ドラゴン娘と金に憑かれたヒロイン
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もし良かったら、感想と評価ください
ファイヤァァァァアアア!!!!!!!!
一瞬にして辺り一帯にどす黒い影が落ちる。
森のざわめきも瓦礫が崩れる音も村が燃え盛る音もドラゴンの動く音も全てが消え去った。
次の瞬間、目の錯覚かゆっくり見えるほどの速さの白色の光の柱がドラゴンの尾の付け根目掛けて翔落ちていく。
その白い光の柱はあっという間にいともたやすくドラゴンの尾を貫通せしめて地面に吸い込まれていった。不思議なことに音はしなかった。
爆音がすると思い耳を覆っていた自分が恥ずかしくなるほどに。
そして、今までの瓦礫の村に戻った。
ギァァァァォォォオオオアアアアアアアアアアアアアアーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!
ドラゴンの声が村にこだまする。
ドラゴンは自分の尻尾がボタリと地に落とされたのを視認すると、菓子を買ってもらえなかった子供の様に暴れ始めた。
ドラゴンって鈍感なのか?見てからぎゃおーって昭和のギャグでもあるまいし。
それにしても、今回の衛生砲は、、、ほぼ成功だ!!
ちゃんと衛星砲が発射してくれたこと、想定していたものよりも遥かに高い威力、そもそも計画の根幹の感覚共有がしっかり発動してくれたこと、とかが良い点。
失敗点は、ピンの精度がめちゃめちゃ良くない事だけ。
ドラゴンの喉元にへばり付かせていたピンつまり着弾希望地点とは、まあまあかけ離れたところに着弾してしまった。
自分が作ったものだから衛星砲を庇いたくなってしまうが、もしさっき逃げるって言う選択肢を取ってなかったら、今頃リジュが溶けていたかもしれないということを考えると全くの誤差は許せない。
「あ、リジュが、、、わぁぁぁぁああああああーーーー!!!!」
脳内話題にリジュが出たので、さっき自分の背の後ろに置いたリジュに振り返り、目を向けると肉体だけここに残ったかのように呆然と明後日の方を向いたままで固まっていた。
「おぉい!おぉい!大丈夫か!?」
ガクガクと揺するが、首がグワングワンと円を描くだけで全く反応が返ってこなかった。
取り敢えず、寝かしておくが、、、
ギャァァァァァアアアアアアアーーーーーー!!!!!
「うるっせぇな!!ガキか!!!」
リジュの事でわぁ~~となっている間も、ドラゴンはジタバタ暴れながら泣き叫んでいた。
わ~~~どしよ。リジュも気になるけど、先にあの五月蠅い奴倒して黙らせるか、、、そうしよう。鼓膜が震えて敵わない!
衛星砲と感覚共有をして、エネルギーの残量を感じてみる。
「よしっ、残ってるな、、、ていうか、増えてないか?」
さっき衛星砲を撃ったばかりで全部エネルギーは使ったはずなのに、初手に撃った時と同じ位のエネルギーが今感覚共有した時に感じられた。あくまで感覚だから確かなものじゃ無いけど。
あれ?エネルギー収集用の魔法作動しっぱなしなの、、、、、エネルギー収集停止の機能考えるの忘れてた、、、
ま!いいや。この衛星砲も試作で撃てただけでも奇跡だし使い捨てだと思えばいいや!
いや、、、、最初っからそのつもりだった!!
取り敢えず、今、衛星砲はエネルギー供給過多で汚ねぇ花火みたいになっちゃうから今すぐ撃たねば。
ドラゴンののど元に撃ったピンは未だに健在だったので、そのままの流れで衛星砲とも感覚共有を始めた。
「次は絶対外さねぇ!!」
衛生砲とピンと先に感覚共有し終えていたので後は撃つだけ。
「ファイヤァァァァアアア!!!!!!!!」
また辺り一帯を覆う影が現れる。
衛星砲がドラゴンの脳天を捉え降り注ぐ。
はずだった
高速で飛翔してきた物体が衛星砲とドラゴンの間に割って入り、衛星砲を受け止めた。
「はぁあぁぁあああああ~~~~~~!!?!?!??いや、、!!はぁぁぁああああ~~~~?!!??」
しかもよく見ると、謎の高速飛行物体は人型でいて、ドラゴンの装甲を貫く衛星砲を片腕で止めていた。
チュバババババババババババババババ!!!!!!!!!!!!!!!
