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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
鉄のララバイ
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白夜 41話 散る桜 前編

次話を読んでいただきありがとうございます。

突然の連絡で十年ぶりに帰ってきたクロードとアルードが…


 クロードとアルードは、急いでインドラ時空帝国へ帰還した。

 インドラ時空帝国への時空ゲートを通過して、宇宙港へ入った瞬間、そこは非難する人達の宇宙船や時空戦艦で大混乱していた。


 クロードとアルードは、宇宙港へ停泊すると、直ぐにアシェイラと連絡を取った。

 クロードとアルードがインドラ時空帝国から離れて十年、その間…アルードが密かにアシェイラと連絡を取り合っていたのをクロードは知っていたが…黙認していた。


 そのアシェイラが緊急で連絡を寄越した。

「助けて! クロード! アルード!」


 クロードは宇宙港の窓から宇宙を見つめると、七色に輝く光の根が当時のインドラ時空帝国に広がって侵食していた。

 当時のインドラ時空帝国は、クロードがマハーカーラ艦隊となる前より小さい。

 三つの時空が繋がったインドラ時空帝国の内、その内の一つが数千兆光年もある時空を呑み込もうとする侵食に襲われて大混乱となっていた。


 アルードが

「兄さん! アシェイラ達が来るから」


 クロードが怒りに似た顔で

「何をやったんだ!」


 ◇◇◇◇◇


 アシェイラとメディーサが乗った宇宙戦艦が到着した。

 数キロの宇宙戦艦にクロード達が乗るグルファクシが収容された。


 クロードがアルードを伴って、アシェイラとメディーサのいる司令室へ来ると、大混乱する司令室と、泣きそうな顔のアシェイラと、絶望した顔のメディーサがいた。


 クロードが怒りに似た顔で

「何があった? アレは…アヌンナキの力の一端だぞ」


 そう、クロードには分かっていた。

 この宇宙を侵食しているのは、アヌンナキ、ホモデウスの力だ。


 メディーサが

「評議会が…キムロウ博士とユリ博士を…捕らえて…」


 クロードが驚きと怒りの顔で

「なんで、そんな事をした?」


 アシェイラが泣きながら

「違法の研究に加担したって…それで」


 クロードが顔を怒りに引きつらせて

「違法の研究って、ユニックインダストリーの研究は、評議会が承認しているはずだ」


 メディーサが

「ウソに決まっているでしょう。評議会の目的は…サクラちゃんだった」


 クロードは、それを聞いて顔を押さえて

「アイツらぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」


 全てをクロードは理解した。

 クロードをコアとしたホモデウス、アヌンナキ・プロジェクトを、サクラを使って達成しようとしたのだ。

 サクラを生け贄にした。


 アルードが

「キムロウ博士とユリ博士は?」


 アシェイラが涙しながら

「二人は…サクラちゃんを組み込んだシステムに呑み込まれて…」


 アルードがその場に崩れ落ちる。

「そんな…」


 クロードが怒りを顔に浮かべて

「アイツら…殺してやる…」

と、評議会の評議員達を皆殺しにしようと…するが。


 アルードとクロードが収容された大型宇宙戦艦を無数の宇宙戦艦の艦隊が包み込んで包囲する。

 艦隊の宇宙戦艦から、小型宇宙艦が飛び出して、クロードがいる大型宇宙戦艦へ取り付くと、制圧を開始した。


 大型宇宙戦艦は、ハッキングと部隊投入によって瞬く間に制圧、アルードとクロードがいる司令室へ部隊が入り込む。

 その部隊の隊長が

「クロード様ですね」


 クロードが殺気の視線を隊長と部隊に向ける。

 隊長と部隊の兵士達に緊張が走る。


 クロードが隊長を睨み

「どけ…」


 隊長が

「我々、うぎぎぎぎぎksをいkじょさおおわわ」

 隊長と突入した部隊の兵士達が見えない力に全身を引きちぎられた。

 その力の波動が広がって、大型宇宙戦艦を制圧した部隊の全員が引きちぎられた。

 その波動の元は、クロードだった。


 一瞬で肉塊に変わった制圧部隊にアルードが

「兄さん…何を…したの?」


 クロードを中心に黒い波動が広がって、クロードの大型宇宙戦艦以外の宇宙戦艦達をねじ切って引きちぎる。


 突然、クロードがいる司令室へ通信の画面が入り

「887。キサマは…何をやっているのか、分かっているのか?」

と、評議会の評議員達の通信石版達が映る。


 クロードがその通信石版へ手を伸ばして

「死ね」


「ぎぎぎぎうぃあhごあほわほgはおhtごあwとあう」

「いぎうぃあhがおhわおhごあhをあhごあhを」

「あしさhがいwhぎqあwほあgほあhごあhごあhごあh」 


 通信石版に顔を隠している評議会の評議員達の絶命の悲鳴が響き渡る。


「や、止めろ! ぎtぎぎhごあほあwほあほが」

と、止めようとした通信石版から悲鳴が響く。


「待て! まだ、サクラは生きているぞ!」

と、評議会の評議員の通信石版が叫ぶ。


 クロードが

「手遅れだ。どの道…サクラは助からない」

と、涙した。


 サクラの生存を叫んだ評議員は

「がわgはおwはおtgへをあhgをあえhぐぁおはおwhが」


 絶命の悲鳴が司令室に響き渡る。


 評議会の評議員達は、全員が死亡した。

 全身を捻られて引きちぎられて、目を覆いたくなるような肉塊となって終わった。


 何をやったのか…分からないクロードに、アシェイラとメディーサが怯える。

 アルードが

「兄さん、何をやったの?」

 唇が震えている。恐怖だ。


 クロードが冷たい顔で涙を流しながら

「後は、頼む…アルード」

と、告げて司令室から去って行く。


 アルードは、それが止められなかった。


 クロードは、大型宇宙戦艦に収容された宇宙戦艦グルファクシへ戻ると、恒星間戦略兵器デウスに乗り込んで

「サクラ、今、行く」

と、宇宙へ飛び出して、サクラが取り込まれたシステムの場所へ向かった。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

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次回、散る桜 後編

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ハラハラドキドキの展開で、見逃せなくなります!頑張ってください!
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