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ドラゴン強いらしいからセグウェイ作ったった!(笑)

また、前回から間が空いてしまった!!

これも全て冬のせいだ!!

冬の寒い中、部屋を暖房でガンガンに温めながら、ぼやぼや作った作品です。

ぜひ気楽に、ぼやぼや読んで下さい。

『お、おう任せとけ』

なんてなんで言っちゃったかな~、ドラゴン何て倒せるわけねぇだろっ!

俺って、ただの大学合格したその日に死んだ高校生なんだがなぁ!?

あ、あとしょうもない木が切れるぐらいの風魔法が使えるけどな?え?凄い?凄くねぇよ。どーせ、ドラゴンの前では気休めぐらいにしかならないでしょ。

あ、そう言えば、ドラゴンの情報全く知らないな。さっき俺が想像していたドラゴンのイメージを口にして、猫耳少女の同意がしてくれたぐらいだから詳細知らないな。

ワンチャン、モンハソに出てくるステージに常駐してるしょうもな雑魚ドラゴンの可能性もある。

「えっと、、、君の村にいるドラゴンの情報教えてくれる?」

そう言えば、この猫耳少女の名前って聞いたっけ?いや、聞いてないよな?

まぁ、今はいいや。

「、、、えと、、私の村にいるドラゴンは、、上位種のドラゴンです。魔法も全く効きませんでした」

おわちゃ、、、俺がワンチャン願った雑魚ドラゴンではないな。上位種って言っちゃってるもんなぁ。順当にいけばラスボスみたいなドラゴンだろうな。こっちの世界だと魔法がどういう立ち位置なのかは分からんけど、流石に俺が想像してるレベルのだったらやれるよな?

「えと、そのドラゴンて、どれぐらいの強さ?」

はぁ、、マジかよ。異世界物のラノベだと普通、最初はゴブリンとかだろ?なんで俺はドラゴンなんだ!?しかも、ラスボス感漂う上位種!!もっと楽して強く成りてぇ!

「、、、、」

猫耳少女が言葉を詰まらせる。

困ってるのか?それとも筆舌し難い程の強さなのか?

「えと、、、魔法使いが何人必要とか、、あ、国家が乗り出すレベルとか!」

我ながらこの例えは良かったと思う。

「いえ、、、」

あ、まぁ流石にそこまでの強さでは無いよな。

「人族の国家が、、同盟を結んでいる、、他種族の、、、国家に協力を頼むほどです、、、」

「、、、え?」

「、、、、人族の国家が、、」

「ごめんごめん。同じ事言わなくていいよ。今やっと現実を受け止めた」

すぅぅううう~~~~~~

はぁぁ~~~

なんで俺に頼んだぁぁぁぁぁあああああああああああああ~~~~~~!!!!!!!!!

頭を抱えて、心の中で絶叫した。

絶対俺に頼むことではないだろ!猫耳少女よ!!流石に審美眼が埃被っちゃってない?被りすぎてない!?

クッソこんな美少女のそれも、獣っ娘に涙目でお願いされちゃなぁ!!断れない!ていうか、断りたくないでしょ!!これがジャパンの心よ!

まぁ、それに、、ちょっと想像していたのとは違うけど、異世界っぽいしすぐに死ぬ異世界物もあってもいいかな。

「ン!よしっ!!」

パンッパンッ!!

俺は、赤くなるほど頬を強く叩いた。覚悟を決めるためだ。

痛ぇ

「、、、っ、、」

猫耳少女が俺の頬を心配しているのか、それとも、『うわっコイツ何なの?やばい奴なの?』とドン引いているのか、ほんのりと赤ばんだ目を真ん丸にして驚いている。

「ここからその村までどれぐらい歩いていた?」

「えっと、、、記憶が、、ないです。あ、、、でも15分ぐらい歩いたのかもしれません」

そう言えば、こっちの世界の言葉何気ない感じで翻訳されてるなけどこれって、神の恩恵だったっけ?あのおっさんの部屋にいるとき舞い上がってたからちゃんと話聞いてなかったな。

