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72.配信中=礼嬢オリィの復活配信

 

「――――皆様、ごきげんよう。元ブラック勤めの崖っぷち令嬢Vtuber〝礼嬢オリィ〟ですわ」


 画面の前に座り、私はいつも通りの挨拶で配信を始める。もうすっかり慣れた……なんて言えないけど、それでも私だって応援してくれる人達がいるのだからいつまでも緊張しいではいられない。


≪ごきげんようオリィ嬢!この日をずっと待ってたよ~!≫

≪ごきげんよう!オリィ嬢今日も可愛い~!≫

≪ごきげんよう……復活おめでとうオリィ嬢!今日も今日とて推してくよ~!≫

≪ごきげんよう~復活は嬉しいけど無理はしないでね≫


 いつもの挨拶にそれぞれの反応を返してくれるリィメンバーのみんな。その中でも、喜んでくれたり、心配してくれたりする声が多いのは(ひとえ)に私が一週間という期間、配信を休んでしまった事に起因しているだろう。


 休んでしまった理由は単純に私が体調管理を怠って風邪をひいてしまったから。


 最初は少し喉が痛いくらいだったけど、まあ、寝れば治るかなと安易に放っておいた結果、悪化して配信を休まざるを得なくなった。


 少しだけ人気が出てきたと言っても私は個人の弱小Vtuber。配信を何日も休んだりしたら視聴者が離れてしまうと危惧していただけに待ってくれる声や心配してくれる声は素直に凄く嬉しい。


「……この度は大変心配をおかけしました。いつも配信を楽しみにしてくださっている皆様には本当に申し訳ないと思っておりますわ」


≪ううん、気にしないで大丈夫だよーオリィ嬢が元気なのが一番だから≫

≪そうそう、配信がない時はアーカイブを見るし、体調が悪い時は休むことも大事!≫

≪というか、オリィ嬢はずっと配信を続けてきたんだからむしろ、休んだ方がいいまである≫

≪そうだよ。オリィ嬢が無理して配信を続けられなくなる方が困るもん≫


 私の謝罪に対して気にしなくていいよと言ってくれるリィメンバーのみんなの暖かいコメントに感謝しつつも、甘えてばかりはいられないと気を引き締めて配信へと向き直る。


「皆様……本当にありがとうございます。けれど、体調管理も私の勤め……今後はきちんとその辺りにも気を配っていく所存ですわ」


≪流石オリィ嬢……意識が高い≫

≪うんうん、オリィ嬢はやっぱり真面目だね。そういうところも推せる……≫

≪どんなオリィ嬢でも応援してるよ~頑張って!≫

≪真面目で頑張り屋で可愛いなんて……オリィ嬢は最強なのでは?≫


 決意と共に私がその宣言を口にすると、沸き立ち、肯定的な言葉が溢れるコメント欄。今更だけど、アンチも現れる事なく、こうして優しい言葉を掛けてくれるリスナーに恵まれた私は相当幸運なのかもしれない。


「……さて、決意も新たにしたところで今日の雑談配信はお休み中にしていた事を話していこうと思いますわ――――」


 見て、応援してくれる人達への感謝を胸に、私は復活後、初の配信を気合いを入れて頑張るのだった。



72.配信中=礼嬢オリィの復活配信をご覧くださり、誠にありがとうございます。


ここから始まる第三章……本編の前に休養明けの彼女とそれを暖かく迎えるリィメンバー達とのお話でした!


次回からはいよいよ第三章の本編に入ります。少しシリアスで重い内容になるかもしれませんが、最後までお付き合い頂ければ幸いです。では、今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女から一言!


「皆様、本当にお久しぶりですわ。バレンタイン配信以来……うぅ、あの時は思い出しただけでも顔が熱くなるような醜態を晒しましたわね…………できれば皆様にも忘れてほしいのですが、あれでも大切な思い出ですものね……こうなったら、それをかき消すほどのもっと良い思い出を作るしかありませんわ!皆様っこれからも私の事をよろしくお願いいたします……ですわ!」


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