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033 最低な人間だけど一名生還 ('ω')

女子医大生…

(・.・;)

という立場で水着になった

クミちゃんこと久実くん。。


どうなちゃうの??


「(折幸)…へぇ。('ω')

 可愛い水着を選んだね。

 似合ってるよクミちゃん。」

『(クミ)…えっと。(^-^;)

 これまだ完成じゃないから。』


「(池輝)へぇ、(^v^)

 麦わら帽子とはシャレてる。

 こりゃお礼には充分だ。。」

『(クミ)…えっと、(;・∀・)

 お褒めを頂き光栄です。。。』


「(正太郎)ええっ、( ゜C゜;)

 そんなの被ってちゃクミちゃん

 ボクと泳げないじゃん。。」

『(クミ)…大丈夫だよ。(^^)

 泳ぐ時は帽子は脱ぐから。。

 それまでは見せる側で……』



 というわけで、('ω')

 期待していた方ごめんなさい。


 トラブルゼロでした。(ーvー;)


 男が女物の水着を公開しても

 似合ってさえいれば意外に

 大丈夫だと分かりました。。


 まぁ…(/ω\)

 普通の人にとってはまったく

 無意味な実験結果ですが、、


 とにかく、('ω')

 仲間内は大丈夫そうです。


 では次に気にすることは…


 

 ナンパです。"(-"v"-)"


 令和になってもまだ海辺の

 ナンパ男は生息中です。



 カオリンとかビーチでは

 モテまくりだから。

 (;´∀`)


 カオリンの攻めた白ビキニは

 問答無用の正義だから。

 しかも本人が乗り気だから。


 それでお友達紹介ってことで

 ボクまで引っ張られて、

 "(-""-)"


 なんか男の本性を見るようで

 意外に気分が悪くって、、



 あのねキミたち…(/ω\)


 男が男をナンパするなんて

 変態だと思いますよ。。


 よく見て声を掛けてね、、


 いや…(/・C・)/

 よくは見ないでね。。


 変態さんのボクがそれ言う

 資格はないですよね。。


 とにかく…(・n・;)



 ナンパされるのはイヤなので

 正ちゃんとパシャパシャする

 ことにしました。(^^;)


 ただこの子は少し不満顔で…



『(クミ)…えっ?(・n・;)

 ちゃんとクロールで泳げ?』

「(正太郎)うん。(-C-;)

 だってクミちゃんちっとも

 顔を水につけてないもん。」


『(クミ)…いや、(。・n・)

 でもボクもメイクしてきて

 しまったからちょっと、、』

「(正太郎)…うーん。(;・ω・)

 それはマナー違反だなぁ…」



 …スイマセン。(/ω\)


 たしかにボクは重篤なマナー

 違反をしてしまってます。。


 みんなの泳ぐ場所に化粧して

 入るなんて重犯罪です。。


 海でもダメです。( `N´)

 プールでなんか以ての外。

 日焼け止めなんてもっとダメ!


 ウオータープルーフなんて

 気休めにしかならない。

 言い訳としては最低以下!

 (; ・`N・´)



 では…(;´・ω・)

 その程度の良識はあるはずの

 ボクがなぜそんなこと??

 それはその…(´゜д゜`)


 スッピンでこの水着を着たら

 気持ち悪いからです。(*ノωノ)


 純粋な女性でないからこんな

 大迷惑をかけてるんです。


 純粋な女性なら…

 よほどの不細工でもなければ

 眉毛の落書きさえ不要です。。


 もうボクは海から出ますから

 堪忍してください、"(-""-)"



 というわけで…(´ーωー)

 ボクはトイレに逃げました。


 多目的トイレを探して…

 "(-"n"-)"

 そこで着慣れないワンピース

 の水着を一度脱いで、、


 用を足してからまた慎重に

 サポーターを付け直して…


 ちゃんとしまってから水着と

 帽子と胸パットをつけて、、



 とにかく…(ーnー;)

 時間がかかりました。。


 まぁいいけど…

 ボクが皆の元に戻ると…



「(池輝)…あれ?クミちゃん、、

 どこに行ってたの?(・C・;)」

『(クミ)…べつに…(´・ω・)

 ちょっとトイレに、、』


「(池輝)正太郎がいないんだ。。

 てっきりクミちゃんと一緒だと

 思ってたのに、、」

『(クミ)…えっ、(・c・;)

 じゃぁ正ちゃんどこに??』



 えっ!?( ゜c゜)

 と思ってボクらが泳いでいた

 あたりを見回すと、、


 少し沖の方で…



 正ちゃんが溺れてる!?

