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紹介
私には友人がいる。
彼のことを友人Aと呼称しよう。
Aは非常に頭がいい。運動もできる。絵も上手い。
話もなかなか上手く、面白かった。
だが、彼はすごい人間ではない。
奴はかなりの変人だ。社会的な常識がない。友人の数はかなり限られていたし、女性からは仇の如く嫌われていた。
彼はそのことを気にしている様子もなかった。
……なかったと思う。
私が今回、友人Aのために筆を取ったのは別に何か理由があるわけではない。
ただ単に私の気分が指を動かしているのだ。
私は正直、本を読むのがそこまで好きではない。漫画の方が面白いと思う。
それは友人Aも同じだった。
私たちはよく最近読んだ漫画の話で盛り上がり、時に意見が対立すれば喧嘩した。しかし、喧嘩は殴り合いではない。私たちはその点においてはひどく理性的であった。
まだ話そうと思えば色々とあるのだが、それは今後のエピソードに載せようと思う。
彼の変人ぶりは見ている分にはひどく爽快に映るだろう。それは時に笑い話であり、時に勧善懲悪であり、時に考えさせられ、時に意味のわからぬものに映るかもしれない。
同意はいらない。
ただ私が書きたい故に書くのである。




