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016 正ちゃんのお姉ちゃんに

男でありながらなぜか女子として

モテてるっぽい久実。。

(/・ω・)/


どうするのが正解??

それと…何が求められる??


 とりあえず…(・.・;)

 状況を整理しよう。。



 今日は大学に入学してから

 1か月弱の4月末、、

 ゴールデンウィーク前日…


 今日は1年A組の親睦会。

 (*´ω`*)

 という名の飲み会。。


 酔い潰れて正体がバレる

 ことを恐れてるボクが

 大人しく飲んでたら、、



 クラス一の超二枚目の

 池田輝(イケテル)(くん)くんとお友達に

 なってしまった。(・o・)



 さらにテルくんの親友で

 今年度トップ合格の優等生、、

 折井幸(オリコウ)(さん)くんと…


 折幸さんと池輝くんの仲間で

 三度も飛び級してる15歳の神童…

 (/・ω・)/

 長内(おさない)(ショウ)太郎(ちゃん)くんの二人に

 囲まれて飲むことに。。



 ボクにとってこれ、(・.・;)

 願ってもないチャンス。。


 だってボクの課題の一つに

 勉強仲間不足があるから。


 女子枠があるがゆえに

 この大学では男女で

 学業レベルが違うから。。


 …もっともボクもその

 女子枠利用者の女子って

 立場だけど…(+c+;)


 それでもクラスで一番

 優秀な彼らとお友だちに

 なってはおきたいから。。


 けど意外なことに、、



「(折幸)…テルのヤツ…(ーvー)

 楽しそうだったなぁ。。

 アイツ寂しがり屋だから

 嬉しかったのかも。。」

『(クミ)…はぁ、(・c・;)

 けどテルくんはモテるし

 もう何人もの女子から交際

 申し込まれてるのに…』


「(折幸)…いや、('ω')

 テルは真面目なんだ。。

 勘違いされやすいけどさ…

 すべて断ってたし交際とか

 一度もないと思うよ。。」

『(クミ)…詳しいね。(・v・;)

 二人はどういう関係??』



 池輝くんと折幸さん。

 (・v・;)


 二人は中高一貫の進学校、

 閉成で中学一年生から

 同級生だったらしい。。


 折幸さんは進学校の中でも

 トップクラスの優等生。


 そんな彼に勉強を教わろう

 と近づいたのが池輝くん。


 というのも、、



「(折幸)…テルは母親を…

 アイツが小学五年生の時に

 病気で亡くしたんだ。

 それで…同じ思いをする子が

 少しでも減るようにって…」

『(クミ)…偉いね。(・v・;)

 それで医者を目指したって…

 優しい人なんだね。。

 それで中学から私学に?』


「(折幸)だから、(*´ω`*)

 誰よりも努力してたよ。。

 なにせ公立小学校出身だから

 中学入学直後は…だったが、

 高校に上がる頃にはクラスの

 上位に入るまでになった。」

『(クミ)…うーん。(-ω-;)

 ボクもそれだけ努力してたら

 普通に合格できてたかも…』


「(折幸)…あれ?(・.・;)

 斉藤さんはトップ合格だった

 と聞いてるけど、、」

『(クミ)えっ、( ゜Д゜)、、

 それ内緒だったのに、、』


「(折幸)何か…不満??(・・?)

 斉藤さんはウチの女子枠なら

 楽に合格できたのでは??」

『(クミ)…いや、\(゜ロ゜)/

 それはそのあのこの、、』



 …不満、(・.・;)

 というか残念です。。


 本当なら普通に男子として

 合格したかったですから。。

 けど少しだけ男子の…

 本来の合格ラインには至ら

 なかった落ちこぼれです。。


 なのにボクは自慢では…

 (/・ω・)/

 というか自慢にはならない

 ことですが、(=゜ω゜)ノ


 女子トップ合格でした。

 Σ(゜д゜lll)

 男子では不合格相当だった

 のが女子ではトップです。。



 それで入学式で総代挨拶を

 打診されてました。(ーcー)


 総代挨拶は女子がしないと

 フェミニストにクレーム

 されるからなんですが、、



 ボクは女子枠合格ですが

 女子ではないですから。。

 ( ̄д ̄)


 当然その事情は大学側は

 知ってますから。。


 それでボクが断ったから

 男子トップ合格の折井くんが

 総代って経緯があったから


 …ボクの成績という内緒の

 情報が漏れていて…(*ノωノ)



「(折幸)…だからオレも、

 斉藤さんと勉強仲間になり

 たいなって、(´v`)」

『(クミ)だから?(・.・;)?

 ボクにはありがたいけど、

 折井くんに何もメリットが

 ないようだけど…』


「(折幸)…まさか。(^ー^;

 男女混合が義務付けられた

 授業や研修は多いんだ。

 ならばはっきり医者志望の

 優秀な娘と組みたいし…」

『(クミ)…(#・.・#;)』


「(折幸)…それに…(^^;)

 クミちゃん可愛いし、、

 お姉さんみたいに優しくて

 落ち着いてるからね。。」

『(クミ)…なっ、(#・C・#;)

 キミもクミちゃんってか…

 ボクがお姉さん???』


「(折幸)…いや、(;´∀`)

 俺はそうは思ってないが…

 年上だし賢いし視野が広いし

 いつも周りに配慮している

 頼れる女性とは思ってる。。」

『(クミ)…(#@c@#;)

 ホメゴロシですか??

 ってかコウくんじゃないなら

 誰がお姉さんと言ってる?』


「(折幸)…テルと…( ^ω^ )

 アイツ母親がいないせいか

 年上女性が好みで。。

 お姉さんタイプのクミちゃん

 のこと気に入ってるんだ。」



 な、(#´゜д゜`#)

 なんだこの流れは??


