在。。。
それが…(・C・;)
なぜこんなところで女装して
女子枠で医大生に??
それと…あのダブルプレー。
(;゜Д゜)
アライバレベルのセカンドの
好守をしたのは実はボクを、、
試す目的もあったとか…
聞けば昨新は女子野球部も
かなりの強豪らしいから、、
だからあえて難しいプレーを
意図を隠した上で行い…
昨新女子野球部のショートを
上回る動きをらボクがすれば、、
ボクが女子枠の男子枠…
(;゜N゜)
という疑惑を確信にしようと
決めていたらしいってこと、、
ということであとはお互いに
詳細を詰めるってことで…
(・.・;)
まず最初に確認しておくべき
ことは何かというと、、
「(楓)…ああ。(・v・;)
それは入学直後からかな。
必ずだれかお仲間がいるとは
確信していたから。。」
「(久実)…そんなに前から…
なのに半年も確信を持てずに
いたのですか??(・c・;)」
「(楓)…それはキミもだろ。。
俺のことずっと疑ってたのは
気づいてたぞ。(;´v`)」
「(久実)そう考えると…(・n・;)
意外にバレないもんですね。。
おそらく同級生には知られて
いないでしょうから、、」
「(楓)予備校側もちゃんと人選
してるってことだろ。
10代の女装は相当似合わない
人を除けばほぼバレないって
予備校も言ってた。(;´∀`)」
「(久実)…でしょうね。('ω';)
まして大学の同級生ですし…
一度女子だと認識してしまえば
その後はまず疑われないとも
聞いてますから。。」
「(楓)そんなことも言ってたな…
まぁでもその理屈ならおそらく
俺ら以外にもいるだろう。。」
「(久実)えっ、(・C・;)
それ根拠があるんですか??」
どうやら、(・v・;)
論拠はあるらしい。
だったらボクらは頑張れば
もしかしたら大丈夫…
なのかな??(・.・;)
ただそれ以前にもっともっと
気にあることがあって、、
まずそこ聞いとかないと…
(・n・;)
「(楓)…えっ、(・.・;)
なぜ女子枠を利用してまで
二浪で医大に来たかって??」
「(久実)そりゃ聞きますよ。(ーー)
こんな有名選手がこんなこと
してたら大ニュースだ。、
バレたら炎上必至ですよ。。」
「(楓)…いやいや、(´-C-`)
俺の知名度は関係ないだろ、、
女子枠を男が利用してる方が
大ニュースなんだから、、」
「(久実)けど、それ以前になぜ
ドラフト候補がここに??
仮にプロから指名されなくても
大学や社会人なら確実に…」
「(楓)……まぁ…(ーvー;)
それは御察しの通りかな、、」
「(久実)…でしょうね、(ーcー;)
いきなり選手の価値が暴落する
理由は他にないですから。。」
「(楓)……肘だ。(;v;)
高三の五月に壊しちまって…
選手生命はそこで完全に終了、
って診断を受けたんだよ。。」
「(久実)…初耳です。(・C・;)
それ報道されてませんよね…」
「(楓)…俺がそれ内緒にして…
そのせいで最後の夏は甲子園に
行けなかったからな、、
チームとしてそんなの公表する
わけにいかんだろ??」
「(久実)…たしかに…(;´・ω・)
でもそんな事情ならばどこも
採ってくれませんよね、、
高校だってそんな選手を出せば
信用を損ねかねない。。」
そんなになったらそりゃ…
野球は諦めるわな。。
けど…(;´・ω・)
おかげでメープルさんは昔の…
いや元々の将来の夢を思い出す
ことになったらしい。
皮肉なことに家庭環境もあって
彼が幼い頃からずっと目指して
きたはずだった職業は、、
スポーツドクター。
(・.・;)
だったらしいから、、
メープルさんって…
超一流の元高校球児??
Σ('◉⌓◉’)
それが男らしさと真逆の世界に
来たのはどういうことなの?




