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95.配信中=彼女は最後の配信を思い返す。

 

――――思い出すのは騒動の発端となったあの日、休止前の最後の配信の事だ。


「――――フフフ、今日も我が使徒達のおかげで楽しい配信になったわ。明日から少しの間、お休みさせてもらうけれど、貴方達、良い子で待っていなさい」


≪もちろんですとも我が君。過去のアーカイブや切り抜きを見て待っていますとも≫

≪我々は普段から良い子ですよ。お休み中は他の子の配信を見ていますからゆっくりしてきてください≫

≪そうですよ。配信が見れないのは寂しいですけど、我が君は働き過ぎです。きちんと休んでくださいね≫

≪あ、我が君、お土産よろしく≫


 配信もそろそろ終わりに差し掛かってきた頃、締めの方向に持っていこうとした私の言葉にリスナー……黒の使徒達がそれぞれの反応を返してくれる。


「心配してくれてありがとう。正直、私としては貴方達と楽しく過ごせるだけで疲れなんて吹き飛ぶのだけれど、お言葉に甘えて療養させてもらうとするわ……それから浮気発言をした子は名前を覚えたわよ?後、お土産はわ、た、し、という事で、楽しみにしておいてちょうだい」


≪うう……ありがたきお言葉……また元気な姿を見せてください……浮気に関しては何卒、ご容赦を≫

≪お土産はわ、た、し……ふ、ふふっ……これはボイスとして録音必須ですね≫

≪……意外にも我が君は浮気に厳しい……でも、名前を覚えてもらうのはいいかも≫

≪う、浮気しても一番は我が君だから……その、許してください≫


 様々な反応を見せる黒の使徒達。こうやって私の言葉一つ一つに楽しい反応を返してくれるから配信がとても楽しい。


「ふふ……仕方ないわね。浮気しても最後には私のところに戻って来てくれるなら許しましょう……もちろん、お仕置きは受けてもらうけれどね……っと、楽しくて話過ぎちゃったわね。それではまた漆黒の夜へを待つ夕暮れにお会いしましょう。おつぐれ~」


≪もう終わり……いえ、そうですね。夜遅いですし、我儘は言えません。それではおつぐれ~≫

≪お、お仕置き……し、仕方ないですね、甘んじて受けましょう……おつぐれ~≫

≪また休み明けを楽しみにしています。おつぐれ~≫

≪おつぐれ~≫

≪おつぐれ~≫


 終わりの挨拶と共にエンディング画面を流して配信を終えた私はぐっと伸びをしてから立ち上がり、さっとシャワーを浴びてから椅子に座って一息を吐く。


「…………お休みかー……配信以外にしたい事なんて特にないし…………せっかくだから実家に顔を出そうかなー」


 他に誰もいない部屋で一人呟いた私はしばらくの間ぼーっとしながら、眠くなるまで明日以降の予定を何の気なしに考えていた。



95.配信中をご覧くださり、誠にありがとうございます。


視点は再び切り替わり、漆黒ゆうぐれの休止前、最後の配信……この後、彼女の身に起こった事とは果たして……?


今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「いまさらですけど、ゆうぐれ様の配信終わりの挨拶って格好良いですわよね……」

「終わりの挨拶って……おつぐれのこと?」

「いえ、そちらではなく、漆黒の夜を待つ夕暮れ……のくだりですわ」

「ああ、そっち……確かに良いよね。あれはゆうぐれちゃんが考えたんだったかな」

「そうなんですの?私も何か考えて見るべきなのでしょうか……」

「だったら私が考えてあげようか?例えば――――」

「遠慮しますわ。何かとんでもない挨拶にされたら堪りませんもの」

「ぶー……オリィちゃんのけち」


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