夜とは夜
あびゃあヽ(・∀・)ノ
布を捲ってみた。
そこにいたのは少女だった。
涙目で、上目遣いに、こちらを睨む。
「落ち着け落ち着け」
と俺は宥めつける。
そんな言葉に耳を貸す少女ではなく、夜の布を投げつけてきた。
夜とは夜だ。
概念やら定義を一蹴して布を取っ払う。難しい事など、考え出せば星の数ほど答えはあるのだ。自分の直感で生きていくしかない。あぁ辞書引きゃいいけどな?
もう一度宥めてみる。
「もちつけって」
「ングフゥ」
噛んでしまった。少女が涙目で唇噛み締めてプルプル震えて笑いを堪えていた。
「ンフッフッウ」
こういう時に調子に乗ると白けちまうからな。そう思い俺は餅つきの構えをする。
「な~に~!?っちまったなぁ!!」
「フハッ!?アッハハハハハハハハハハハ!フフフフフフフフ!ゥフヒ、アハハハハハハハハハハハ!ゴホッガハッ!!ちょま、ちょっと待って」
ウフフと笑って少女が治まった。
こっち来てと言って少女が袖を引いた。建物の中に入るらしい。
入ったら段ボール箱がいっぱいあった。少女はその中からペットボトルを取り出した。
「ん」
手渡された。ぬるい水だ。いや文句はない。
少女がもう1つ取り出して蓋を開け、飲んだ。毒はなさそうな雰囲気なので俺も頂く。意外と旨い。そういえば水が最も美味しく感じられる温度があるとかないとか聞いたことがあるがそれか?まぁいいか。どうでも良いよそんなこと。ところで、ところてん。少女、めっちゃ見てくるんだが。不良なのでガンつけられたらガンつけなきゃ。そういう義務感で少女の目を見つめ返した。急に挙動不審になる少女。ガンつけが足りねぇのか?もっと近くに寄る。更にキョドる少女。顔が赤いよおねつかな?あれ、そういえばどうやって睨み効かせるんだ?やり方分からないや。取り敢えず、
「おいコラテメェヤンのかアァ!?」
「ひぴぃぃっ!?」
脅し言葉言ってみた。結構ビビってんねぇ!いい感じじゃないか?
「てやんでぇチクショーべらぼうめ!」
「きゅびぃっ!!」
おうおうおう!いいやん!不良やん!グヒヒこの流れにのるっきゃないっしょー!ウェーイwww
「何してたんだ?」
乗れるわけねぇから。俺は急に普通のテンションで訊ねた。頭を覆ってしゃがみこんで震えちゃってる少女が涙目で、上目遣いに、不思議そうに振り返る。
「ふえぇ」
可愛い!
こんにちはこんばんは!おはようございます!
元気は良いことです。