026 貧乏学生の誕生日会
医者になるための勉強も
本格化した今日この頃、、
(;´∀`)
けど仲間たちには意外な
問題があるようで、、
『(薫)ええ、(;・∀・)
僭越ながら私、加藤薫は…』
『(クミ)どしたのカオリン??
急に改まって…(・.・;)』
『(薫)…本日めでたく…
20歳になりました。。(^^)』
『(クミ)…そうか。('▽')
今日は誕生日だったね。
おめでとうだけど…(・n・;)』
『(薫)…いいって、(^-^)
催促なんかしてない。。
ウチら親元離れた医大生の
貧乏仲間でしょ。。』
『(クミ)…すんません。(。-_-。)
でも何かお祝いはした方が
良いかなとは思うよ……』
6月末の某日…(・v・;)
今日は目出度くカオリンの
20回目のお誕生日です。
18歳の多い教室内では
オバちゃんだって自虐も
してましたがそれより
気になるのがその……
ウチら…貧乏仲間です。
(;´ーCー)
医大ってボンやお嬢も
たくさんいますが、
貧乏タレも多いんです。
だって…
まず第一に医大って、
授業料がバカ高い。。
(。-`ω-)
おまけに院進学必須。
研修医時代は薄給…
つまり入学後は向こう
8年間は金食い虫と
いうワケです。。
…医大生の親御さんが
金持ちとは限らない。
(;´・n・)
だから奨学金とか借りて
苦学して医大に通う者も
少なくないんです。
ついで第二に…
勉強がすげぇ難しい。
(*´C`;)
目一杯に勉強しても
ついていくのが精一杯。
だから浪人経験者も、
入学後に留年する人も
たくさんいるんです。。
ましてボクらは女子枠で
入学した落ちこぼれ…
バイトする時間なんて
とれてないんです。。
そして最後に…
地方出身者が多い。
(;´・ω・)
だって医大や医学部は
数が限られてる。
通学圏に適当な大学が
ある確率は低い。
だから東京の医大には
田舎者が集うのだ。
(。-`ω-)
そりゃ金がなくても
仕方ないって話。。
(;∩´∀`)∩
というわけで…(・.・;)
『(サチ)うーん。(´・ω・)
カオリンの誕生会ね…』
『(クミ)…そう、(・n・;)
してあげたいけどボクは
先立つものが無くて…』
『(サチ)…私もだよ。(ー。ー;)
誕生日のたびに飲み会を
してたら苦しいよね。。』
『(クミ)…だね。(;´ーωー)
仲間内だけで5人…
最近は6人だからね。。』
…残念ながらそれが
貧乏学生の金銭事情です。
とはいえ…(・n・;)
それでも女子は記念日を
大事にする生き物です。
20回目の節目の誕生日は
何とかしてやりたい。
ということで仲間の事情も
聞いてみると、、
『(桜)んだ。(・v・;)
オラ誕生日は来週だべ。』
『(クミ)…だったね。('ω')
ナンサクとカオリンはボク
より先に20歳なんだね。』
『(チバ)あの、(;・c・;)
自分は実はその、、、』
『(クミ)ごめん。( ゜Д゜)
忘れてたよチバちゃん…
4月生まれだから誕生日
知った時にはもう終わって
たんだったよね。。』
『(薫)…ってことは、(・c・)
私らが年長組でサッチンと
クミちゃんが年少組??』
『(クミ)かな…(;´v`)
ボク12月でサッチン11月。
何気にボク最年少??』
『(サチ)…で、年長組は
メープルさんもよね。。』
『(楓)…だけどね…(ーvー;)
私1月の早生まれなの。。
誕生会をするなら年少組の
方が近くなるかな。。』
『(クミ)だったら、('ω')
上半期組と下半期組に
分けてお祝いする??』
『(サチ)…おっ、(・v・)ノ
それいいね、賛成。。
20歳の飲み会てことで…』
『(桜)オラも賛成。(^v^)ノ
4月に誕生会でげんかっだ
チバちゃんも祝えるべ。』
『(チバ)…えとその…( ゜c゜)
ありがとうってことで…』
『(楓)…嬉しいよ。(・v・;)
私も下期組で祝ってもらえ
るってことよね。。』
『(薫)…だね。(;´・v・)
何も誕生日は当日に祝う
必要はないんだよね、、』
良い提案、(*'ω'*)
できたと自分でも思う。
とはいえ…(・n・;)
金銭問題は解決してない。
居酒屋なんて高いから
行けないわけで…(*_*;
となると言い出しっぺが
損するってわけで、、
『(久佳)はぁ!?(・C・;)
週末ウチを合同誕生会の
会場にするって??』
「(久実)…ええっと…(ーcー)
事情は説明した通りで…
お酒や軽食を持ち寄って…」
『(久佳)なんでよ。(*C*;
ウチには同居人がいるって
仲間に言ってないの??』
「(久実)…言ってるけど…
クミちゃんのお姉さんなら
一緒に飲みたいって意見が
大勢を占めまして、、、」
『(久佳)…けどさ、(・c・;)
ウチ駅から遠いし医大から
だとけっこう不便だよ。。
ウチよりマシな住環境の
子は誰も居ないの??』
「(久実)…それが、(・n・;)」
…いないんです。
(´-ω-`)
サッチンとカオリンは寮生。
寮に宴会場はありません。
チバちゃんは自宅通学。
通学片道一時間以上…
あとは、、
『(久佳)えーと、(・c・;)
ナンサクって子が住んでる
その青森県人会ってのは
どういうのなの??』
「(久実)いわゆる互助組織で
風呂食事つきの宿舎。('c')
青森県民だけが安く入れる
男女別の大部屋がいくつか
あるらしいんだ。」
『(久佳)…つまり、(;・∀・)
合宿所みたいなのかな??
