~第一章、一話~デフォルトチートは海岸で現状を把握する~
「・・・・・・・・・・・・ッバハァ!」
どうも、はじめまして、私の名前はウォーダン・ラインラント、二つの大戦争を生き延びた元軍人です、まぁ、戦後危険視されるのが見えてたからそうなる前に自ら母国にバイバイしたわけだけど。
んで、死んだと思ったら【管理人】なる存在によって多少無理矢理ながら、異世界行きとなりました
でも異世界にたどり着いたと思ったら顔の一部が砂に埋まってたとか・・・・・・これ転移の仕方もう少しどうにかなら無かったの・・・・・・
「・・・・・・ここは砂浜?潮の臭いもするし、海岸のようだけど」
どうやらたどり着いたのは何処かの海岸らしい、立ち上がって服についていた砂を払いながら辺りを見回すと、生い茂る木々で囲われていて、獣道すらマトモに存在していないのがわかる。
「さて、こういうときは落ち着いて装備確認からし始めますか・・・・・・」
異世界へ飛ばした奴の話を信用するなら、まずこの段階で私は異世界へとやって来たのは間違いないようだ、という事でまずは落ち着いて現状を確認する。
まず服装をと見た目を波打ち際の水面で確認だ。
「・・・・・・相変わらず階級に似合わず質素よね、母国の軍服、この薄いコートもすっかりくたびれちゃって・・・・・・・・・」
服装は前世にて死ぬときに来ていた服装そのままだった。
黒基調の質素な軍服上下は私の母国、【アイロニア共和国】軍人のトレードマークで、それとは別に黒い薄手のコートを着ている。
んで、肩と胸についている暗闇の三日月を模した階級章は、余りに功績をあげすぎた私のために作られた階級、【名誉元帥】の階級章である。
生前存在していた元帥の中でも比べられない功績をあげたからとか色々言われてなった階級だが、後任は十分に育てておいたので時期に同じ階級に至る人物も現れるだろう。
武器は・・・・・・死ぬときに必要なかったので丸腰のまま、軍人故、格闘戦にはある程度自自信がある程度には鍛えているが銃火器持った集団相手は流石に厳しいか。
まぁ簡単にまとめると、私はこの世界に身一つでやって来たと言うことになる。
「食糧!、水!、寝床!・・・・・・足りないのが致命的すぎるわね・・・・・・ん、紙?」
ってな訳で足りないものが多すぎて思わず頭を抱えるがその時、いつのまにか右手に紙ペラを持っていたことに気がつき、ついでに何か書かれてないか調べてみる。
「ん?【管理人からのお手紙】ぃ?どれどれ・・・・・・」
そういえば【管理人】は私を異世界送りにするとき、右手に紙ペラ持たせるとかいってたなぁ、とか思いながらかかれていた内容を読む。
紙にはこう書かれていた。
「この紙を読んでる=異世界転移が完了しているだから、ここに話通りアンタの状態をここに記しておく。」
「まず、本来はこの世界のお偉いさんの子息としてテキトーに転生させようとしたのだが、【アンタ自身が全力で拒否したので失敗した事を先に述べておく】、仕方ないので肉体年齢を若返らせて転生させたが、見た目に関して言えば【身長以外15歳の頃とそもそもほとんど変わり無い】ため、実質的に【肉体が最盛期ちょっと手前位に戻っただけである】と言うことになった。」
「ここから先は私は介入出来ないので、異世界生活頑張ってね」
上記が書かれていた内容である。
「・・・・・・・・・ふざけるなぁああっ!」
私は紙ペラを畳んでコートの胸ポケットにしまうと、あまりの怒りに空に向かって思いっきり(どこのとは言わないが)指を立てた。
すぐ近くにの草むらが蠢いてるとは気づかずに・・・・・・