010 ボクとサッチンと…友だち100人できるかな??
入学初日から女友だちが
できた久実。('ω')
ただ女の子としては
友だちが一人では何とも
心許ないわけで、、
『(久佳)…ふーん。(・v・)
もうお友達ができたの??』
「(久実)…うん。(-_-;)
サッチンはボクのこと完全に
女の子だと思ってるけど…」
『(久佳)そりゃそうでしょ、、
スカートスーツ着てる初対面を
誰が男だと思う??(・n・;)』
「(久実)…たしかに。(;´ーvー)
後々その子には迷惑をかける
かもしれないけど…
初日からバレるという最悪の
事態だけは避けられたよ。。」
とりあえず…(;・∀・)
入学初日を無難に終えたボクは
痴漢にも遭わず帰宅していた。。
おかげで男だってバレる心配は
当分はなさそうだけど実は、
それ以上に心配するべきことが
あるようで、、
『(久佳)…そりゃミィちゃんが
心配するのはわかるけど…
友人関係は急いだ方がいいよ。
おそらく数日中には、、』
「(久実)何かあるの?(・.・;)」
『(久佳)グループができる。。
どこにも入れないと女子は…』
「(久実)…どうなるの?(・c・;)」
『(久佳)…かなり孤立する。。
学生生活が成り立たなくなると
言ってもいいくらい。(-n-;)』
「(久実)じゃぁ…(・.・;)
ボクはどうすればいいの??」
『(久佳)どこでもいいから…
そのサッチンって子に一緒の
グループに入れて貰いな。。』
「(久実)…それも…(・.・;)
入学数日中にすぐにか。。。」
それも…あるらしい。。
(/・ω・)/
これまで男の学生生活しか
してこなかったボクはあまり
意識してこなかったけど、、
女の学生生活は…友人関係が
かなり面倒くさいらしい。。
グループに入る、、
一緒に行動してくれる人間を
確保しておく、、
これ…必須らしいから。。
こうして翌日、(・.・;)
お金をかけてそろえた女物の
服やら装飾品やらを携えた…
その割には高そうには見えない
女物普段着での初めての登校。
動きにくいとバレるかもだから
動ける服装にしたけどなお…
…非効率的、(/・ω・)/
全く不要な幅のある袖口。
開閉する機会のない飾りボタン。
動きにくいフリル??
ヒールなど絶対に無意味以下。。
背を高く見せて女らしさなんて
ありえない。、"(-"c"-)"
男女の体力差と同じくらいに
運動機能の差が出ると思う。。
一方でこういう小さな差異なら
あまり気に留められない。
さりげなく性別を認識される。
あくまで不自然さのない女が
第一優先条件。(`・ω・´)
オカマ丸出しの女らしさなど
中途半端は必要ない観念で
慎重に服装を選んで、、、
原付で大学に通学。(-_-;)
降りたらメットを消臭して
髪に極薄の香料をつけて、、
…どっと疲れた。(;∀;)
これから通学のたびにコレ
するんだと思うと、、
けどそんなこと言ってる
場合ではない。(/・ω・)/
だってこの日の昼休みには
本日最大の課題が発生して
しまったわけで、、
『(サチ)よぅし、(*'ω'*)
自己紹介いってみよう。』
『(クミ)…(・.・;)』
いきなり集められた…
ボクを含む五人の女子(?)、、
どうやらこの五人でグループ
を作るみたい。
そしてよく見渡すとクラスに
14人いる女子(?)は既に
キレイに三分割されている。
このグループに入る。。
(/・ω・)/
入学わずか二日でこれはもう
既定路線になったようで、、
しかも集められた五人…
全員が一浪らしい。(・.・;)
他に女子に一浪は居ないとか…
これはもう仲良くする以外に
ないわけで、、
もしお仲間がいるのならば
予備校と関わりの深い浪人生の
可能性が高いわけで、、
『(サチ)まず私から。('ω')
熊本出身の加藤幸です。
サッチンと呼んでね。。』
『(一同)…パチパチ。(・.・;)』
こんな風に始まるのかな?
女子のグループライフって…
(・.・;)
こんな風に自己紹介する
ことになるのかな?
ただ…
ボクには目的もある。
そのボクの…お仲間探しが。
たぶんこの子は違うけど、
他の子はわからない。
だから色々と聞いていく
ことになって、、
『(クミ)ええと、(・c・;)
サッチンはなぜ関東医大に
来ることになったの?』
『(サチ)おっ、(=゜ω゜)ノ
積極的だねクミちゃん。
実は私は、、』
…おいおい、(・o・)
急に秘密暴露か??