 最高級のイケメンと

 最高級のお利口さんに

 ボク…気に入られた??


 しかも年上女性として??


 そりゃ、(/#・c・#)/

 勉強仲間として彼らと友達に

 なりたいとは思うけど…


 ありえないぞ!

 \(◎C◎;)/!


 そもそもお姉さんどころか

 女性ですらないし、、


 周りに配慮してる見えるのは

 ただ警戒心の延長線。。


 つまり女の演技してるだけの

 ボクの何がいいの??



 でも考えてみたら…(・n・;)


 ボクの女の振る舞いの見本は

 たぶん…次姉のサカ姉。

 あと周囲への配慮の見本は

 たぶん…長姉のサエ姉。。


 二人の姉を見本にしてる。

 となると客観的には…


 一つ歳下の男の子から見たら

 姉タイプに見えるのかも。。

 (/・c・)/


 それはいいんだけど……

 それで気に入られるのも

 まぁ…いいんだけど、、


 あと「テルと…」、他に誰か

 いるのか気になるけど…


 一歳差ならそうでもなくても

 年齢差が大きいとちょっと

 極端になるけど、、(・.・;)



「(正太郎)あのね。(;´^v^)

 クミちゃん、あのね。。

 ボクお願いがあるんだけど…」

『(クミ)…なぁに??(;´v`)

 長内正太郎くんだよね、。

 陸奥八仙…飲む??』


「(正太郎)…ううん。(・v・;)

 正ちゃんはまだ子供だから

 飲んじゃダメなの。。」

『(クミ)…えっ?(・.・;)

 正ちゃん??子供??』


「(正太郎)だから。('ω')

 正ちゃんはクミちゃんと…」

『(クミ)……(・.・;)』



 この長内正太郎くんは…

 (・c・;)

 11歳で閉成中学合格、、

 13歳で閉成高等部進学、、

 15歳で閉成高校卒業、、


 つまり小中高と一回ずつ

 計三度も飛び級して…


 15歳で関東医大に入学した

 超天才だけど。(;・∀・)



 一人称が正ちゃん??

 話の雰囲気からもかなり…


 幼い。(・o・)


 学業以外の精神年齢は平均的

 15歳…よりかなり下みたい。


 天才の中には専門分野以外に

 欠落する人が多いけど、、


 彼の場合は精神的な幼さに

 現れてるように思う。


 おまけに…身長150㎝。。

 声変わりもしてない??


 しかも飛び級ゆえに運動部の

 経験がないせいか体付きは

 筋量のない小学生みたい。。


 およそ同級生には見えない

 童顔の男の子で、(*_*;


 ボクに何を頼んできたかと

 いうと、( ゜Д゜)



「(正太郎)だから。('ω')

 正ちゃんのお姉ちゃんに

 なって欲しいの。。」

『(クミ)…どういうこと??』


「(正太郎)…だからぁ…(;c;)

 ボクのお姉ちゃんになって。

 ねぇクミちゃん。。」

『(クミ)…?(・n・;)?』



 どういうこと??

 (・o・)


 落ち着かせて聞いてみると、

 正ちゃんには…姉がいた。。


 天才すぎるゆえに同世代の

 友達のいなかった彼には

 一番の理解者だった、、、


 けど一年前に…

 その姉がいなくなった。。

 Σ('◉⌓◉’)


 つまり…テルくんと同じで

 それが医師を志した理由??


 と思ったけど、、



「(正太郎)なのにお姉ちゃんが…

 一年前にお姉ちゃんが急に……

 逝っちゃたの。。(;ω;)」

『(クミ)…可哀想に、、

 まだ15歳なのにそんな…

 辛かったね、(´;ω;)』


「(正太郎)お嫁に行ったの…」

『(クミ)…はい??( ゜Д゜)』


「(正太郎)それで大阪に引越し

 しちゃったの。(;ω;)

 だからあまり会えないの。」

『(クミ)…"(-"n"-)"』



 なんじゃそりゃ、、

 "(-""-)"

 すんげぇ普通だぞ。。

 むしろめでたいことだぞ、、

 同情して損したけど…


 気持ちは少しわかる。

 (/・ω・)/


 だってボクも同居の姉に

 支えられてるんだから。。


 二人の姉に可愛がられて

 今があるんだから。。


 もしそれが急にいなく

 なったと想像したら、、、


 そしてその姉たちがボクに

 してくれたことに報いる

 ことができるなら、、、 


 …ましてこんな幼い子に

 頼られたら…(・n・;)



『(クミ)じゃぁ。(*'ω'*)

 今からお姉ちゃんだ。。』

「(正太郎)えっ、

 いいの?(*・▽・*)」


『(クミ)いいよ。(・∀・)

 おいで、正ちゃん。。』

「(正太郎)クミちゃん、、

 お姉ちゃん、( ;v;)」



 これで…

 いいのかな??

 (=゜ω゜)ノ


 まぁでも告られるよりは

 マシだし、(/・ω・)/


 頼れる男友達ができたのは

 収穫でもあるから。。



 けど改めて姉になるって…

 どういうことだろ??

 (・.・;)


 姉が嫁に行く弟ってのは

 どういう気持ちだろう??


 とか考えてたらスマホに

 LINEが入ってた。。

 長姉の久恵…サエ姉から、、



 明日からのGWに鹿児島に

 帰って来いと…(・.・;)


 結婚が決まったから、、


 家族の顔合わに出席して

 くれと書かれてた。。



思いがけずに広がった人間関係。

(*‘ω‘ *)

男子の友だちができたのは良かったけど…


お姉ちゃんって何すればいいの??


もしかしてお手本は長姉の久恵に…


結婚直前の姉に会えばわかるのかな??

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