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夏の幻  作者: 三月
2/9

意を決して玄関に降りて行くと、そこには見違えるほど成長した加奈が立っていた。


身長は150cmあるか無いかで、どちらかと言えば痩せている。


色白で、綺麗な肌は相変わらずだ。


俺は、久しぶりの加奈の姿を見てニッコリと微笑んだ。


「よう。久しぶり」


「久しぶりね。洋ちゃん」


久しぶりに言われた洋ちゃんという台詞に戸惑いながらも、俺は何故ここに加奈が居るのか疑問に思った。


「この街に、ちょっとした用事があったのよ。それで、折角洋ちゃんが居る街に来たんだから、会っていかないと損かな~と思って」


「ふ~ん………それは良いけど、お前体は大丈夫なの?」


「えぇ、体は大丈夫よ」


加奈はニッコリと微笑んで答えて見せた。


「そんなことより、久しぶりに会ったんだから、昔よく遊んでたあそこを見に行ってみない?」


「あぁ、あそこか」


俺の家から10分も歩かないような所に、その野原はあった。


昔はいつもここで加奈お得意の花言葉を聞かされたものだった。


興味が無い話であったが、耳にタコが出来るほど聞かされた俺は、いつの間にやら殆どの花言葉を知るようになった。


今ではこれも大切な思い出のひとつだ。


「よし、久しぶりに二人で行ってみるか」


俺は母親に外出する旨を言うと、加奈と二人で野原まで歩いて行った。

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