目覚めと自身に起きた事
お待ちしていただいた方、作品の出来上がりが遅くなってしまって申し訳ありませんでした。
お詫びと言ってはなんですが、次話をすでに仕上げています。この話が投稿された一時間後に予約を入れているので、少し待ってもらいますがお楽しみください。
「入りますよ。ご機嫌はどうですか、リンネ。」
と、言いつつドアを叩いて返事数まもなくお母様が入ってきて私の近くまで様子を見に来てくれた。
「はい、大分良くなりました。起きてから少し頭が痛くて混乱しましたが、今は大丈夫ですわ。」
「そう。それはよかったわ。」
と、お母様はとりあえず安心したような声を出した。
「お母様、一つ聞きたいことがありますけど、よろしいですか?」
私が、第二王子の誕生会がどうなったのか様子を聞こうとしたら、お母様が先に言ってくれました。
「聞きたいことは代々予想がつきます。第二王子の誕生会があれからどうなったかですよね。まあ、あなたがいきなり倒れたことは驚きましたが、国王様への御挨拶ために私たちが近くにいたので、『リンネは前日から、殿下の誕生会の殿下へご挨拶するのに気を使って体調を崩した』という事にして、国王様と殿下に挨拶の後に王城を後にし、領地に戻ってきたのよ。」
と、私が倒れてからの誕生会の様子を細かくお母様から教えてもらいました。
大体のことはお父様がやったと思うのだが、いかも大変であったかのような感じでお母様が言いました。
「そうそう、リンネ。あなたの左目の色が変わっているのだけど何か心当たりはあるのかしら?」
そんなことを言われ吃驚した私をよそに、お母様を呼んできた、私のお傍付きでもあるメイドのフラム・レムが部屋に置いてある鏡を持ってきてくれて、私の顔が見えるように鏡を調整して私に近づいてきました。
確かに、そこにはお母様から引き継いだ、金色の髪に緑色の瞳。しかし、その片方、左の目のみ、紫色の瞳になっていた。
「……本当に目の色が変わっている。」
私が緑色から紫色に変化しているのに驚いていると、
「その様子ですと、リンネもどうしてそうなったのか知らないらしいですね。まあ、瞳の色が変わったような感じで大事は無いと思うのだけど、一応医師を呼びますので、診てもらいなさい。」
と、さしても問題がないような感じで言いました。何を隠そう、お母様がこのカルネージ家の娘で、お父様は幼馴染みの同じ公爵家の方から婿養子としてきたのだとか。政略結婚などではなく、お父様との結婚を自ら進んで行動し家を黙らせ、お父様とのご結婚をしたのだと。その為、お母様の胆力はすごく強く、家での言動力がお父様より強く大したことでは全然動じないのである。
「リンネ、私はそろそろ部屋に戻りますが、何かを思い出したり、心当たりがあるのなら、私の部屋まで来なさい。いいわね。」
と、言いたいことだけを言って私の返事も待たずにそのまま私の部屋を後にしました。
やはり、お母様はすごいと思っていると、フラムが私に申してきた。
「お嬢様、本当に大丈夫ですか?何か申したいことがあるのでしたら、このフラムを何なりとお使いくださいませ。」
私が幼いころからカルネージ家に雇われているフラムは私と過ごす時間が多く、私の面倒を見てくれている私のお姉様のような存在だ。
相変わらず、フラムは私に優しかった。
「大丈夫よ、問題ないわ。それよりも少し考えたいことが有るから、少し席を外してもらえるかしら?」
そういうと、フラムは少ししょんぼりした声で答えてきました。
「かしこまりました。お嬢様、私はずっとお嬢様の味方ですのでどんな些細なことでも、私にご相談してくださいね。」
そう言い残して部屋を後にしようとしているフラムに私は少しお願いをして安心させようとした。
「待って、フラム。私、ずっと寝たきりだったでしょう。少し、湯浴みがしたいわ。準備してもらえるかしら。」
そういうと、部屋を後にしようとしていたフラムは、喜んだ顔で
「かしこまりました。準備しますね。」
と、部屋を後にした。
チラチラと過去作を見ると誤字・脱字があることに気づき少しずづ修正をします。
次話も引き続きお楽しみくださいね。