序節〜はじめから〜
どーも、作者のさつまあげです。
なろう系小説を書くのは今回が初なので、文章力や表現力に変な点があった場合はご指摘いただけると幸いです。
では、はじまりはじまりー
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昔、俺には友達がいた、たくさん。
でもみんないなくなってしまった。
病室で見上げる天井はどこまでも遠く高く見え、病室から見える外の景色も、今のボクからしたら異世界みたいなものだ。
幼稚園の頃に隣の家に住んでた女の子、小学校から仲良くなってずっと一緒にいたあの子、中学、高校とつるんでた気の合う奴ら……。
違ったんだ、いなくなったのは、俺なんだ…
暗く、深い眠りに沈むように、体から力が抜けていく。
父さんと母さんが名前を呼んでる。
人生で感じたことのないくらいの眠気が、意識を引きずり落としていく…
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暗い暗い闇の中、その向こうで光が見える…。
ああ、もしかしてこれが天国ってやつなのかな?まさか地獄ってことはないよな…不安と期待と、寂しさのような気持ちを感じつつ、光に導かれるようにして引き寄せられていくと
「おお、よく来たやんけ!
ええわ、とりあえずここ座りぃ!」
やたらと派手で悪趣味な関西弁のおっさんがそこにいた。
「なんやキミ、ちょい暗いんとちゃう?
あー、でもアレやな、キミさっき死んだばっかやもんな!
お父ちゃんお母ちゃんにさよならしてきて間があらへんかったもんな〜うわぁ〜、なんやゴメンな?別にアレやで、おいちゃん別に悪いモンやあらへんから!心配せんとき!」
異様な風体のおっさんだった。
金髪のオカッパ、紫のローブ?に錫杖、やたら大きなサングラスをつけた中年風の男が、光の先で待っていた。
一瞬天国かもと思っていたその場所は、ひどく見慣れた6畳一間。部屋の真ん中に炬燵があり、小さいテレビがおいてある。イヤなんだこれ。実家か。
「あの………」
「あーあーあーあー、みなまで言うな!ちゃあんとわかっとるさかい
お兄ちゃん、ここがどこでワシが誰か聞きたいんやろ?」
ごほん、と咳払いをすると、金髪オカッパの男はこう切り出した
「まず、キミは死んでしもてん
わかてると思うけど、まぁ病死やな」
覚悟もしてきたが、実際言われるとこたえる。
「あくまで肉体は、やけどな」
「?」
「ええか、今からおいちゃんの言うことよっく聞くんやで
キミにしかできん、大事なことや」
それはな…