鹿児島県人会とかあれば
ちょっと面白そうかも…』
「(久実)…ないよ。(ーcー;)
これ元々は出稼ぎ労働者の
ための施設だから。。」
らしいです。(´・n・)
豪雪地帯の生活は現代でも
苦しいらしいんです。
夏場は農家とかでも冬には
仕事そのものがない。
だから出稼ぎ期間限定の
宿が必要となるんです。。
けど…今は一年中盛況。
(;´v`)
学生や単身者に向けた
勉強スペースとかもあって
今では都心の安宿として
重宝されてます。('ω')
五人きょうだいってことも
あって仕送り額の少ない
ナンサクはその施設で、、
力仕事や家庭教師などの
バイトをしながら慎ましく
学生生活してるとやら。。
『(久佳)…はぁ、(*´c`)
そりゃナンサクさんちで
誕生会は無理だね。。』
「(久実)…そう。(;´・ω・)
苦学生のナンサクにそんな
負担は掛けられなくて…」
『(久佳)じゃぁあと一人は?
メープルさんはどんな生活
しているの?(;・∀・)』
「(久実)…それがさ…(ーcー;)」
メープルさんは…('n')
実家は栃木らしいけど今は、
埼玉の祖母宅から通学。
なぜそうしてるかと言うと…
『(久佳)…介護か。(´・ω・)』
「(久実)…らしいよ。(ーnー;)
お母さんと一緒に栃木との
二重生活をしてるって。。」
『(久佳)…大変だね。(-_-;)
一人暮らしのお婆さんを
介護してたお父さんが先に
亡くなったんだったね。」
「(久実)…うん。(;´・ω・)
そう考えたらボクらはまだ
恵まれてるのかもね。。」
『(久佳)…じゃぁ、(´-ω-`)
しょうがないね例の件は…』
「(久実)…うん。(;´・v・)
サカ姉には申し訳ないけど
ゲスト参加してください。」
『(久佳)あと忘れてない??
私の誕生日は今週末だぞ。』
「(久実)、(´⊙ω⊙`)、」
というわけで…週末。
(・v・;)
誕生会に向けての食材の
買い出しや料理は完了。。
会場の広さは問題ない。
だってボクらの部屋は
襖で仕切っているだけの
二間続きの和室。(^v^)
襖を外せば計12畳。
ここに座卓を並べれば
7人の食卓には充分。
あとは皆を待つだけ…
と思ってたけど、、
『(久佳)ミィちゃん!
ちゃんと掃除しなさい、、
消臭もちゃんとして…』
「(久実)…はい。(;/・c・)」
『(久佳)男物の服は隠して。
スーツとか下着とか見られ
たら疑われちゃうよ。』
「(久実)…だね。。( ;゜c゜)
さすがこれはバレるね…」
『(久佳)だから下着を含めて
女物に着替えなさい。。
自宅だからって普段着では
地が出かねないから。。』
「(久実)…わかった。(-c-;)
けど着替えの前にトイレに
行かせて、、」
『(久佳)こらぁ!(; `д´)ノ
立ってするなぁ!!』
「(久実)…はい…(/ω;\)」
…疲れる、(´-c-`)
だって…ここは普段ボクが
男として生活してる自宅。。
大学ではずっと油断せずに
女として過ごしてるけど、
自宅で同じことをするのは
かなり気疲れする。。
けど…今日のメンバーは
気心の知れた仲間だけ。
(;・∀・)
大学での自分で…
クミちゃんしてればいい。
そこまで緊張しなくても
大丈夫と思ったけど、、
『(客)お邪魔しまぁす。』
『(クミ)はぁい。(・v・)』
「(客)こんにちはぁ。(^^)」
『(クミ)…あれ?(・c・;)』
ちょっと…(・.・;)
仲間が増えました。。
いつもの女子グループ
だけではなく、、
仲良しの男子三名。(・v・;)
折井幸三。池田輝訓。
あと長内正太郎。
参加になりました。
(*´Д`)
医大生が金持ちとは限らない。
医者の子息が金持ちとも限らない。
みんな恵まれてはいない。
家族事情は誰にだってあること。
(・.・;)
そんな人が医者になるって金銭的に
かなり大変なんだそうです。
(。-∀-)
けど医者は必要な仕事です。
医師になった時点で返済免除の
奨学金とかできないかな??