 (´゜C゜)


 これ…ボクの責任??


 いや、(`・N・´)

 そんなことどうでもいい。


 今の何よりの大事は…


 目の前の命。。


 これを救うのになり振りは

 かまってられないから、、



「(久実)いくぞ、テル!

 (; ・`д・´)」

「(池輝)…えっ??( ゜c゜)

 クミちゃんなの??」


「(久実)いいから…続け!」

「(池輝)お…応、(・n・;)」



 ボクは…(;・c・)

 必死で泳いだ。。


 正体がバレることも、

 薬剤が海に溶けることも

 いとわずに泳いだ。。


 恥じらい?気遣い?

 フェミの主張など邪魔以下。


 医療の最優先は…

 目の前にある命を救うこと。


 それ非ずして何が医師か…

 何が人間か、、


 それで何とか正ちゃんに

 辿り着いたけど、、



「(久実)…くっ、(; `n´)」



 溺れる正ちゃんに…

 しがみつかれた。( ;c;)


 そも救命の訓練もしてない

 人間が溺れてる人一人を救う

 のは簡単ではないこと。。


 しがみつかれたら共倒れの

 可能性が高い。


 けど…(´゜д゜`)

 さすがにこんな女装水着姿

 では死ねない。。


 ボクが焦っていた時…



「(池輝)落ち着け!(; `C´)

 二人とも動きを止めろ!」

『(クミ)…テルくん…(;∀;)』



 テルくんが来てくれた、

 ٩( 'v' )و


 そうだ。(;・∀・)

 救命の基本はチームで。


 一人ではできないことでも

 複数人ならできるかも…


 ならば今は二人で、、


 力を合わせて正ちゃんを

 岸までは運ぶのが肝要。。


 もちろん…苦しい。

 ボクの体力は既に限界。。


 意識が朦朧としかけた中で

 目の前に居たのは、、



「(折幸)よくやった!!

 あとは任せろ!(;`C´)」



 …よかった。( ;∀:)


 波打ち際までコウくんたち

 助けに来てくれてた。。



 正ちゃんを日陰まで運んで、、

 コウくんが心臓マッサージ。

 (;・∀・)


 さすが医大で学年一の天才。

 これなら助かりそう。


 助手役をするのはカオリン。


 肝稲先生の救命から逃げた

 責任を感じていた彼女は

 ちゃんと今回は救命行為を

 サポートできてます。

 【013参照】


 そしてもう一人…


 サッチンが…(;・∀・)

 肝稲先生の時に躊躇したのを

 誰よりも後悔してた彼女が…


 人工呼吸してます。


 ちゃんと手順も踏んでて…

 医大生として真面目に学んだ

 成果を出せてるようです。


 さらにナンサクが大急ぎで

 レスキューを連れて来た。。

 


 もう…安心。(*'ω'*)


 と思ったら気が抜けて…

 あれれ??




「(池輝)…よし、(;・∀・)

 意識が戻れば大丈夫だ。」

『(チバ)クミちゃん!!

 大丈夫…大丈夫!?(;c;)』



 ボクは…(・.・;)

 意識を失ったらしい。


 そりゃ…


 体力の限界まで振り絞って

 相当に水も飲んでたから、、

 (;゜Д゜)


 自らの命をも顧みない救命。


 自分でも立派だとは思うけど

 それ以上に思うのは、、


 チバちゃんに言われたとおり

 救命の基本中の基本は…



 救命に関わった者が無事に

 帰って来た時点で…


 要救助者一名生還。。

 (`・ω・´)


 助けに行った者の命の価値は

 助けを求めた者の命と同じ。


 ボクが無事だったことは…


 正ちゃんが助かったのと

 同じ価値ということ。。

 ( ゜Д゜)


 ボクが無事でなかったら…


 正ちゃんが命を落とすのと

 同じだけ不幸なこと。。


 救命に携わる者としては、

 命の価値は自分を含め誰もが

 公平にあると知るべきで、、



 ましてボクは…(・n・;)


