表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

寓話

作者: 秋暁秋季

注意事項1

起承転結はありません。

短編詐欺に思われたら申し訳御座いません。


注意事項2

一般的な寓話とはそれた、ハッピーエンドを思わせる話。


『ザマァ系』は今の小説業界を引率する、メジャーなジャンルで御座いますがねぇ。因果応報という言葉、結局、みぃんなだぁい好き。それは何も今に始まった事じゃないんですわ。私が生まれる前から国民的アニメでも通用する、一種の技法だと思うのですわ。

おや、ご存知ありゃせんかい? 悩みを叶えてくれる黒い商売人のお話、んーピンと来てないで御座いますねぇ。じゃあ、未来から来たロボットが勉強嫌いな子を、不思議な道具で助ける話。おぉ、勘が宜しい様で。これでも通じないならば、駄菓子屋の女将まで登場させるつもりで御座いやしたよ。

へへへ、それの大層おかしくて、面白いところがね、本当に世代、老若男女問わず、みぃんなが大好きなんですわ。私が生まれる前から、商売人のアニメは社会人向けに放送されていた。美味い酒が飲める歳になっても、今の小学生の好きな児童書ランキング上位を独占する程に、駄菓子屋の女将は大人気。そうして私がよく見るサイト青少年向けのサイトでも、『ザマァ系』が流行ってらっしゃる。

皆のお願いなんでしょねぇ。なぁんの努力もせんに、大きな力を手に入れて、天狗になった奴が地に落ちる様を見るのは。こんなクソ垂れな、自分が救われても居ないんに、なぁんでお前だけ、という人間の業と奴ですわ。

そんな怯えた顔をしなさんな。何もしこたまの努力をしなきゃ行けない訳じゃありゃせんのです。ただ物事の道理という物が御座いましてね。大きな力を制御する為には、正しい方法で使わにゃあかんのですよ。でも不思議なこんに、天狗になった人間というのは、聞く耳を持っちゃくれんのですよ。大きな力を振りかざしてはい終わり。なんて世界じゃありゃりゃせんのです。悲しい話ですがね。

あぁ、おや、前口が随分と長くなっちまいましたね。現代人は時間に厳格である故、失礼を。

お前様、私を呼び寄せるとは、大層なお悩みが御座るのでしょう? 上司から怒鳴られてばかりの会社から退職したいとか、自分の元から離れて行った恋人に、ギャフンと言わせたいとか。話してみて下せぇよ。

おや、構わない? そいつァどうして。ん? 私の前口を聞いて、力の制御に自信が無くなった? お前様は賢いでありますね。今までのお客人はそれでも私の力を欲したでございますよ。それで――。


目が覚めるとよく見知った家の天井が目に入る。あぁ、今日は……休日出勤であったか。そう疲れた体に鞭打って体を起こすと、目の前に一通の手紙が届いていた。

『これは私の身勝手なエゴでごぜぇます。此処に入った薬を寝る前に一錠飲めば、お前様の未来が良い方向に傾くで御座いやしょう。なに、大事なのは続ける事で御座いやす。必ず私は今朝方お前様の枕元に薬を置く。お前様は忘れる事無く飲み続ければ良い。この話に興味がなけりゃ、捨ててしまって構いはしません。この話はご破綻という事でございます』


「それで、その会社員はどうしたんだ」

「捨てちまいましたねぇ。ビリビリに破って。賢い人間だ。私の力なんざに頼らずとも、生きていけるくらいには」

寓話ってご存知でしょうか。

馴染み深い話を見せて、それを諭す話。

チラッと見た話だと、因果応報に元ずいたザマぁな話なんですけど。


この夢の魔女、前口が長いのには訳がありそう。

力を貸してはあげたけど、みぃんな天狗になったのだと思います。

そうしてみぃんな地に落ちた。

自分の力じゃなくて、他力本願でやって来たから、まー当たり前。

でも根は優しいから、真面目で頑張っている子はちょっとお節介やっちゃう。


結局のところ、誰かに頼らず、自分の力で未来は変えられるんだ。という話になりました。

他力本願良くない。自分が苦労してつけた力だから、制御しようと思える。そんなお話。


ちなみに

此処で登場した、アニメ、児童書は元ネタありますよ。

有名なんで皆様ご存知じゃないでしょうか?

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