ま、不便ってわけでもないから良いや。あ、でもこっちの世界の単位とかは聞いてみたいな。

それで、『え?』って聞き返したら、なんで当たり前の常識を知らないんだ?みたいな顔されて、前世とのギャップに苦しんでみたいな~

「え、いや!15分!?そんなに歩いてたの?」

「、、はい。そうなります、、かね?」

「体は、、、あぁ、大丈夫か」

そう言えば、俺が作った魔法で治したんだ。

「あ、そう言えば、、、、」

なんだ意外とヌけてるんだな。

「フッ、、、」

不意に笑みが零れた。

猫耳少女は困った素振りを見せて、先程の言動を帳消しにしようとするようにすっぱいものを食べた時のようなしかめっ面をする。

可愛いな。

「いや、今のままで良いと思うよ?その方が可愛いよ」

俺、、、今、何て言った?

自分の体のあずかり知らぬところから熱を発せられ、その純粋な下心を塗り固めるように俺もすっぱいものを食べた時のように顔をこわばらせる。

俺、直ぐに顔に出るからヤバイ。もうバレてしまったかもしれない。

どうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしようどうしよう

やべぇ、ゲシュタって来た。もうこれは猫耳少女のドンびいた顔を見て心の底から萎えさせるしかねぇ(困惑)

チラリ|д゜)

シワシワになるぐらいにこわばらせた目を片方だけ開ける。

猫耳少女はシンボルたる猫耳を横にほにゃふにゃと倒しながら、下を向いている。

後ろで尻尾もユラユラ揺れている。

「、、、、」

なぜ何も言わないんだ!いや、猫耳少女の性格だと気持ちを抑えちゃうか。それでも!汚物を見るような見下すような視線で見てもらえないとこの身体の高ぶりは収まらないよ!!

 なう ろーぢんぐ、、、

「じゃじゃじゃあ、行こうか!」

じぇじぇじぇ、みたいになっちまった。

さっきの後遺症が尾を引いている。

「そ、そうですねっ、、、」

猫耳少女の挙動もさっきからおかしい。ついでに言うと、喋り方も何か無理しながら喋ってるみたいな感じがする。

歩き方も何かぎこちなくなってしまう。傍から見たらロボットダンスしているみたいに映るんではないだろうかってほど関節ってコンクリート製だっけ?って思うほど動かない。

ここまで行くと尾を引くっていうよりか、下半身が地面にのめりこんでるな、、って!!!これじゃあ、ラブコメじゃねぇかよ!こんなのだったら異世界じゃなくてもできるんだよ!!

異世界来たら剣、魔法、バトル、食事、でしょうが!

ラブコメディーなんてそこら中ゴロンゴロン転がってるんだよ!あ、そう言えば、俺チキンでした!!!

あ、、、萎えた。

「まぁとりあえず歩こうか」

「、、はい」

~五分後~

流れる景色が前世の都会の風景とはかけ離れており、まるで、田舎に遊びに来たような心持にさせる。

都会に住んでても目に入る広葉樹とはまた違う樹林が道沿いに広がっており、結構見ってても飽きない。

気になることはちょっとお腹が減ってきたことぐらいだ。

猫耳少女の額がキラッと輝いた。

~十分後~

変わらない。景色が全く変わらない。景色にはもう飽きた。景色楽しむなんて老後に死ぬほどやってやるわ!

そう言えば、全然モンスターに遭遇しないんだけど?ここってホントに異世界?

ってほど何も起きない。こんなの、猫耳少女と散歩してるだけじゃん!

猫耳少女に、少し辛い様子が見られる。

神のおっさんがくれた神茶を、猫耳少女に勧めるが絶対に飲んでくれなかった。

このお茶そんなに苦いかな?

~十五分後~

全く()()の村にたどり着かない。

気配すらない。

猫耳少女曰く、ドラゴンは炎を吐いてくる、と言う。つまり、村の規模は知らないが、少なからず火事が起こってるってことだ。

なのに!どうして!その煙すら見えないんだ!まったく!欠片すら見えないんだが?

