夢
茶色のトイプードルが黒いソファーの上で薄い水色のタオルに包まって寝そべっていた。
茶色のトイプードルがソファーからおりる。
ソファーの近くの床にひかれたタオル、その上に真っ白のトイプードルが仰向けに寝ていた。本当に寝ているのだろうか?真っ白のトイプードルは身動き一つしない。
以後、茶色のトイプードルを茶犬、真っ白のトイプードルを白犬と記す。
茶犬はソファーからおりた後、人間のように立った。白犬の方へ歩いて行く。
茶犬は白犬の足下で膝立ちする。白犬の前足をとり、お腹の上で足を重ねる。
茶犬が何かに気付いたのかソファーの上に戻る。
ただいまー
女が帰って来た。
女が犬達のいる部屋のドアを開けて入って来た。
あーやっぱりだめか、白は好きなんだけど弱いんだよね。またやり直しかー
女は白犬を抱き上げる。さっきまで平坦だった白犬のお腹は膨らんでいた。
何これ
女の指が白犬のお腹に触れる。
ぐるぐる、ぐるぐる
女の指は白犬のお腹を強く押しながら回る。
白いお腹は赤黒くなってゆく。
白犬は赤子になっていた。
赤子の腹は赤黒く、ぶよぶよであった。
いつの間にか赤子は床の上にいた。
女はいなくなっていた。
茶犬は赤子を育てることにした。
時は過ぎて───
中世風な街並み、教会から出てきた長い髭の生えた白髪のじいさんが立つ。
新たな勇者が選定がなされた!!
空中に6つの六角形が現れた。
縦に2つ、横に3つ
六角形の中選ばれた者が表示されるはずだった。
真ん中の2つが表示されない。
だけどわかった。
上が黒猫で下はあの赤子だと……
お粗末様でした。