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034 大荒れ必至の里帰り

医大に入学して初の夏休み。

(๑╹ω╹๑ )


ただ久実くんには帰省を憚る

理由がありますから。。


「(久実)ただいま、('ω')

 父さん、お久しぶり。」

「(久義)おお、('v')

 随分と久々の里帰りだな。」


「(久実)…えっ、(・.・;)

 GWに一度帰ってるけど…

 去年よりは頻繁だと…」

「(久義)いやいや、(*'ω'*)

 もう立派な医学生なんだ。

 胸を張って帰ってこい。」




 …はてさて7月末、(・v・;)


 一浪を経て医大に入学して

 初めての夏休み。。


 ボクは久々に鹿児島の実家に

 帰省している。



 思えば去年は浪人生だったので

 何か居心地が悪くて、

 数日も持たずに親不孝通りに

 戻ってしまってたのだけど、、

 (´・ω・`)


 今年は違う!

 (`・v・´)


 第一志望の関東医大に合格して

 姉の成婚の条件を満たして、

 西郷医院の跡取り息子として

 堂々と凱旋しました!


 …はずだけど、(´-ω-`)



 そうもいかない理由がボクには

 ありますから、(´-C-`)


 家族には絶対に言えない秘密を

 抱えていますから、、


 女子枠不正利用の女子大生男が

 堂々なんてできませんから、、



 特に今回はボクの相談役…


 ことサカ姉が所用につき

 数日遅れての帰省ってことに

 なっちゃいましたから。。

 (;´・n・)


 ボク一人で乗り切らなければ

 ならないことは多いわけで、、


 まず実家に着いてすぐどう

 なったかと言うと…



「(大久保)よう、(・∀・;)ノ

 お帰りなさい久実くん。」

「(久実)久しぶり大久保さん。

 いや…お義兄さん??('ω')」


「(大久保)どっちでもいいよ。。

 それより、、('^ω^;)

 ちょっと遊びに行かないか?」

「(久実)…いいけど、(・.・;)

 なぜそんなに急いでるの??」


「(大久保)例えばほら、(゜∀゜)

 この家の裏口からすぐの海辺…」

「(久実)ええと、( ゜Д゜;)

 いやそれだけは遠慮して、、、」



 この人…大久保さん(33)。

 (・ω・)


 ボクの一番上の姉・久恵(30)の

 婚約者さんでボクのお友達。

 【017,018参照】


 数日前から夏休みらしいのに、

 なぜか帰省もせず我が家にいる

 彼がなぜこんなに急いでボクを

 遊びに誘ってるかというと…

 (・n・;)

 と言うか裏口から逃げ出そうと

 してるかというと、、



 結婚式の準備中だから。

 (;´∀`)


 そも結婚式なんて男にとっては

 ただメンドクサイこと。

 出席者さえ手配できれば詳細は

 よきに計らえってとこ。


 主役は新婦。新郎は準主役、、

 ではなく脇役Aあたり。(ーvー)


 それで打ち合わせを中座して、

 ボクを言い訳にトンズラしよう

 としてたらしいけど、、



『(久恵)こらぁ!(; ・`д・´)

 アンタまた逃げだして!!』

「(大久保)…いや、(;´・C・)

 これは久恵さんあのその、、

 久実くんが海に行きたいって

 言うもんだからその、、」


『(久恵)ミィちゃん。(;^V^)

 それは本当のことですか??

 私もご一緒しましょうか??』

「(久実)…いやその…(;^ω^)

 海には行きたくないかなぁ…」


『(久恵)…ほら!(; `C´)

 ウソついてんじゃないの!!』

「(大久保)…う、(´゜д゜`)

 恨むぞ久実くん。。」



 ゴメンね大久保さん。(´-ω-`)


 普段なら話を合わせてあげる

 とこなんだけど、、



 ボクはまだ先日の日焼け跡が

 残ってますから。(;´・ω・)


 男としては不自然な女物の

 水着の跡だから。。


 これは見せられませんから、


 ただでさえ女装の弟なんて

 結婚の妨げになるのに、

 ボクの場合は事情が事情。。

 【018参照】


 バレたら最悪ですから。

 (/ω;\)



 というわけでボクは午後から

 大久保さんに医大の宿題を

 見てもらうことにしました。

 (*^ω^*)


 これなら二人とも西郷家中で

 堂々としてられますから。。


 身近に医学部出身の教え役が

 いるのは開業医息子の特権。

 (*'ω'*)


 これは有意義に使いましょう。


 そのお陰様で夏休みの宿題は

 かなり進みましたし、、('ω')


 それで地元の友達とも会ったり

 する時間もできました。

 ヾ(*´∀`*)ノ


 とはいえ地元の友達とはそう

 何回も会うことはない。


 なのでそれらが終わると…



 やることがない、( ゜N゜;)



 幼少期の夏休みといえばずっと

 海で遊んでたけど今年はそれも

 できそうにない。。


 サカ姉はまだ来てない。

 大久保さんの夏休みも終了。


 ってなことで実家で少々暇を

 持て余していたころ、、


 

