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105.配信休止=彼女は在るべき姿を思い出しながらも、礼嬢オリィに振り回される。

 

「――――つまり、悪い事をしてないから堂々としてればいいってこと?」


 オリィちゃんの説明を聞いて簡潔にその内容をまとめたノーみりん先生が納得していない様子で問い返す。


 確かにオリィちゃんのいう通り、私は悪い事を何もしていない。


 配信上で何かまずい事を口走ったわけでもなければ、誰かと逢引していたなんて事実もない。


 でも、それが嘘か本当かなんて本人以外に知りようがないし、そもそも、人は自分が信じたいものを信じる生き物なのだから、本当の方が面白そうだ思えば、白も黒にしてしまう。


 だから私が悪い事をしてなかろうと、炎上を叩いている人達からすればそんなのは関係なく、()()()()()()()()()()、それだけだ。


「……その、オリィちゃん。色々考えてもらってるのに私がこういうのも悪いと思うんだけど、流石にそれは無理筋というか、人の悪意を甘く見過ぎというか」


 困ったように眉根を寄せ、言い淀む私を見たオリィちゃんは苦笑しながらも、別に気を遣わなくても大丈夫ですよと言いつつ、言葉を続ける。


「……私だって人の悪意がどんなものか、少なからず知ってるつもりです。だからまあ、悪い事をしていない=それが丸々信じてもらえるなんて絵空事だというのも分かっています……でも()()()()()()()()()()()()()()?」

「へ?」

「え?」


 まさかの開き直るかのような言葉に私とノーみりん先生は揃って驚きの声を上げた。


「だってそうでしょう?なんで悪い事を何もしていないのに最強Vtuberたる漆黒ゆうぐれが謝ったり、釈明したりしなければならないんですか?批判するなら勝手にさせておけばいいんですよ」


 あまりの暴論……とまでは言わないけど、オリィちゃんの発言は彼女らしからぬほど強気なものだ。


 けれど、最強Vtuber〝漆黒ゆうぐれ〟の在り方としてはそれが正しい気がする。


 炎上なんて関係なく、噂や憶測なんて何するものぞ、全てを跳ね除ける……それが私の理想、最強Vtuberたる漆黒ゆうぐれのあるべき姿だ。


オリィちゃんの中の〝漆黒ゆうぐれ〟はちゃんと〝理想の私〟だったんだ……


 ここまでのらしからぬ発言も、もしかしたらそれを分かっているからこその強気なものだったのかもしれない。


「オリィちゃん……」

「………………まあ、とはいっても、流石に今のまま、何もしないままで配信するのは私もあり得ないと思いますけどね」

「え?」

「へ?」


 さっきまでのやりとりは何だったのかと言いたくなる掌返しな発言に私とノーみりん先生は再び驚きの声を上げてしまうのだった。



105.配信休止をご覧くださり、誠にありがとうございます。


礼嬢オリィの言葉に在り方を見出しながらも、振り回される彼女の行く末は……?


今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「オリィちゃんって時々、物凄く遠い言い回しをするよね」

「?別にそんな事はないと思いますわよ」

「ああ……分かる、分かるわノーみりんママ。それに加えてオリィって妙に理屈っぽい時もあるのよね」

「あ、それ分かる。それでいて偶に天然っぽい発言もするからそのギャップで余計に可愛いというか……」

「……何故か今度は私をいじる流れになっているような……勘弁願いたいですわ」


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