019 恥じらいとは
姉の結婚報告を受けて鹿児島に
帰省していた久実。(。・ω・。)
東京に戻って今日からまた
クミちゃんなんだけど…
「(正太郎)桜ちゃん。桜ちゃん
お姉ちゃん。(=#゜ω゜#)」
『(桜)…なんねこんワラス。。
だげメンコイべぇ。(^ω^)』
「(池輝)…あの、(・.・;)
彼女なんと言ったの??」
『(薫)…たぶん、(´ーvー)
この子メチャ可愛い…かな。』
「(折幸)…そういえばクミちゃん
来てないの?(;´・ω・)
連絡事項を聞いてないのでは?」
『(サチ)さっきLINEあったよ。
飛行機がトラブったとか。。』
「(折幸)…ええっ!?( ;゜Д゜)
クミちゃん墜落したの??」
『(サチ)…してません。(ーcー;)
けど飛行機が遅れたから今日の
登校は午後からだって。。』
鹿児島の実家から帰って一日。
(・.・;)
いや…心配してる人がいるかも
だから一応言っておくと、、
たしかにボクは女装生活で堕落
したかもだけど……(。-`ω-)
天候不良も整備不良も日本赤軍も
テロもハイジャックもないです。
(。-`ω-)
ただ東京-鹿児島間のような
ローカル路線の機体は皆さんが
想像するようなジャンボジェット
とはまったく違います。。
プロペラついてます。
(*´▽`*)
ちょっと風が吹いたら念のため
遅延欠航するからでして…
九州の田舎者はみんなそれくらい
わかってるわけでして、、
とりあえず予定より早く学校に
ついてみると、、
「(正太郎)わーい、\( 'v')/
クミちゃんが来たぁ!!」
『(クミ)…わっ、( ゜Д゜)
いきなり抱っこしてって何??
キミは躾の悪い仔犬か!?』
「(正太郎)…いいの。('ω')
だって会いたかったもん。。」
『(クミ)…いいけど…(;´・v・)
正ちゃんのお姉ちゃん役は
ボクじゃなかったの??
なぜナンサクに甘えてたの?』
「(正太郎)そうだよ。('v')
けど桜ちゃんもお姉ちゃん。
おっきいお姉ちゃんだよ。」
『(クミ)…そうなの?(・.・;)
いつのまにそんな約束したの…
じゃぁ…ボクは何なの??』
「(正太郎)クミちゃんは…(^ω^)
ちっちゃいお姉ちゃんだよ。」
『(クミ)…コラ、(。-`C-)ノ
どこ触って言うとんねん!?』
「(正太郎)わーん、(;Д;`)ノ
クミちゃんがぶったぁ。。」
『(桜)あーあ、(´-v-`)
こりゃしょうがねぇべな。。
ほれ、オラんとこ来い。』
ったく、(。-`ω-)
いくら姉役を受けたからって
同級生に胸を触られるとは
思ってなかった。。
あと…(。-`c-)
ちっちゃい とは何??
男は ちっちゃい と言われると
傷つくんだぞ。。
けど男なら…(・.・;)
よくよく考えたら胸を触られて
恥じらいなんかないはず。。
そもそもがちっちゃいどころか
全くないんだから。。
ならば…(?・・;?)
大きいなら恥じらうのか?
けどナンサクにはそんな感じは
なさそうだし…(/・ω・)/
というかJカップだし。。
( ゜Д゜)
そりゃ自信満々だろうから、
恥ずかしがる理由すらないって
道理になるワケだし、、、
となると…(・.・;)
恥じらいって何だろう??
充分に大きくても、
まったくなくても恥ずかしく
ないのなら恥ずかしいとは、、
そんなボクにはいい機会…
('ω')
ではなくていずれ訪れる危機が
迫っていたわけで、、(;゜n゜)
「(折幸)それはそうと…(・.・;)
クミちゃんは聞いてないよね。
今朝の連絡事項。。」
『(クミ)…うん。(・n・;)
クラス委員のコウくんの伝達
なんて何か大事なこと??』
「(折幸)…いや、たださ。
来月の予定だった集団検診と
体力測定。。
明日に繰り上がったんだ。。」
『(クミ)…はい??(;・∀・)
集団検診は…明日???』
「(折幸)…だから下着を含めて
脱ぎ着しやすい服装を…
あと体操服も持ってきて。」
『(クミ)…(#・c・#;)』
「(折幸)…どうしたの??
もしかしてGWに実家で食べ
過ぎて太ったとか……」
『(クミ)違います、(。-`ω-)』
でも…どうしよう、、(;n;)』
これ…(・.・;)
わかってはいたこと。
大学では入学してしばらくで
健康診断と身体測定とが…
集団で行われる。(/・ω・)/
けどボクは…
男だから。(*ノωノ)
それが下着姿やノーブラの
女子と一緒に検診だから、、
まして下着姿になったなら
ボクの正体がその、、、
けど…わかってたこと。。
(`・ω・´)
とりあえず帰ってサカ姉と
打ち合わせをして翌日…
準備を決めて登校すると…
『(サチ)…どしたの?(・c・;)
随分と気合入った見た目を
してるね、クミちゃん。。』
『(クミ)…そ、そう?(;・∀・)
特に変わったことはその…』
『(サチ)原付でライダースーツ?
