新たな始まりと出会い
「…………っ!!」
私は、お腹にすごい痛みを覚え起き上った。しかし、あたりを見渡してみると、見たことのないような部屋におなかを確認しても、剣で刺されたような傷跡はなかった。
(おかしい。ここはどこだろう。)
と、そう思っていると、突然部屋のドアが開いた。
「お嬢様、目が覚めたのですね。」
と、侍女が一人入ってきた。それから、ベットで寝ている私に近づいてきて、額に手を当てきた。
「どうやら、熱は引いたようですね。誰か人を呼んできます。」
といい、部屋を出て行った。
ここは、どこだろうと部屋の中を見渡しても、やはりわからず、どうしようかと迷っていた所、頭に声が響いた。
(誰よ、あなた。どうして私になっているの)
「え、誰?」周りを見渡しても、誰もいない。
「私はここよ。あなたの頭の中にいるの。というより、なぜあなたは私の体を使っているのかしら。」頭の中に声が響いた。
「頭の中に声が響いてくる。あなたはこの体の持ち主なの。」
「そうだけど、あなたは誰なの。どうして私の中にいて、私の体を使っているのかしら。」
「わからない。どうして私がここにいるのかもあなたの体を使っているのかも。」
「そう。まあそれは後で考えるとして、どうにかあなた私と変われない?多分だけど、今からお母様が来ると思うのっだけどあなた対応できるかしら。」
「……無理ですね。どうにかやってみましょう。」
私は、体を休めるようにして眠るようにした。
そしたら、今度は私が頭の中にいるような気がして、いま体を動かしているのは、体の持ち主の子だ。
「そういえば、私はあなたの名前を知らないのだけど、なんていうのかしら。」
「私はサリア。あなたは?」
「私は、由緒正しいティルロッテ王国宰相を代々務めているカルネージ家。その一子、長女リンネ・カルネージですわ。」
と、自己紹介を終えたところで、ドアが叩かれた。
それから、返事をする暇もなくお母様が部屋に入ってきた。