衛星砲って、はじかれるとこんな音するんだ~おもしろ~~~~~、って!今の俺の最高火力だぞ!?それを片手で、、、しかも、ドラゴンを庇う様に衛星砲を防いでいる。敵の可能性もあるってか?
衛星砲が止んだ。
結局、飛んできたそれは衛星砲を受け止めてしまった。
というか、今気づいたんだけどなんか持ってるな。袋?
飛んできた人型を注視する。
すると、人型が袋を持っていない方の拳を振りかざした。
ボッ!
拳はドラゴンの額にジャストヒットする。
そして、ドラゴンは一、二歩後退りして倒れこんだ。
ズゥゥゥゥ、、、ゥゥウウンン~~~~~
地響きが高らかと響き渡った。
え、、、倒した、、、、ワンチャン味方?
その人型は、ふぅ~~とため息をつくモーションをして、周りを見渡す様に空中で一回転をした。
その後、ビタッと空中で止まった。
ジーーッとこちらを見られている、そんな気味が悪い予感が襲ってきた。
魂が抜けたようになったリジュを抱えて逃げようと思い、抱えて人型と真反対の方向に逃げようと駆けだした。
ゴッ
「ぶっ!」
が、何かに固いものにぶつかって逃げるのが阻止された。
「痛っ~~~~ここに木なんて無かっただろ~~めちゃ固いじゃん、、、めちゃ固、、ぅあ!?」
胸ぐらを捕まれプランと宙に浮く。
反動で、リジュがボタリとドラゴンの尻尾のように落ちる。
「ちょっ、、、!!」
リジュが!!!それと、ズボンが!!、、、尻の割れ目に沿って切れ目が入ったズボンが!見えちゃう!!
「他人の胸に当たっといて固いとはなんじゃ!感謝でもせんか!!」
視線を下に向けると、所々鱗っぽい箇所、前世で『これ何?』と思っていたドラゴンの頭に付いているヤツ、ダランと垂れ下がったあのドラゴンの尻尾、要するにツルペタのドラゴン娘がそこにいた。
ドラゴン娘は大きな袋を持っており、直ぐに高速飛行の人型がドラゴン娘だと推測はついた。
「いや、俺は爆乳好きってわけでもないけど、そこまでツルペタ、、」
ゴガンッ!!!
「余計な事をほざくなっ!」
「分かった分かった!訂正する!訂正する!!慎ましい美しい胸だ」
「美しいだなんて、、、」
やっぱりツルペタドラゴン娘が、頬を赤らめる。
チョロドラ娘なのか?
「お世辞だって分かってるんだからなっ!!」
ゴガンッ!ゴガンッ!ゴガンッ!
恥ずかしさを隠すためか俺をタコ殴りにする。
「ちょ、、そろそろやめてくれないか?」
「あ?、、、あぁ仕方ないのぉ」
どこが?どこら辺が仕方ないの?
「それにしてもお主丈夫じゃの」
「いや、お前バカかよ!俺だったから良かったけど、普通の人だったら死んでたぞ」
「また余計なことを!」
今度は腹に一撃。
ゴガンッ!
当然効かない。
だが、音が物々しくて騒々しくて何か嫌だ。
「やべ!あのドラゴンに止め指さなきゃ」
「ん?あれ、お主がやったのか?」
ツルペタツンデレドラゴン娘が、モノホンのドラゴンの方を指差して問う。
どれの事を言っているのか分からないが、多分ドラゴンを倒した事だろうか?