「あの、、、まだ?」

我慢出来ず、猫耳少女に問う。

「まだ、ですっ、、」

そう言えば、猫耳少女の言葉が続くようになったな。それと、どことなく頑張ってる感じがしなくもない。

「うん、、、そう?」

さっき十五分かかるって言ってたのは気のせいだったのかな?

~二十分後~

「あ~、もうだるい!!」

「、、、ごめんなさい」

「いや!違う!君に怒ってるんじゃない!この世界が何にも面白くないのがいけないんだ!」

モンスターとの遭遇無し。イベント発生も無し。第二異世界人も無し。

異世界っぽいことが全くない!!

目的のドラゴンも現れない!そもそも、村に辿り着けない!

ていうか、おっさんから貰ったスキルの『タフガイ』が発動してて、まったく疲れない!

マジで刺激が足りない!!異世界はもっと刺激物でいっぱいであるべきだ。

そうだ!一旦村の事は置いといて、セグウェイを作ろう!!!

あの沖縄で乗ったセグウェイをこの遅れた世界に登場させてやる!

しかも、異世界あふれる魔動バージョンで!

「あ、ちょっと待ってくれ。今から必要なものを作るから」

「、、?はい」

そう猫耳少女に言い、道の少し外れに入った。

そこで、ちょうど頃合の良い木を見つけた。

ぶっちゃけどの木もそんなに変わらないのだが。

「とりあえずこれでいいか」

手に力を籠める。

ズッ、、バババボボボボボボボッッッッ!!!!

この世界に着いたばかりの時に作った【魔法2:属性・風】を使って木を切り倒した。

ずぅぅぅん、、、

木がレゴブロックのように散らばって、急に視界が開けて何故か寒気がした。

「やっぱりこれ威力高すぎるんだよな、、、」

でも、ドラゴンには通用しないんだろうな。

そもそも、国が動くほどの脅威を()()()()()()()でもない俺が、倒そうなんて考えている方がおかしいか。

「、、おお、、っ、、」

うめき声のする方を見ると、猫耳少女がキラキラと目を輝かせながら、僕と僕が切り倒した眠ったように横たわった木々達を興味津々の視線で交互に眺めていた。

「?」

え、この魔法?魔法って、この世界だと普通なはずなんだけど、、、この魔法なんかおかしかったのか?

「魔法、使えるんですか!?」

「え、、うん、、まぁ」

「ぜひもう一回!」

「え、あ、はい」

猫耳少女の押しが急に強くなって、たじろいでしまった。

たじろいだ流れで、魔法をもう一回披露することになった。

ズッ、、バババボボボボボボボッッッッ!!!!

また、無残な光景が約60度増えた。

木達よ、スマン!後で有効利用させてもらう。

「、、、っ!」

猫耳少女の目のキラキラが一層増した。

「魔法ってそんなに珍しいの?」

「そうですよ!魔法使いは希少ですよ!!私の村には、三人しかいませんよ!」

あぁ、そうなのか。ん?村に三人?意外と居るくね?

「私も魔法使いになりたいんです!」

こっちの世界だとなりたい職業ランキング一位とかに入るのかな?

「へ~~いい夢じゃん」

俺も小さい頃、こうやって夢を持っていたんだろうか?

てれっ

猫耳少女が照れくさそうに、下を向く。

だぁぁ~~~~っ!!可愛いな!!!

地団駄するほど可愛い。

「ちょっとだけ、時間をちょうだい」

「あ、はい」

はぁ、、、猫耳少女もなんでか知らんけど喋るようになったし、夢も聞けたし、何か仲良くなれたかな?、、、って!そんなこと考えてる暇ないわ!早くセグウェイ作んなきゃ。

ステータス!

スキルの欄にある『才能開花』を発動させる。

「『想像の才能』『木工の才能』『魔法製作の才能』!」

とりあえず必要そうなそれっぽい『想像の才能』『木工の才能』『魔法製作の才能』、の三つの才能を開花させといた。

ん~~、ハンドル一個、タイヤ二個、自分が乗る台一個、台とハンドルを繋げる部位一個の五か所ずつ作っていこうか。

ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!