 サッチンからスマホに電話。

 (;´v`)


 これで少しは退屈しない。

 \( 'v')/


 と思ってたけど…



 さすがに家の中で電話に出る

 わけにはいかない。(ーvー)


 家の中で女声では話せない。


 だから家から少し離れてから

 折電したんだけど、、



『(サチ)もしもし、(*'ω'*)

 クミちゃん久しぶり。。』

『(クミ)…うん。(;・∀・)

 そうだねクミちゃんは…

 久しぶりかな??』


『(サチ)…何それ?(ーvー;)

 それよりクミちゃんはもう

 帰省してるんだよね。』

『(クミ)うん。(・v・;)

 今は鹿児島から電話してる。

 サッチンも帰省中なの??』


『(サチ)うん。('ω')

 おとといから熊本だよ。

 だけど家にいたら店の手伝い

 させられるだけで、(ーcー)』

『(クミ)…たしかサッチンの家

 自営業だったよね。(・v・)

 ボクは退屈してるけどお店が

 あるならいいんじゃない?』


『(サチ)だからさ、(*'ω'*)

 今はお互い同じ九州でヒマを

 してるんならさ、、』

『(クミ)…( ;゜N゜;)』


『(サチ)なのよ。(;´∀`)

 それに私って一度も鹿児島に

 行ったことないからさ、、』

『(クミ)…(´゜N゜`;)』



 それ…(゜∀゜)

 凄く普通の申し出ですね。。


 帰省中に隣県に友達がいて…

 お互いにヒマしてて…


 行ったことない場所だから

 一緒に遊ぼうとなって…


 だからその、、



 何日かお泊まりさせてって。

 (/・N・;)/



 けどそれ…

 無理なわけで、、


 だってボクが女子枠で…

 大学で女子大生してることは

 家族には内緒なわけで、、


 けどもしそうなれば…


 バレずにやり過ごすことなど

 絶対に不可能なわけで、、


 となると、、



 けど…(;´・ω・)

 断る口実もない。。


 仮病を使うにしても医大生は

 診断書を診たがる。


 実家が総合病院である以上、

 よそで見てもらうのは不自然。


 となると、、


 今はまだ東京にいるサカ姉に

 電話で相談するワケで、、

 (;´・N・)



『(久佳)…はぁ!?(:゜C゜)

 ミイちゃんあんた今、

 何って言った?』

「(久実)…だから…(・c・;)

 この際だからサッチンには

 本当のことを話そうと…」


『(久佳)この際って何!!

 そんな簡単に行くこと!?

 人間関係大荒れだよ!!』

「(久実)…けど…(;´・ω・)

 前々から考えてたけど…」



 …正直、(・N・;)

 ボクはもう自分の秘密を…


 男であることを隠すのが

 難しくなってきている。。


 いや、、


 前回の件でもしかしたら

 テルくんとチバちゃんには

 バレてるかもしれない。。


 その上で黙ってくれている

 だけかもしれない、、


 いずれにしても…



 仲間の全員に隠した上で

 人間関係を続けることが

 限界に近いのは事実、、、


 だとすれば…


 一番信頼できる親友の

 サッチンを頼るのが、、

 (;´・ω・)


 東京から離れた場所で

 告白するのがリスクを

 最小限に抑える道理。。



 けど…サカ姉の言う通り

 友人関係は大荒れ必至、、

 (´゜д゜`)


 ボクは大学に居られなく

 なるかもしれない。。


 けど誰かを信じるしか…


 けど、、あれ??

 (・ン・;)


 ネットニュースを見ると

 もっと荒れそうなことが

 起こりそうで、、



『(サチ)クミちゃん、

 残念だけどさ、(´ーωー)』

『(クミ)…うん、(^n^;)

 今回は残念だけど…』


『(サチ)なんでいきなり

 台風が来るの!?(;C;)

 しかも九州を直撃って…』

『(クミ)うーん、( ;∀;)

 ウチは海が近いから特に

 注意しとかないと、、』



 というわけで、(・C・;)


 台風直撃です。

 天気が大荒れしました。

 (;´∀`)


 まぁ大型でないから

 そこまで心配はないと

 いうことだけど当然、、


 お泊りは中止、

 (´-ω-`)

 それはよかったけど…



 これで、(;´・ω・)

 良かったんだろうか?


 もしかしたらボクは…

 親友を巻き込む好機を

 逃したってことには

 ならないだろうか、、



 このまま逃げ続けて

 本当に、、


 いつまで秘密を隠して

 大学生活を続けられ

 るのだろうか、、、



このまま秘密を抱えては

立ち行かなくなる。。

(・ω・`)

それは重々わかっていても

今は明かしたくない。。


けどもしかしたらもう

秘密はバレてるかも……


そんなジレンマの中でも

夏休みはまだ一カ月くらい

続きそうだから、、


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