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5.エピローグ

 あの日から40年。いろいろなことがあった。

 まず国籍、宗教、習慣、互いの実家の家族との関係などを乗り越えて結婚するまでが大変だった。

 結婚後はそれに加えて子育てもあった。

 時には大ゲンカもした。

 

 でも、今も夫婦として暮らし、今日もこうして散歩の途中、二人並んで公園の東屋のベンチに座り休憩している。


 こんなときに妻との出会いを思い出したのは――まさに今、俺たち夫婦の目の前で、青年と妙齢の女性が、それぞれ緊張と当惑の入り混じった内心を滲ませた横顔をこちらに見せながら、互いの右手人差し指を合わせたからだ。


 当人達以外でただ二人、そこで何が起きているのかを知っている俺と妻は、そっと視線を交わして微笑みあった。


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