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104.配信休止=彼女達は話し合い、方針を決めようとする。

 

「――――それでこれからどうするか具体的な部分を詰めていきたいんですけど……」


 改めて向き直り、私はそう切り出す。二人共、協力してくれるといっても、漆黒ゆうぐれを取り巻く現状は正直、芳しくない。


 当初、私が読んだ記事の内容の大筋はそのままだが、そこへ尾ひれが付いて最早、消化不可能と思えるほどに炎上してしまっている。


 ここまできてしまえば当人である私が事実無根と否定したところで信じてもらえないだろう。


「んー……どうするか、ねぇ……まあ、現状だとゆうぐれちゃん側から下手にリアクションを起こすのは余計に燃料をくべるようなものだし、慎重に行動しないとっていうのは分かるんだけど…………」


 うんうんと唸りながら頭を悩ませるノーみりん先生の隣でオリィちゃんが考え込むように顎に手を当てつつ、重々しく口を開いた。


「……正直、私はある一点を除けばこのまま放置という選択肢もありだと思ってます」

「なっ……それはどういうことなのオリィちゃん?」


 炎上真っ最中の現状を前に放置という選択肢を提示してきたオリィちゃんへ驚き、問い返す。


「……今回の騒動、炎上の原因になっている記事の内容を簡潔にまとめると、漆黒ゆうぐれの過去、それに付随して普段のキャラが作られたものだった事、そして実は男がいるんじゃないのかという疑い、これらが主だと思います」

「……確かに大まかにまとめるとそんな感じだね。尾ひれ部分を含めるとまだありそうだけど」

「流石にそこまで考慮するときりがないですし、全くの嘘を元にして作られた記事なんかはあまり信じられていないみたいですから気にしてもしょうがないですよ」


 漆黒ゆうぐれのスキャンダルは数字になると味を占めた人達が何の根拠もなしに出鱈目をあたかも本当の事のように吹聴しているのは知っていたけど、それがあまり信じられていないのは意外だった。


 正直、この手のスキャンダルはたとえ嘘でも簡単に燃え上がるものだとばかり思っていた。


「……それで放置がありだっていうのは結局どういう意味なの?」

「それは簡単です。今、まとめた記事において白崎さんは()()()()()()()()()()……だからどうにかする必要もないんですよ」

「悪い事をしてないって……そりゃゆうぐれちゃんは被害者なんだから当たり前じゃないの?」


 いまいちオリィちゃんの言いたい事が分からず、首を傾げる私とノーみりん先生。


 それに対してオリィちゃんは人差し指をぴんと立てながらその理由を詳しく説明し始めた。



104.配信休止をご覧くださり、誠にありがとうございます。


漆黒ゆうぐれを取り巻く炎上騒動……果たして彼女達それを解決できるのか……?


今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「炎上は本当に怖いですわ……明日は我が身かもしれませんし……まあ、でも、私はそこまで有名でもありませんから大した騒動にはならないですわよね」

「……まーたオリィちゃんが自分の事を低く見積もってるよ。ね、ゆうぐれちゃん?」

「そうね。オリィはもう少し自分の置かれている立場を改めた方が良いと思うわよ?」

「なんですの?2人して……私、これでもきちんと自己分析はできていると自負しておりますのに……」

「……やっぱりオリィちゃんはオリィちゃんだねぇ」

「本当に自己分析ができていたらあの発言はでないと思うけど……まあ、オリィらしいといえばらしいわね」


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