エピソード3
『できるわよね?』
メリーの冷たい視線が、有無を言わせぬ 口調 を放つ。
「は……はい」
影山は、 メリーに押されるように、 か細い声をだした。
メリーが部屋を出て行った後、影山は膝の上の梅をゆっくりと撫でた。
「やれやれ……お嬢さんも、なかなか厳しい人だねぇ。梅も、そう思わないか?」
「にゃーん」
梅は、 可愛い声で 鳴いた。
大智が寝室へ行き、瑠衣はスマホを見ながら何か悩んでいる様子だ。
『どうしたの、瑠衣?』
「あっ、メリー。幼なじみのお兄ちゃんから久しぶりにLINEが来て、どう返事をしようかなって考えているの。」
『へえ……(あら、お兄ちゃん認定なのね)』
次の日。
(べ、別に二人が心配なわけじゃないんだから!)
今、まさに影山が公園のベンチで瑠衣を待っているところだった。
「あっ!ちぃ君!」
「る……瑠衣ちゃんか。また綺麗になったな……」
(いや、もっと気の利いたセリフがあったでしょうに。)
「もう!ちぃ君ったら!そうそう、ちぃ君に今日言いたいことがあるの。」
「えっ、ああ。」
「ちぃ君、私に話したいこと、先に話して?」
可愛く首を傾げる瑠衣。
「いや、瑠衣から話してくれ。」
(「話してくれ。(キリッ)」じゃないわよ。このヘタレ山!ってか瑠衣は何を言うつもり?)
「えっ?いいの?実は……」
「うん……」
(ドキドキ)
「私、大ちゃんと結婚するの!」
(ええええええ!)
よく見ると瑠衣の薬指に指輪がはめられている。
「そ……そうか。おめでとう。幸せにな」
「うん。ありがとう、ちぃ君。」
(影山ぁぁぁぁぁぁあ!)
「で、ちぃ君は私に話って?」
「ああ。瑠衣ちゃん。俺……」
「あれ?千景じゃん!」
「だ……大ちゃん。」
はい、以下に添削後のテキストをコピー&ペーストします。
(バカ大智、空気読みなさいよ!そりゃ、心配なのはわかるけど……)
「二人とも、結婚するんだな。おめでとう。」
影山は、少し声が震えながらも、精一杯の祝福の言葉を口にした。
「ああ、ありがとう、千景……いや、千景さん。瑠衣と、きっと幸せになるよ。」
大智は、満面の笑みでそう答えた。隣の瑠衣も、照れたように微笑んでいる。
幸せそうに手を繋いで歩き出す二人を見て、影山は呟いた。
「ああ、本当にお似合いだな。最初から、俺が入る隙なんてなかったんだ。」
影山は、哀愁を漂わせながら歩いている。
〚仕方ないにゃあ、千景はヘタレだからにゃあ]
『梅さん、なかなか厳しいわね。』
梅はニヤリと笑うと、
[あの人はずっと瑠衣と一緒にいたから、それを「恋」だと勘違いしただけなのにゃあ。今頃帰ったところで、真っ暗な中で一人すすり泣いているにゃあ。そんなじめじめしたところにいたくないにゃあ]
『じゃあ、うちに来る?確かペット可だから大丈夫なはずよ。』