それとも、、
『(サチ)…貢献というか…(^^;)
社会に役立つ人になりたい。
それでその…医者になれたら
最高かなって思ってて……』
『(クミ)なるほど。(・v・)
それで医大を志望して、』
『(サチ)ただ私は…(-v-;)
アンポンタンだんね。。』
『(クミ)…つまり、(・.・;)
九州人として通訳すると、
学業成績が悪かったと…』
『(サチ)だから医学部なんか
とても無理でね…(ーvー;)
一浪してなんとか女子枠で
受かった次第なのよ。。』
『(クミ)…じゃぁ大学では
医者コースを選ぶのね??』
『(サチ)…そうするけど…(^^:)
アンポンタンだからね。。
医者になれないと判断したら
保健師コースに選択を変える
かもしれない……』
『(一同)…(・.・;)…』
『(サチ)だって…あくまで私の
希望は社会貢献だから。。
自分が医者になれないのなら
保健師や技師として支える
側になるのもいいなって…』
『(クミ)…なるほど。(・v・)
じゃぁ医者以外に選択コース
の多い関東医大って……』
いい大学を選んだ。
(;´∀`)
女子枠のせいでレベルの
下がった大学って実は、
女子にとっては潰しの利く
大学ってことになるから。。
もちろんボクはその道は
選べないけど、、
実はグループ内にはもっと
極端な人もいるようで、、
『(薫)じゃぁ次はウチ…('ω')
金沢出身の加藤薫です。』
『(一同)…えっ?(・.・;)
同姓の加藤さんなの??』
『(薫)…そう、(;´∀`)
だから苗字ではなくその…
カオリンと呼んでね。。』
二人目。(・.・;)
一度も話したこともない
女の子といきなり
お友だちになりそう。。
男としては嬉しいけれど
そういう喜びの感情は
持ってはいけないし、、
それにそもそも…
女の子とは限らない。。
だってこの子…
サッチンよりも長身。
170㎝のスレンダー。
美人だけど男顔とも
言える顔立ちだし……
それに名前も…
男性でも使える女性名と
いう条件を満たす。。
と思ったけど、(・o・)
そもそもなぜ彼女がこの
グループに誘われたか
というと、、
『(薫)だってサッチンとは
同じ寮生だから。(´v`)
クラスで女子寮にいるの
二人だけみたいだし…』
『(サチ)…なのよ。(^o^)
カオリンは入寮したの
遅かったから昨日までは
絡みがなかったけど…』
『(薫)同じクラスになって
急に仲良くなった感じ??
昨日はお風呂も一緒した
裸の付き合いだし…』
『(クミ)…(#・C・#)』
『(サチ)なぜ照れるの??
クミちゃんも寮のお風呂で
お付き合いしたい??(;´∀`)』
『(クミ)…(#・n・#)』
…無理です。(/・C・)/
不可能どころか犯罪です。
でもおかげで…
彼女の疑いは晴れました。
けど他に秘密にしてたこと
があるそうで、、
『(薫)実はウチ…(;´ーvー)
補欠合格なのよ。。』
『(クミ)へぇ。(・.・;)
それで入寮が遅れたんだ。』
『(薫)今年の女子は例年より
レベルが高かったとか。。
去年までなら合格できてた
はずなのに思いがけずに
落ちちゃってね、(-v-;)』
『(クミ)…(; ゜c゜)』
『(薫)…けど合格辞退者も
多かったから3月になって
繰り上がったの。( ^ω^)
せっかく合格したのになぜ
辞退するのかなぁ??』
…うーん。(・ω・;)
そういう影響もあったか…
ボクたちが女子枠を使った
煽りを受けて女子の合格
水準は上がってたんだ。。
だけど…方針が大転換した
影響で辞退者が出て、
補欠合格女子も出たわけ。
ただ…そう考えると少し
懸念もある。。(;´・ω・)
失礼ながら彼女の偏差値で
医者を目指すのは困難。。
それがなぜ繰り上げで…
既に入学金まで収めていた
第二志望を袖にしてまで
この大学を選んだのか、、
看護師コース志望や
上京志望等もあったけど
その一番の理由は…(ーnー)
『(薫)…ぶっちゃけ…(^v^)
婿探しってとこ??
関東医大の男子はみんな
未来のお医者さんだもん。』
『(サチ)…そうそう。(^c^)
医大の中では全国で一番
偏差値高いんだから。。』
『(薫)その優秀な医者候補と
同級生になれるのよ。。
こんないい環境なんて他に
ないだろうしね。('v')』
『(サチ)…同じく、(;´∀`)
私も何か医療関係の仕事に
就いた上で、、
医者の夫を支えるってのが
実は第一志望なのよ。。
それが私のできる一番の
社会貢献であるとも、、』
…たしかに。(・.・;)
ただ玉の輿に乗りたい。
医者と結婚したいだけの
軽薄ではなくて、、
医療関係者として医師を
支えたい賢人もいる。。
そういう理由で女子枠を
使う人もいるんだな。。
もしこんな良い娘と…
ただボクが医者になったと
しても絶対に、、
…婿候補にはならない。。
(´;ω;`)
そういう良い関係になる
ことはない。。
彼女らを…騙して仲間に
なるしかない立場と…
自覚するしかないんだ。。
ただの玉の輿志望でなく…
ちゃんと医療を志す同志と
しての関係志願者、、
こういう女性ってけっこう
素敵だと思うけど…
女同士としてスタートする
久実が彼女らとそういう
関係にはその…




