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70.お絵描き/配信中=彼女はお披露目コラボを成功させる。

 

 いよいよ始まった私とオリィちゃんのお披露目コラボ配信。この話をオリィちゃんにした時、彼女は物凄く驚いてそんな急に言われても、と戸惑っていた。


 けれど、いつかの配信でオリィちゃんの言葉が私に火をつけたのだから責任を取ってくれるよね?というか、応えるって言ってたよね?と詰め寄ったら彼女は苦笑いしながらも、快く了承してくれた。


 その後でノーみりんお母様の前で軽率な発言は気を付けないと本気にしちゃうから気を付けないと、と電話口でぶつぶつ呟いていた気がするけど、きっと気のせいだろう。


「――――とまあ、そんなわけで、オリィちゃんは私のお披露目コラボを快諾してくれたのでした」


≪快……諾……?≫

≪どちらかと言えば半ば脅してって感じがするけど……≫

≪可哀そうにオリィ嬢……圧力を掛けられて押し切られるなんて……≫

≪……ノーみりん先生は快諾の意味を辞書で調べた方がいいんじゃないかな≫


 コメント欄のみんながなんか色々言っているけど、それもまあ、気のせいと見ない振りをして、今日一番の笑顔を浮かべて見せた。


「……快諾かどうかは置いておいて、ともかく、こうしてノーみりんお母様と一緒に配信ができるのはとても嬉しい事ですわ。まだご自分のチャンネルでという訳ではないのですが、その時が来たらリィメンバーの皆様もどうかよろしくお願いいたします」


≪脅されてながらも、ノーみりん先生の宣伝までするオリィ嬢……本当に良い子だ……≫

≪それなのにお母さんであるノーみりん先生は……≫

≪おい、止めとけ。これ以上ノーみりん先生を刺激したら……≫

≪……たぶん、もう手遅れだ。お前らもあの人に目をつけられ――――≫


「ざーんねん♪もう名前は覚えたからその自覚のある人は覚悟してね♪」


 にこやかに、そして花の咲くような笑顔をイメージして笑いかけ、その言葉を口にすると、心当たりのあるリィメンバー達が恐怖に震え上がる。


「……先程も言いましたが、大事なリィメンバーの皆様をあまりいじめないでくださいまし」

「…………はーい、そんなに心配しなくても冗談だよ、冗談♪」

「…………目が笑ってませんわよ、お母様」


 呆れ混じりにそういうオリィちゃんに対して小首を傾げると、彼女は頭痛を堪えるようにこめかみを押さえた。


「んーどうしたの?オリィちゃん。頭でも痛いの?」

「……ご自身の胸に聞いてくださいな。全くお母様は」


≪おお……なんかこのやりとりが会話で見れるのは何か感動するな……≫

≪そうだな……今まではオリィ嬢が喋って、ノーみりん先生がコメントするっていう感じだったから≫

≪うん、ノーみりん先生の圧は怖いけど、二人のやりとりが見れたのは素直に嬉しい≫

≪というか、今更だけどノーみりん先生の声って普通に可愛くない?≫


 どうやら画面越しではなく、直接のやりとりがリィメンバーのみんなには好評だったようでコメント欄が高速で流れていく。


「お、声を褒めてくれたそこの君、ありがとね。それじゃあ、その期待に応えて今日はオリィちゃんと一緒に歌っていくよ~!」

「え、えぇっ!?ちょ、お母様?歌うなんて聞いてないのですけれど?」

「そりゃあ、言ってないからね。さ、オリィちゃん、一緒に歌おっか」

「そ、そんないきなり言われても困りますわ。音源だって用意してませんし……」

「大丈夫、それなら私が用意してるから。ほら、早速一曲目を流すよ…………」

「ちょ、待ってくださ――――」


 慌てるオリィちゃんの言葉を無視して曲を流し、強制的に歌わざるを得ない状況に追い込む。


 彼女も配信活動をしている以上、歌わないという選択肢を取る事はできず、結局、この後、十曲近くデュエットし、私のお披露目コラボは大盛況のまま幕を閉じた。



70.お絵描き/配信中をご覧くださり、誠にありがとうございます。


お披露目コラボで礼嬢オリィとそのリスナーを巻き込み、振り回した彼女は配信を終えて何を思うのか……今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録……もとい、ブックマークの方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「本当にノーみりんお母様は強引なんですから……今回だって事前に教えてくだされば私だって準備しましたのに……」

「ん―……どうかな?事前に言っちゃうと、オリィちゃんはどうにか別の企画に変えようとするんじゃない?」

「うっ……それは、だってお母様はともかく、私の上手くもない歌なんて誰も気きたくないでしょうし……」

「それはリィメンバーのみんなが決める事だよ?現に誰か嫌がっている人がいた?」

「……いませんでしたわ。皆様、すごく喜んでいるように見えました」

「でしょ?みんなオリィちゃんの歌を待ち望んでいたんだよ。だから次も一緒に歌枠ね」

「はい……分かりまし――――って、それとこれとは話が違いますわよお母様!」

「……残念、押し切れると思ったのに」


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