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102.配信休止=彼女達は赤面し、気まずさを誤魔化そうとする。

 

「――――全くもー……オリィちゃんはずるいんだから」


 三人で抱き合うという少し奇妙な光景の後、ようやく泣き止んだ私の頭を撫でててくれるオリィちゃんへノーみりん先生がぶーっと頬を膨らませて恨みがましげな視線を向ける。


「……ずるいって……何を言ってるんですか?」


 私の頭を撫でたまま怪訝な顔をしたオリィちゃんがそう問い返すと、ノーみりん先生はさらに大きく頬を膨らませてから小さな溜息でそれを吐き出し答えた。


「……だって私がいの一番にゆうぐれちゃんを抱きしめようと思ったのにオリィちゃんが抜け駆けして」

「…………抜け駆けも何もノーみりん先生だって結局抱き着いたじゃないですか。それもいきなり飛び込んでくる形で」


 いじけるノーみりん先生に呆れるオリィちゃんというやりとりを前になんだか懐かしさを感じた私は思わず笑みを溢しつつも、改めて二人の方へと向き直る。


「…………オリィちゃん、ノーみりん先生、その、なんて言ったらいいか……えっと、あ、ありがとうございます」


 長らく喋っていないせいか、妙な気恥しさを感じながらお礼を言うと、二人は驚いたように顔を見合わせ、どこか気まずい顔で明後日の方向に視線を外した。


「あー……ええっと、助けにきたって意気込んできたけど、そんな正面からお礼を言われると照れるというか…………」

「その……もしかしたら余計なお世話かもって思ってましたから……改めて言われると確かに気恥ずかしいですね」


 私とノーみりん先生とオリィちゃん、三人が三人共、恥ずかしさから顔を赤くし、少しの間、気まずい沈黙が部屋の中に流れる。


「…………こ、こほん、えっとそれじゃあ改めまして、白崎さん。私達は白崎さんが心配でここまできたんですけど……えっと、その、大丈夫ですか?」

「…………なんというか、さっきのやりとりの後だとその質問をするのに凄い違和感があるね」


 確かにノーみりん先生の言う通り、三人で抱き合い、思いっきり泣いたあのやりとりの後だと、大丈夫と聞かれても返答に困ってしまう。


「……大丈夫と言われれば大丈夫というか……でも、さっきまでは大丈夫じゃなかったというか――――」


――――ぐぎゅるるる〜


 うんうんと頭を悩ませ、どう答えるべきか考えていると、唐突に私のお腹が大きな音を鳴り響かせる。


 どうやら二人のおかげで少し精神的に回復してきたらしく、身体と心が空腹を訴えているようだった。


「……ずっとご飯を食べてなかったんだから仕方ないよね。あ、私、夜月さんに消化の良い物を用意してもらえるよう頼んでくるよ」



102.配信休止をご覧くださり、誠にありがとうございます。


久しぶりのやりとりを経て少しずつ回復へ向かう彼女の行方は……?


今後が気になる、彼女達を推せるという方はチャンネル登録とグッドボタン……もとい、ブックマークと評価の方をよろしくお願いいたします……それでは彼女達から一言!


「……ぐぎゅるるる〜なんて表現、今日日、中々聞きませんわね……まあ、それほどまでにお腹が減っていたというのはやむにやまれぬ事情がありますけど」

「でも、あの時のゆうぐれちゃん可愛かったなぁ……普段はあんな場面、中々見れないし……」

「……何かしらこの私をいじる流れは……うぅ……あの素直で可愛いかったオリィがノーみりんママに毒されてしまって」

「ちょ、毒されたって何?毒されたって」

「……まあ、親子ですから似るのも仕方ありませんわ」


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