結構、思ってた大きさと違うものになってしまった。

ダメだな、才能追加するか。

ステータス!

ン~~~『目測の才能』『勘の才能』だな。

「『目測の才能』『勘の才能』!」

自分でやっておいてなんだけど、『勘の才能』って、ちゃんと発動するのかな?

勘と才能って同じ意味な感じがするんだけど、、、まぁ、承認されたっぽいし良いや。

「もっかい切るか」

幸いにも何故かここには木が大量に倒れているから、木材は使いたい放題だ。

ズバッ!ズバッ!ズバッ!ズバッ!

一回、形だけだが組み合わせてみる。

ん、丁度いいな。

「さて」

【魔法3:属性・風】で大まかに切り出すか。

スパパパパパパパパパパパパパパパパッッッッッ!!

切り取ったとはいってもまだまだカクついていて、レゴ感が残っている。

「そうなると、()()()か」

さっきついでだと思って、『魔法製作の才能』を開花させといたから、何を作るかだな。

風属性は、もう作ったから別属性の作りたいな。

なんか風以外の属性の魔法で、研げそうなものないかな?

、、、そうだな、、石とかかな。

ほら、砥石とかあるじゃん?それに、テレビで見たサンドペーパーがギューンって回って砥げるヤツもあったな。よし!それの石バージョン作るか!

ステータス!

『魔法製作』発動!

猫の舌みたいにきめ細やかなザラザラの表面を持った石が高速で回転する製作台のようなものを想像する。

けど、今は急ぎの用があるし、木材も使い放題だから、砥石の回転速度は高速道路上の時速80㎞の車のタイヤ並みで、オナシャス!

ピーッ

『【魔法6:属性・石】を常時使用可能にしますか?yes、or、no』

俺が懸念してた『土属性になっちゃうんじゃないか』問題は回避されたようだ。

ていうか、石属性とか聞いた事ねぇよ。

石属性ありなら何でもありそうだな。

あ、モチロンyes!

「ほい」

手に力を籠める。

ボゴッボゴゴゴゴォォッ!

「おぉ!想像した通りじゃん!てか、音だけゴーレム出てきそうな雰囲気だな!!」

製作台が出て来た場所が、ちょうど切り倒した木の下だった。

ゴゴンッ、、ゴゴンッゴゴンッゴゴンッゴッゴッゴッゴッゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!

「なんと全自動!」

キュィィィィィィイイイイイイイインンンンンーーーーーーーー

ゴトン

のしかかっていた一本の木が僅か15秒強の間だけで二本の木と切りくずに変わってしまった。

「おぉぉお!!」

「おぉぉお!!」

後ろを振り向くと、猫耳少女が目を輝かせて製作台を見ていた。

しかし、しかし!急ぐので、しょうがなしで急いで次の作業に進む。

次はさっき切り出した部分部分の木材を削る作業だ。

念の為、出来れば一回で済ませたいので、才能を追加開花させとく。

「『目測の才能』×2『木工の才能』『器用の才能』!」

木材を手に取る。先ずは、ハンドルの部分の製作から。

キュィィイインンーーー

「うべぺぺっ!!」

口の中に木くずが侵略してきた。

顔を拭うと、木の粉が大量についていた。

ここは譲歩せねば。この辛味(つらみ)があってこその未来の楽さなんだからな。

キュィィイインンーーーーーー

、、、良し完成!

あれ?これ意外といい出来じゃない?所々ザラザラだけど、ほとんどがとぅるぅんとぅるぅんで、積み木ってことで売っていても、まぁおかしくはない。このとぅるぅんとぅるぅん感、中学の美術の時ほぼ一学期かけて()()()()木製の時計の表面と似ている!一か月かかったのがほんの数秒でと考えると、なんだかなぁって感じだけど、、、まぁ、この何度触ってもやめられない止まらないのとぅるぅんとぅるぅんが手に入るなら良っか。

とぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅんとぅるぅん

「ハッ!」

なんて恐ろしい!!無意識でとぅるぅんとぅるぅんしてしまったぞ!!ここは地獄か?天国か?