「いや、あれやったのアンタだろ?」
「ん?」
なにやら話がかみ合ってないらしく、脳がムズムズする。
「あーー、あれだよあれ。天の槌みたいな魔法」
「あーーーー」
リジュの賢者様カックイーー話でそんなワード出てきたな。
このドラゴン娘もリジュみたく魔法好きなのか?それとも、賢者オタク?
ま、異世界なんだし、他種族との交流も醍醐味の一つだよな。
「あれ俺のヤツ」
ドラゴン娘が『は?』という顔をする。
「は?」
言っちゃった。
「だから、俺が作ったの!」
また忘れてた!あのドラゴン倒さなきゃ。ついついドラゴン娘に目が行って仕様がない。
衛星砲とまた感覚共有させる。
「ムッ!?」
「なんだよ、また」
「さっきの話本当らしいな」
「なんで?」
「お主今、あの天の槌みたいな魔法の元とつながったじゃろ?」
「え!?見えっ!、、、、」
あ、そうだった。ドラゴンって、魔力が見れるんだっけ?
ていうか、俺と衛星砲ってつながってるんだ。
「つながってるの見えるの?」
「は?お主、こんなにつながってるのに分からんのか?」
「まじ?」
話によると、俺と衛星砲はぶっとい魔力の繊維みたいのでつながっているらしい。
じゃあ、あのドラゴンにバレてたのかもしれないな。
そうなると失敗じゃんなんて心のない思考はしないでおこう。
「ていうか、アンタ誰?」
一番最初にしておくべき質問だった。
「クシャトリヤじゃ、、、って!そういうのはお主が先に言うもんじゃろがい!!」
「あぁ、すまん。空だ。ソラ。よろしくな」
昔の日本人みたいなこと言うんだな。
そう思いながら、笑顔で差し出した握手用の手はスルーされた。
どうすればいいのか分からずに、ドラ娘改め、クシャトリヤの様子を窺う。
ホントコイツよく赤面するな。
これ、ラブコメじゃねぇのにな。
「う、、、」
「う?」
「うるさいっ!」
ドゴンッ!
また殴られた。
「お前らドラゴンはバイオレンスすぎるだろ!」
「ハハハハハッ!!どこがバイオレンスじゃ!!!ドラゴンの事悪く言うな!それに、あのドラゴンワシの弟だからな!w」
「っ!、、、、、」
、、、、、?
「あれが?」
「あれって言うな」
弟?OTOUTO?おとうと?
「またまた~~」
「噓は言わん」
まじめな顔をされた。
「いや、絶対血繋がってないでしょ!だってこんな美少女と、アレが兄弟なわけないだろ」
「容易に世界で一番美しいとか言うではないわ!!」
また拳が飛んできた。
ゴガンッ!
「いや盛りすぎでは!!」
「そう言えば、なんでお主無事なんだ?」
「今更!殴りまくって気付くのが今!?」
「いや~~、無事だな~って」
「無事だな~って緩いな!常人だったら普通に死んでるわ!」
ハハハハハハハハハッッッッ!!!!!!!!!
