表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
デザイナーズ編
971/1112

白夜 27話 結末へ…

次話を読んでいただきありがとうございます。

目的の場所へ行こうとするクロ達だが…そこにアークシアの仲間達が…


 太陽系よりも巨大な星艦へ光が進む。

 その光は、オメガデウス・ヴァルヤ

 白と黒の二色の胴体を持つ翼を伸ばす機神。

 それを操縦するのは、動力源でもあり戦闘システムでもあるクロと、操縦者でもありクロをこの世に結びつけたレナの二人が並ぶ操縦席がある。


 白黒の陰陽の如きオメガデウス・ヴァルヤの全身には、多くの武装を装備した装甲達が備わっている。

 その装甲達によって三十メートル前後のオメガデウス・ヴァルヤが倍の六十メートルになり、小さな戦闘艦のようだ。


 超光速で走るオメガデウス・ヴァルヤへ、星艦から七つ光が昇る。

 メガデウス達だ。

 メガデウス、白銀と輝く二十メートルの翼を持つ機神達。

 六つのメガデウスが輪となって、その中心に一機のメガデウスがいる。

 中心のメガデウスに乗るは、ロゼストであり。

 ロゼストのメガデウスの周囲を周回して続くのは、ナイツの六人

 ジェイス、アヴァロ、ガルダス、アークア、クリニア、ナルファだ


 クロは向かってくる七つのメガデウス達に、怪しく笑む。

 隣の席にいるレナが

「メガデウス達が近づいてくる」


 クロが笑みながら

「問題ない」


 七つのメガデウス達が光速で、オメガデウス・ヴァルヤへ襲いかかる。


 クロはオメガデウス・ヴァルヤの撃鉄を引き上げると、メガデウス達へ放つ。


 光の速度で動くメガデウス達が、光の速度から通常の速度へ戻り止まる。

 オメガデウス・ヴァルヤの装備、両手にある巨大ミサイルの一撃を

「うああああ!」

「きゃあああ!」

 ガルダスとアーシアのメガデウスが受けて吹き飛ぶ。


 ジェイスは理解する。

「なるほど、そういう仕組みか…」


 ロゼストが仮面の下にある口元を笑み

「黒天…重力、空間の速度を操作するのか…」


 オメガデウス・ヴァルヤを中心に空間の流れを操作する力が放たれる。

 空間に存在するあらゆる力学的なエネルギーと法則が、オメガデウス・ヴァルヤの動力源であるクロに操作される。


 アヴァロが

「くそぉぉぉぉ! 卑怯者が!」

と、メガデウスで無数に動いて分身のような力を放ってクロへ向かう。


 オメガデウス・ヴァルヤのレナが

「クロ、実体は…」

 クロが

「必要ない」

と、オメガデウス・ヴァルヤをアヴァロのメガデウス達へ特攻させると、メガデウスの分身達を押し潰して、ホンモノのアヴァロのメガデウスで特攻する。

「うああああああ!」

と、衝撃を受けてアヴァロのメガデウスが吹き飛ぶ。


 勝てない。

 圧倒的に、オメガデウス・ヴァルヤが上だ。


 こんな事…有り得ない…という顔になるクリニアが

「オメガデウスは、高次元の存在の力を具現化させる装置であって、こんな戦い方…できるはずが…」


 焦っているとロゼストが

「落ち着け」

と、声を掛ける。


 残りのメガデウスの前に次の武装をチャージして切り替えたオメガデウス・ヴァルヤが来て、クロが

「もし、このまま撤退するなら、見逃す」


 ロゼストが笑み

「残念だが、我々にその選択肢は存在しない」


 クロが笑み

「そうかい。じゃあ…行くぜ」


 ロゼストが

「クリニア、ジェイス、ナルファ、結界を張って、私ごと閉じ込めろ」


 ナルファが

「でも、それじゃあロゼストが…」


 ロゼストが

「私は勝つ」


 三人は、ロゼストを信じて三方向へ飛び、ロゼストのメガデウスと、クロとレナのオメガデウス・ヴァルヤを閉じ込める結界を構築した。


 立体の三角形の結界の空間に閉じ込められたオメガデウス・ヴァルヤとメガデウス。


 レナが

「ここ…クロの力が中和されて消えて行く」

 

 クロが

「なるほど、操縦テクニックで挑むって訳か…」

と、告げた後にオメガデウス・ヴァルヤにある分離機能で、レナとクロの二人の個別機体に分離させた。


 オメガデウス・ヴァルヤが左右に割れて、左右に白と黒の二体の機体になり、白に乗るレナが

「クロ! どうするつもり?」


 クロが

「直ぐに片付く」

と、クロが乗るオメガデウス・ヴァルヤの黒がロゼストへ近づく。


 ロゼストは静かに突撃する。

 メガデウスが光速とはいかないが、超音速でオメガデウス・ヴァルヤの黒へ迫る。


 クロが乗るオメガデウス・ヴァルヤの黒は、それに動きを合わせる。


 ロゼストのメガデウスが凄まじい速度で、光線攻撃や手刀を繰り出す。

 それにクロのオメガデウス・ヴァルヤ黒は、全力の突貫で応じる。

 ロゼストのメガデウスが放った光線攻撃や手刀を突き抜けて、ロゼストのメガデウスの頭部を鷲掴みするオメガデウス・ヴァルヤ黒、そのまま結界の防壁へロゼストのメガデウスを叩きつける。


「うぐ!」とロゼストに衝撃が伝わるも、ロゼストは次の行動を…

 それをクロは見逃さない。


「悪いな、終わりだ」

と、クロはオメガデウス・ヴァルヤ黒の両手に超質量の重力源を発生させて握り、ロゼストのメガデウスへ叩き込む。

 超質量の鉄拳がロゼストのメガデウスへ叩き込まれて、何度も何度も衝撃がロゼストを襲うも、ロゼストは

「まだ…だ」

と、メガデウスの攻撃を


 クロは

「終いだ」

と、オメガデウス・ヴァルヤ黒の超質量の鉄拳をロゼストのメガデウスへ放出する。


 重力崩壊と超質量の鉄拳のブラックホールが爆発して、そのダメージがロゼストのメガデウスを襲いメガデウスの四肢が砕け散った。


 結界が急に解除されて

「もう、止めてください」

と、クリニアのメガデウスが入る。

 

 四肢が完全に壊れたロゼストのメガデウスを抱えるクリニアのメガデウス。


 クロは攻撃を止めると下がり

「行くぞ、レナ」

と、分かれたレナのオメガデウス・ヴァルヤと合体して元に戻る。


 そして、クロ達が向かう星艦が目映い光を放ち始める。


 クリニアのメガデウスに守られるロゼストのメガデウス、ロゼストが

「ふふ…始まった。これで…」

と、ボロボロのロゼストの額から仮面が落ちる。

 その目は勝利を確信している光があった。


 クロが

「そんなの想定済みだ」

と、呟きオメガデウス・ヴァルヤを輝く星艦へ、アークシアの元へ走らせる。


 ロゼストが

「お前が…どんなに足掻こうとも…アークシア様の…勝利…だ」



ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

ブックマークと☆の評価をお願いします。

次話を出すがんばりになります。

次回、黒天

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