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27.配信中=彼女は思わぬ返しに狼狽える。

 

「――――流石は優秀な我が使徒達……とはいえ、ここはあくまでオリィの配信だから迷惑を掛けないようにしなさい」


≪了解です。我が君≫

≪それは我らより御身に言える事では?≫

≪もちろん、そのつもりですよ我が君。あ、オリィ殿、これは迷惑料です――――¥5000≫

≪そもそも今回はきちんと事務所に許可は取りましたか?我が君≫


 〝漆黒ゆうぐれ〟のリスナー達……黒の使徒は最初こそ少し挑発的な感じではあったが、その後はとても礼儀正しく、スパチャまでして迷惑をおかけしますと挨拶してくれた。


「う……他所の配信だからっていつもより生意気ね貴方達……今回はきちんと許可も取ったし、オリィにも迷惑は…………かけてないわよね?」

「……そうですね。キッチンを滅茶苦茶にされたり、変にくっついてきたりされましたけど、全然迷惑はかけられてませんよ?」


 あえてにこりと笑って意味を含ませると、彼女はぐぬぬといった表情を浮かべてこっちを睨んでいる。


 たぶん、それは言うのはずるいでしょと言いたいのだろうけど、生憎、言わないと約束した覚えはないし、そんな配信を盛り上げるという意味でもこの返答が正解だろう。


≪……やっぱり迷惑かけてたんですね我が君≫

≪……え?今の話だとオリィ嬢とゆうぐれ様が一つ屋根の下で過ごしたみたいに聞こえるんだけど≫

≪さっきの突撃云々で薄々思ってたけど、もしかしてこれオフコラボだったり……≫

≪そうだよ?あ、そっか~みんなが知る由もなかったねぇ~ごめん、ごめん≫

≪……なんであんたはいちいち煽るようなことを言うんだよノーみりん先生≫


 ざわざわするコメント欄を見ながらそういえばオフコラボとは一言も言っていなかったなと思っていると、睨んできていた彼女が何かを思いついたようにハッとしてからニヤリと笑う。


「……そんなこと言っていいのかしら?私にはとっておきの情報があるのだけれど」

「とっておきの情報?それは……」


 何を言い出すのかと身構える私へ彼女は笑みをそのままに言葉を続ける。


「実はこの子ったらね?昨日の夜から不安で不安で仕方なくって私に抱きついてきて……」

「ちょ、何、事実を捻じ曲げてるんですの!?私から抱きついた覚えはありませんことよ!?」


 突然の爆弾発言に驚き、崩れてしまいかけた口調を誤魔化そうとして余計、変になってしまった。


≪え、なにそれ……そんな夢空間があったなんて聞いてない≫

≪ずるいずるいずるいずるいずるいずるい≫

≪見たい、お金払うから公開よろ――――¥10000≫

≪……怒涛の連投をするノーみりん先生……怖っ≫


 何がどうずるいのかわからないけど、リィメンバーがドン引きするほどの面倒くさいムーブをしだしたノーみりん先生。


 確かにオフコラボをする事は伝えたものの、お泊り会をするとまでは言っていない。


 だから初めて知ったという反応は分かるが、それをずるいと言われる意味は全く持って分からなかった。



27.配信中をお読みくださり、ありがとうございます。


事前に準備した内容とは大分、外れてしまったのコラボ配信の行方は……?


思わぬ返しに狼狽えてしまった彼女の今後が気になる、推せるという方はチャンネル登録……もとい、ブックマークの方をよろしくお願いします……それでは彼女から一言!


「全く……あれはゆうぐれ様が悪いのですわ。ありもしない事を皆様の前で言い出すから…………」

「……それを言ったらオリィも悪いのよ。私の秘密をペラペラ喋り出すから」

「……私のは本当の事なのですから問題はありませんわ」

「……やる気かしら?」

「……そちらこそやる気ですの?」

「「…………勝負!!」」

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