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今日も私はカフェにいる。

こうやって外に出れば気分転換にもなるし、昨日のように珍しいことにも出会え、それが創作の種になることもある。


カフェは昨日より混んでいた。

席もほぼ埋まっている。早めに来ていて良かった。

お昼を過ぎても混み具合は変わらず、少し賑やかな店内。するとカランカランと鳴った。

入ってきたのは昨日の綺麗な男性と、彼より背の低い黒髪の男性だった。

二人は一つだけ空いていた奥のテーブル席――私から見て一列挟んだ横の席だ――に座った。


「俺昨日はとてもガッカリしたので、今日は奢ってもらいますからね~」

「本当にごめんなさいって。ドタキャンはもうしません…ちゃんと奢ります、奢りますから」


賑やかな中、そんな会話が聞こえた。

どうやら昨日待っていたのは、あの人だったらしい。


黒髪の男性はいかにも庶民という雰囲気だった。

二人のあまりの差に驚くが、それよりも銀髪の人の、その儚い見た目からは想像しにくい飄々とした雰囲気の方が驚いた。

それ以降はあまり会話が聞こえなかったが、美味しそうにパフェを食べながら笑顔で話している銀髪の彼が強く印象に残った。甘党なのかな。


あの二人組は、それから頻繁にカフェを訪れるようになった。

いつも適当に空いているテーブル席に座った瞬間にあれこれと話し出す。

どうやら仕事仲間らしいが、人の会話を盗み聞きしすぎるのも悪いのでそれ以上はよく知らない。会話も時々聞こえるくらいだ。


私もこの日記を綴ったり新作を考えたりして、いつも通りの時間を過ごしていた。

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