クシャトリヤが高笑う。
そう言えば、こんなほっそりした少女のパンチが『ゴガンッ!』なんて破壊音を発するはずがなかった。
お互い様だった。
「ところで、お主賢者か?それか、賢者の生まれ変わりか?」
またか。てか、こっちにも転生みたいな概念あったのか。
「リジュにも、それ聞かれたんだが、まったく違うぞ」
「ホントかぁ?」
にやけ顔でクシャトリヤに問い詰められた。
「なんだ?」
「ワシが小さい頃に見た魔法に似てたんだけどなぁ」
皆魔法魔法言うよな。
絶対魔法の設計?みたいの違うんだけどな。
「じゃあ、顔は見たのか?」
「覚えておらん!」
「、、、なんでそんなに誇らしげなんだよ、、」
「長く生きてると忘れるだろ!」
「、、、そうか」
当たり前のように言われても困るんだよな。
「てか!賢者ってホントにいたの?」
「ああ!いた!!」
「ホントですか!!!」
クシャトリヤと僕の間に落ちていたリジュが、俺たちの間から生えてきた。
「生の賢者様の魔法はどうでしたか?」
「そりゃ凄かったぞ!これじゃ爺様が死んでもしょうがないと思えるほどにのぉ!」
ブラックジョーク、、、
「そりゃそうでしょう!!」
臆さない猫耳少女
猫耳少女とドラゴン娘の賢者話は盛り上がった。
俺もただここで突っ立ってるだけってるのもつまらないので、話に混ざろうとしたのだが、知らない専門用語的なものが羅列されていたので、断念せざるをえなかった。
結局、リジュがクシャトリヤに賢者の物語はホントだったのか質問して確かめるって言うのが五分、途切れも無く続いた。
急に2人が満足した顔で話を止めたので、割って話に入っていった。
「てか、じゃああのドラゴンはアンタの弟ってことで良いんだな?」
「そうじゃ」
「じゃあ撃たなくて良いな?」
「おお」
そう言えば、衛星が熱暴走しそうだったのを思い出したが、使い捨てだからいいやと思って、撃つようにためておいたエネルギーを衛星内に飽和させると
崩壊した
どぉぉぉおおんんんん!!!!!!
空から和太鼓のような鼓膜をくすぶるような音が降りてきた。
二個太陽ができたような輝きだった。
「なんじゃありゃ」
「また新しい魔法ですか?」
「魔法の元を壊しただけ」
また変な見得を張ってしまった。
するりと嘘をついてしまったところを考えると、俺はサイコパスなのかもしれない。
「まぁそれは置いといて」
「置いとけねぇよ」
「そうですよ」
えぇ、、そこまで食い付くぅ?
「、、、ま!!そういう事なんだけど、さっきからジャラジャラ音出してるその袋なんすか!?」
「どういうわけなんじゃよなぁ?」
「そうですよねぇ」
仲良しかっ!!
疎外感!!
「ま、いいや。このままじゃ話進まないしな!」
ありがてぇ
「お主はここの村で一番偉い者か?」
クシャトリヤが、俺に向かって問いかける。
「いや、違う」
「そうか?強いものが偉くなるはずなんじゃがな?」
なんだそりゃ、文明レベル低めかよ。
そんな低レベルな世界に行くのを好んで選んだのは俺だった。
クシャトリヤが続けて喋る。
「では、リジュはこの村の者か?」
「はい!そうですよ」
リジュがクシャトリヤと俺の時より早く打ち解けてて草。
「では、この村を代表してこれを受け取れ」
先ほどから、じゃらりじゃらりと音を発していた袋をリジュに渡す。
「なんですかこれ?」
「金貨」
「金貨!!?!?!?!」
うるさっ!
リジュが、ケモ耳をピンッとさせて目を丸くさせる。
そんなに驚くもんなのか?
てか、こっちの硬貨まだ見てないから気になるな。
リジュが袋を開いたので、俺も便乗して覗いてみる。
ホントに袋一杯に金貨が敷き詰められていた。
リジュの目が金色に輝いていた。
リジュが何かに憑りつかれた様に金貨を見入っているので、俺は袋の紐を閉めた。
リジュが、はぅっ!、と我に返った。
「こんな物頂けませんよ!!」
「こんな物とはなんじゃ、、」
クシャトリヤから怒気が零れる。
コイツ、言葉の綾が通じない脳筋か?
ドラゴンぽいな。
「まぁまぁ!それよりも何で渡すのかとか言っといた方が良いぞ」
「そうだな。アレワシの弟なんじゃ。だから、お詫び。村全部建て替えてくれ」
アンタも弟の事アレ言ってんじゃん。
「は、、、はぁ、、、、」
ほらもうスケールがデカすぎて分かってないよ!
多分だけど、村を作り直すのを外注してもお釣りがくる位あるんじゃないか?