 この姿を晒されるさけには

 絶対にいかない。


 恥ずかしいし家族も友人も

 大パニックになる。


 ボクを女子枠で受け入れた

 大学も叩かれるだろう。



 そう思って改めて見渡すと…


 ボクの周りには救命に協力の

 姿勢も見せずスマホを構える

 大バカどもが数人いた。

 "(-""-)"


 こいつら…最低以下だ。。


 自分の行為がどれほど危機を

 増大させているのか…


 まして映像をネットで公開

 することが何を招くのかさえ

 理解してないできてない…


 命の価値に差はないという

 前提自体が覆る程にこいつら

 人として低質だと思う。。

 (。-`ω-)



 ただ気になるのは…

 (/・ω・)/


 ボクが気を失ってる間に

 何があったのだろう??


 コウくんは正ちゃんのとこに

 行ったので残ってくれてた

 チバちゃんに聞いてみると…



『(クミ)えっ、( ゜C ゜;)

 じゃぁボクはテルくんに…

 人工呼吸されたの???』

『(チバ)…うん。(;・v・)

 でもクミちゃんがすぐに水を

 吐いたから簡単だったって

 テルくんは言ってたよ。。』


『(クミ)…じゃぁまさか…

 心臓マッサージも???』

『(チバ)…ううん。(^ω^;)

 自分が準備はしたんだけど、

 心肺は動いてたから。。』


『(クミ)…じゃぁ…Σ('◉⌓◉’)

 チバちゃんが持ってるのは?』

『(チバ)心音確認したから。(^^)

 胸パットはその時に外した。』



 …何てこと、"(-""-)"


 そりゃ救命されて文句など

 言いませんがボクは今…



 胸パットもない状態で…

 さらに化粧の落ちたスッピンで

 女の水着をつけてます。。

 \(゜ロ\)(/ロ゜)/


 普通に見たら…バレます。。


 しかもそんな状態で男友達と

 口づけを…( ;∀;)


 いな…人工呼吸されました。

 \(゜ロ\)(/ロ゜)/


 もう何が何だかのパニックに

 なりかけてます。。


 こんな姿だけは仲間に見せる

 わけにはいかないけど…


 あれれ???



「(誰か)おおい、(; `д´)

 レスキューの人も医学生も…

 すぐこっちに来てくれ!!」

「(折幸)…えっ、(・c・;)

 また何かありました???」


「(誰か)さっきその娘と衝突して

 倒れたナンパ男…

 まだ意識が戻らないんだ。」

『(桜)…じぇじぇじぇ、!

 そら大変だべ。。( ゜Д゜)』



 なに…やってんだ??

 (。-∀-)


 レスキューを呼ぶために、

 胸を豪快にユッサユッサと

 揺らして全力疾走してた

 ナンサクを見たナンパ男が…


 その前に立ちふさがって声を

 かけようとしたもんだから…



 交通事故と言うか、、

 ナンサクに撥ねられたらしい。

 (´-v-`)



 おかげでみんな救助に行った

 のでボクは助かったけど…


 そんな非常識なナンパ男など

 どうなってもいいと一瞬頭を

 よぎったけど、、



 そうではないよな。

 (`・v・´)


 救命行為にかかわった人は

 誰であれ助かったら即ち、、


 要救助者一人生還。

 命の価値は平等。(^-^)

 


 見た目は最低な女装男だけど

 人間として最低になれない

 ボクは医大生として、、


 ここは救命行為のサポートに

 行かなきゃ、(;・∀・)


 けどその前に化粧直しして

 胸パット入れとかなきゃ、

 (;^ω^)



命の価値は平等です。

(๑╹ω╹๑ )

人間の真っ当な規範意識こそが

レスキューにおいては一番大事な

ことだと思います。


救命に助力もしないなんて…

邪魔したり撮影したりなんて…


ましてネットに上げようなんて

この上ない最低と思います。

(。-`ω-)



あと…力士のぶちかましは

ガチで交通事故相当です。


ナンサクは駆け抜ける

軽トラってとこでしょうか…

('ω')

人間の通り道を塞ぐのは

ダメだし危険ですよ。。

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