、、とぅるぅ、、、バシィッ!!

ハンドルが水切りのように地を跳ねる。

「ハァ、、、ハァ、、、、」

危ねぇ、、、また、とぅるぅんとぅるぅんしちまうとこだった!!

こ、コイツが近くに居たら俺はダメになる!とぅるぅんとぅるぅん廃人になってしまう!

俺はクルリと猫耳少女のいる後ろに振り返る。

「ちょっとこれ持ってて」

猫耳少女にとぅるぅんとぅるぅんのハンドルを渡す。

「あ、、はい」

猫耳少女は、なんのこっちゃ分からずそれを受け取った。が、直ぐにとぅるぅんとぅるぅん始めた。

猫耳少女の意識がそっちに向いている間に、他の全ての部品を削り出す。

キュィィイインンーーキュィィイインンーーキュィィイインンーー

「うべべぺぺぺっ!!」

食感的には、きな粉なのにめっちゃ木の味がする~~

当たり前の事だった。

しっかし完成度高いな。しかも早いし、とぅるぅんとぅるぅんだし~~この魔法産業的な面で封印かな?

取り敢えず組み立ててみることにした。

おおぉぉ~~~~

この雰囲気何だろうなんて言えばいいんだろう?あ!

自然素材使ってます!って前面に押している雑貨屋に置いてありそうな雰囲気。

これだな。うん、この例え方はめっちゃピッタリ。

自分で言ってるんだけど、確かに、そんな雑貨屋に置いてあっても、おぉ!、みたいな反応してしまうかもしれない。

パタン、、、

「ん?」

倒れたセグウェイを立たせ直す。

パタン、、、

(。´・ω・)?

なんで立たないんだ?

「あ!はぁぁぁあ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛~~~~~」

セグウェイだから、勝手に自立するもんだと思ってた~~~~~~

絶望に打たれた俺は、半土下座みたいなポーズを取ってしまう。

ナンテコッタイ!また、魔法でちゃんと自立するようにしないとだし、タイヤが動くように、それ用の魔法作んなきゃだめだ。これじゃあ歩いた方が早かったかもしれないじゃん!

ダメだ!これじゃあ、猫耳少女に申し訳が立たない。

チラッと片目だけで猫耳少女の方を見ると、まだとぅるぅんとぅるぅんしていた。

見なかったことにした。

ステータス!

『魔法製作』発動!

時間もないし面倒だから『タイヤにへばりついくれるような、形、大きさ、強度は自由自在で、そして、自分の思考に沿って行動するような物体』を想像した。

ピーッ

『【魔法7:属性・無】を常時使用可能にしますか?yes、or、no』

あ、無属性なんですね。言わずもがなyes!

手に力を籠める。

フォン!

5㎝四方の白く光る立方体が手の上に出てきた。

試しに前に行くのを想像してみる。

スゥーーッ

立方体が前に想像した通りの速さ、角度で進む。

「めっちゃカッケェ!ストップ!」

スッ、、、

「おりゃおりゃおりゃおりゃ!」

立方体がイメージ道理の軌道を描いて、高速で飛び回る。

立方体を地面にたたきつけた。

コシャッ!

立方体が少しばかり歪んだ。

あり?意外と柔らかいのか。たしか強度も自由ってことにしたよな?

強度の高いもの言えばいいかな?確か、世界で何番目かに固い、、、

「ダイヤモンド!おりゃ!」

コシャッ!

立方体がさらに歪んでしまった。

あれ?全然柔らかいじゃん。やっぱり強度もイメージか。

ダイヤモンド、ダイヤモンド、ん~~ダイヤモンド?

こんなもんかな?

「そい!」

コシャッ!

「あ~あ」

ステータス!

「あれ?もう『想像の才能』切れてる!一番最初に使った時より、短くなってない?」

ま、良いや。

「『想像の才能』!」

ハイハイ、ダイヤモンドね。『踏みつけても、叩きつけても、投げつけても硬くて欠片すら零れ出ない

』そんな硬さ。

ま、こんなもんだろ。

「せい!」

ズン!

