マブタの奥に
目を覚ますと、そこは森の中。
記憶もなく、醜い見た目になってしまっていた少年。
彼が持っていたのは、自分が人間だという記憶と、他人の心が読める力、そして、彼の罪を告発する不思議な手紙だけだった。
その見た目故に人々の悪意に晒され流浪する内に、彼は心優しき聖女エセリアと出会う。
……闇の至高神と光の至高神たちが凌ぎを削ってからはるばる幾億年。 彼らはその戦の行方を盤上の彼らに託し、時にその愛を“奇跡として”彼らに捧げている。
光に愛された聖女と、全てを忘れ、世界に見捨てられた少年。
二人の出会いは、世界がほんの少し優しくなるための第一歩。
しかし、エセリアは闇の軍勢の襲撃により命を落とし、彼はその罪をけしかけられてしまう。
断頭台に立たされた彼を止めたのは、エセリアにどことなく似て、そして全く逆の憎しみを持った一人の少女であった。
出会い、別れ、また出会い。 悪意に触れ、優しさを感じ、もがき、笑い。
彼はその果てに自分が生まれたわけを知る。
大切なものは、いつもマブタの奥にーー
記憶もなく、醜い見た目になってしまっていた少年。
彼が持っていたのは、自分が人間だという記憶と、他人の心が読める力、そして、彼の罪を告発する不思議な手紙だけだった。
その見た目故に人々の悪意に晒され流浪する内に、彼は心優しき聖女エセリアと出会う。
……闇の至高神と光の至高神たちが凌ぎを削ってからはるばる幾億年。 彼らはその戦の行方を盤上の彼らに託し、時にその愛を“奇跡として”彼らに捧げている。
光に愛された聖女と、全てを忘れ、世界に見捨てられた少年。
二人の出会いは、世界がほんの少し優しくなるための第一歩。
しかし、エセリアは闇の軍勢の襲撃により命を落とし、彼はその罪をけしかけられてしまう。
断頭台に立たされた彼を止めたのは、エセリアにどことなく似て、そして全く逆の憎しみを持った一人の少女であった。
出会い、別れ、また出会い。 悪意に触れ、優しさを感じ、もがき、笑い。
彼はその果てに自分が生まれたわけを知る。
大切なものは、いつもマブタの奥にーー
プロローグ
あなたがくれた世界は
2020/09/13 21:52
(改)
第一章『罰だけを背負って、生まれた』
はじめのいっぽ
2020/09/14 23:01
(改)
まだ、長き道の最中で
2020/09/15 06:34
(改)
第二章『聖女との行進から、憎しみの旅団へ』
流れ者たち
2020/09/15 21:05
やるせない旅路
2020/09/16 22:00
第三章『輝かしきあなたの、許せぬ面影』
不運な再会
2020/09/18 11:00
揺らぎ
2020/09/19 21:37
面影の光
2020/09/20 12:00
第四章『化け物』
光放つあなたのおとぎ話
2020/09/20 21:00
軋む鎖
2020/09/21 22:00
第五章『蠢く』
憎しみの影に
2020/09/22 23:00
北で生まれた善意を
2020/09/26 22:13
影が、近づいてくる
2020/09/27 21:20
襲撃、そして
2020/09/29 21:03
闇の御子
2020/10/01 21:21
聖女の愛
2020/10/02 22:10
第六章『小さなひだまりに、闇と光』
姉だったもの
2020/10/03 22:06
この世は地獄
2020/10/04 22:37
憎しみという悲哀
2020/10/05 23:04
彼らに、優しさを
2020/10/06 22:01