ドラゴン娘は立て続けに話す。
「もうそろそろ帰らないと、この事での、人族の平和条約関係のごたごたを処理する時間なくなるからその金と詫びよろしく頼んどいて良いか?」
「多分大丈夫です。賢者の仲ですもん」
「じゃな!」
二人共ニッコニッコの笑顔を合わせる。
だから仲良しかよっっ!!
ぐぅばぁああ、、、ッ!!!
クシャトリヤが背中に付いていた翼を広げる。
「お主ら面白いからワシの国に招待してやる!絶対来いよ!!獣人もさることながら人間族は寿命が短いからな、、、約束が、、な」
クシャトリヤが悲しげにそう呟いた。
「絶対行くよ、死なない内になw」
「はい!絶対!」
「ハハハハハ!!お主らとは気が合うのかもな!待っておるぞ!」
グググゥゥゥゥ
クシャトリヤがしゃがみ、足に力を籠める。
「あ」
ガクッ!
俺以外の二人が膝から崩れる。
「なんじゃ!!」
クシャトリヤの背中の翼が引っ込む。
「いや、ちょっと前から聞きたいことが」
「今力込めてるのは見えなかったのかのぅ!!」
「いや、アンタ何かドラゴンの中でも偉い方なのか?」
「ん、、、まぁ、、ちょっとな」
「具体的にどんな?」
「、、、、、」
別に偉いなら前面に押し出せばいいのに、何で言わないんだ?
何かこちらに聞かれたら悪い事でもあるのか?
「教えてくれないなら行かないかなぁ~~」
「っ、、、!」
同人の女騎士みたいな声出すなよ。
「王位継承権第一位!!、、、、それだけだ」
「え!?」
クシャトリヤの顔が曇る。
流石にここまで立場が上だとは思わなかった。
「いや、普通にそんな凄いとは思わなくてびっくりしただけだからな」
クシャトリヤの顔が更に曇る。
「凄いじゃないですか」
リジュがクシャトリヤに言う。
「だが、これを言うと恐れられるのだ。ワシだって普通に友達と遊びたいわい!」
あぁなるほど、皆、王位継承権第一位に気遣って近づいてこないって感じかな?
「私、会ってみたかったんですよドラゴン族に。それなのに、王位継承第一位に会えて、友達になれるなんて」
「リジュ、、、」
いつ名前を聞いたんだ?
「そうだな、リジュ。ドラゴンの国に着いたら厚待遇してもらわないとな!」
「ですね!」
クシャトリヤがクルリと俺たちに背を向ける。
「そうだな、、、うん!そうだな!期待しておけよ!!」
声が震えていた。
背を向けられてしまったのではっきりとは分からないが、多分半泣き。
そんなにか?そんなに感動するか?
てか、マジ背中から翼生えてるな。
ぐぅばぁああ、、、ッ!!!
ビィックゥ!!
ビックリした!
「じゃあなッ!」
クシャトリヤが肩越しに満面の笑みを見せる。
ビュワッ!!!
見せるや否や、飛び立った。
飛び立ったクシャトリヤは、さっき弟といったドラゴンのもとに飛んでいき、片手で軽々と持ち上げ、飛び上がる。
ぐで~ってなったドラゴンが宙に浮いてるのは傍から見たらめちゃ面白かった。
飛び上がり、なにやら魔法を放った。
クシャトリヤが、ビュンと何処かに飛び去った。
ほぼそれと同時に、雨雲が村の頭上に集まってきて、スコールを浴びせた。
燃え広がる炎をあざける様に雨が土砂ぶる。
勿論、村の炎はあっという間に鎮火した。
雨雲がそれを眺めているかのように、村が鎮火したら、霧散した。
「おぉ、スゲェな」
流石ドラゴンといったところか。
「賢者様には劣ります」
揺るぎねぇな。
「さ、この村の村長にでもそれ私に行こうか」
「あ、もう居ますじゃ」
!!!?!?!?!
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