立方体が地面にのめりこんだ。

立方体を持ち上げてみると、今度は、さっきと形は変わりなかった。成功したようだ。

ほんっと『想像の才能』が一番お役立ちだな。

それのおかげで、こんな面白いもん作り出せたわけだし。

俺は、ヒュンヒュンと立方体を動かす。

あ、そう言えば、この立方体ってどうやって消すんだ?

消えるの想像したら消えるのかな?

ヒュッ!

消えた。

何か寂しい。

もう一度立方体を想像してみた。

ヒュッ!

出てきた。

片付けしなくてもいいなんて主婦歓喜だろ。

これが爆発と、、

ボグンっ!!

「大丈夫ですか!?」

「ッッッ!!!、、、びっくりしたぁ~~~~~~ちょっと爆発する事考えただけなのに~」

ちゃんと『絶対防御』発動してるんだな。ていうか、今、心配してくれた!?

「今の何ですか!!」

メッチャ目輝かせとる~~~

「ま、まぁ、魔法だよ、魔法」

その魔法が暴発したなんて言えねぇな。

「どのような魔法なのですか?それと、何故無事なのですか?」

「それも魔法、ほら」

立方体を出してみる。

「ふぅぅぅううおおおおお~~~~~!!!!」

え、、なんか反応が、、、

「触ってみても?」

「あ、うん、、はい、どうぞ」

猫耳少女の反応が、BL好きの女子の前で、タイバニの話した時みたいな感じだった。

猫耳少女が恐る恐るその立方体に触れる。

チョン

「おぉおお!!」

この娘うるさいなぁ。

「大丈夫?何ともない?」

「はい!なんとも!」

猫耳少女を驚かすために、立方体を爆発させることにした。

離れた場所に立方体を移動させるために、手に力を籠める。

スススッ~~

ビックゥ!!!

猫耳少女が驚きのあまり、真上に飛び跳ねる。

その流れで、近くの木の裏に全速力で駆けていった。

「ぶはっ!ごめんごめん」

前に飼っていた猫の超びっくりした時に似ていて、つい吹いてしまった。

猫耳少女が顔の半分をチラリと見せる。

猫耳少女の耳が猫がおびえた時の、イカのエンペラみたいになっていた。

「大丈夫なんですか?」

「うんw大丈夫w」

「何で笑ってるんですかっ!」

涙目で俺に怒鳴ってくる。

そんな猫耳少女も可愛いと思ってしまう俺はやばいのか?

「まぁまぁ、見とけって」

立方体を木の傍に設置する。

爆破!!

ボグンっ!!、、、メリメリメリメリッ、、ドサァッ、、

「おおぉぉ~~~~!!!」

さっきの怒りはどこへやら、猫耳少女の目はまたさっきのキラキラが戻っていた。

ホントに魔法が好きなんだな。魔法見せれば、どんなことでも許してくれるんじゃね?

閑話休題

フォンフォンフォンフォンフォンフォン

立方体を6個出した。

それぞれの立方体は、イメージ通りにセグウェイのタイヤとハンドルと乗り台との間にある部位に張り付く。

お、ちゃんと自立した!

これで、セグウェイ、いや、魔動式セグウェイ!

マグウェイの完成だ!!

メリークリスマス!!というわけで、どうでしたか?

もし、この話が面白いな~とか、少しでも思ってくれたら、前話や前前話を読んでみて下さい!

あと、感想とか評価とかくれたら嬉しいなぁ、、、

雑談ちょっとしかないけど

今のところ、一番好きなキャラはやっぱり猫耳少女ですかねぇ。

自分の脳内イメージだとメッチャ可愛いんですけど、ちゃんと伝わってくれてますかね?

伝わってくれてると嬉しいです。

まぁ、今の所3人しかキャラ出てないんですけどね(笑)

ドラゴン編終わったら、一旦キャラまとめみたいの作りってみたいな~

キャラの設定とか直ぐに忘れちゃうからな。

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