しかもレザージャケットの下は
黒のTシャツ一枚、、( ゜Д゜)
普段はユルフワのクミちゃんに
何があったの???』
『(クミ)…何もない。( ・`v・´)
そろそろ初夏だから薄着に
切り替えただけ。。』
『(サチ)それに…厳しい表情。。
髪も短くなったし何というか
男の子みたい??('ω')』
『(クミ)そう…かも、('v')
どうせ短髪でぺたん娘なら
それもありかなって、、』
『(薫)そうだ!(; ・`д・´;)
今日の勝負は体重測定だ!
気合を入れて行くぞ!!』
『(クミ)…どういうこと??
ボクは体重に気合なんて
入れてないけど…(・.・;)』
『(薫)女たるもの、(;`д´)ノ
シンデレラ体型を目指せ!!
身長170㎝の私は何が何でも
52キロを目指すのだ!!』
『(クミ)もしかして…(・n・;)
それで気合の入った顔を??
むしろ…やつれてる??』
『(サチ)…なのよ、"(-"C"-)"
それでカオリンは昨日から
水も飲んでないのよ。。』
『(久実)…(。-`ω-)、、』
何をしてるの??
"(-""-)"
体重測定の直前の減量なんて
ホンマモンの阿呆だぞ。。
それで体重を偽って、
体調を崩したら健康診断の
意味なんてないだろ。。
医大に来たのならそれくらい
考えりゃわかるでしょ。。
まぁ非常識ではボクも負けて
ないんだけど、、(/・ω・)/
では…ボクがこの服装で
来た狙いは何か???
男とバレたら大変なボクが
なぜあえてボーイッシュな
服装で来たかというと…
それは…
木を隠すなら森の中。
(; ・`v・´)
そもそも…男っぽい姿をした
女装男なんていないんだ。。
つまり級友から女性だと認識
されている小柄で細身のボクは
あえて女装するよりも…
むしろ中性的な方がいい。
(・.・;)
加えて今日はアクセサリーを
付けるのは厳禁。。
ならば透けない黒Tシャツ。
スポブラの背中を少し透けて
見せれば男とは思われない。
しかも…スポブラには小さな
パットが入っている。
これだけでもAカップ程度の
膨らみには見えるから。
あとは濃い化粧は避ける。
短髪なら変に髪型イジらない。
肌をきれいに髪に艶。
そんな小男が堂々としてれば
女子集団の中でも疑われる
ことはまずないらしい。。。
あとは…気持ち。(;´∀`)
いずれ医者になればボクも
検診に携わるだろう。。
今日この女子の検診場所に
男性医師はいる。
医療従事者を相手に嫌がる女子
受診者などいようはずもない。。
ならば…慣れろ。(`・ω・´)
これは研修だと思え。
幸いにして今日は検診。
女子の下着姿も見えないし
ただの薄着って程度。。
見たって何とも思わない。
ただ…(・.・;)
最後の難関がその、、
「(医師)はい、(・o・)
胸部レントゲン検診だから
そこでブラジャー外して。」
ここだけは…(;・n・;;)
避けられない。。
さすがにバレるかな??
こんな胸を見てもなお女子と
認識されるかな??
と心配してたら…
「(医師)…なるほど。(;´∀`)
キミも例の女子枠の一人か。
名簿は見せてもらったよ。」
『(クミ)…えっ、(・c・;)』
「(医師)私も関東医大のOBだが…
この制度には賛成かな。('ω')
母校のレベルダウンは懸念
していたからね。(ーvー)」
『(クミ)…え、えっ??(・c・;)』
「(医師)まぁ…心配ないって。
女子優遇の制度こそあるけど、
ウチは男子学生を悪いようには
しないとは思うよ。。」
「(久実)…ですね。(; ・v・;)」
こうして、(・ω・)
無事に検診は終了。
ボクは何もバレなかったし、
意外なまでに問題はなかった
みたいだけど、、
では…恥じらいって何だろう?
(・.・;)
もしボクが男だとバレたら…
後からでも恥ずかしがられる
ものなんだろうか???
相手が男だと分かった時点から
急に恥ずかしくなる。。
これ…どういう感覚なのだろ??
恥じらいってなんだろう?
(。・ω・。)
見られた時点で恥ずかしくないのに
なぜ後から恥ずかしいんだろ??
いずれにせよその対象になりなけない
人がわざわざ女性用施設を使うのは
騒動を招きたいだけの愚行と思います。




