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103.配信休止=彼女は少しずつ回復へと向かう。

 

 それから程なくして、お粥を持ったノーみりん先生が戻り、私はそれを受け取ってゆっくり口に運ぶ。


 もう何日も食べていなかったため、いくら消化の良いお粥でも胃がびっくりして何度も吐き戻しそうになったけど、その度にオリィちゃんとノーみりん先生が背中を擦ってくれた。


「――――焦らないでゆっくり食べてください。私達は逃げませんから」


 少しずつ、少しずつお粥を口に運ぶ私を黙って見守る二人。


 部屋の中が静まり返って食器の音だけが響く中、食べるところをじっと見守られる事に気まずさを感じつつ、最後の一口を食べ終え、水を飲み干して一息を吐いた。


「…………ごちそうさまでした。うん……美味しかった……後でお母さんにお礼を言わないと」


 このお粥の事もそうだけど、ずっと引き籠ったままでいっぱい迷惑を掛けたし、せっかく作ってくれたご飯もいっぱい無駄にしてしまったからその事も謝りたい。


 たぶん、私達の話の邪魔をしないようにと気を遣っているのだろう。


 全部が終わったらお母さんともいっぱい話をしよう。


 辛かった事や悲しかった事だけじゃなく、楽しかった事や嬉しかった事、とにかく全部を話したい……だからこそ、今はやるべき事を優先させる。


「……オリィちゃん、ノーみりん先生。その、二人に折り入って話が――――」

「さ、それじゃあご飯も食べ終わったみたいですし、今後の話をしましょうか」


 意を決して話を切り出そうとしたその瞬間、私の言葉よりも先にオリィちゃんがそう口にする。


「え、あ、今後っていうのは……?」

「んー?そりゃもちろん()()()()()()()()()についてに決まってるでしょ?」


 さも当然のようにそう言い放つノーみりん先生に私は思わず唖然としてしまう。


 まさか私の方から切り出し、相談しようと思っていた事を先に言われてしまうなんて思わなかった。


「……何を驚いた顔をしているんですか?私達がここにきた時点でそのつもりだって事は予想がつくでしょうに」

「え、そ、それはそうかもだけど……」


 確かに私が逆の立場だとしたら同じように考えるかもしれない。でも、友達だからといって相談に乗ってくれるのが当然……だとは思いたくなかった。


「あ、勘違いしないでほしいんだけど、ここにきたのはもちろん、ゆうぐれちゃんが心配だからっていうのが一番の理由だよ?でも、ゆうぐれちゃんが前を向いてくれた今、次は炎上騒動をどうするかって事を考えないといけない……私達がまた一緒に配信するためにも、ね」


 そう言って片目を瞑り、私の方へウインクをしてくるノーみりん先生。その様子がなんだかおかしくて、私は少しだけ口の端を緩めた。



103.配信休止をご覧くださり、誠にありがとうございます。


果たして少しずつ回復に向かう彼女はどう動いていくのか……?


今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「友達を助けるのは当たり前……私自身、そう思っていますし、そうあるべきだと思いますわ。でも、それを当然のものだと思うというのはまた違う話……確かにゆうぐれ様の言う通りですわね」

「……うん、私も全然、気にしたことなかったけど、受け手側の気持ちとして当然と思うのはなんというか……少し厚かましいのかもしれないね」

「……正直、私も二人の好意は嬉しかったし、それに素直に甘えたいって気持ちもあったわ。でも、本当にそうしていいのか?それは許されないんじゃないかって気持ちもあったの」

「……ゆうぐれ様に関していうならばもう少し素直に甘えるべきだと私は思いますわ」

「だよねぇ……ゆうぐれちゃんは甘え下手というか、自分に厳しすぎると思うよ?」

「…………その言葉、そっくりそのまま二人に返すわ」


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