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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
デザイナーズ編
969/1109

白夜 25話 選択と対策

次話を読んでいただきありがとうございます。

一時撤退したクロに、事態を重く見た宇宙王達が…


 クロはレナ達と共に近くの宇宙港へたどり着く…と


 オメガデウス・ヴァルヤから降りたクロの目の前に腕組みして立つ二名がいた。

 一人は、聖帝ディオス

 その隣には、聖帝ディオスの息子ティリオ

 その二人が鋭い目線でクロを見ている。


 そこへ、オメガデウス・ヴァルヤを引っ張ったエンジェリオンの背中に合体していたバトロイドから千華と紫苑が飛び降りて、千華が

「アタシ達が原因じゃあないからね!」

と、キメポースをする。

 紫苑が来て

「何、ふざけているんですか…」

と、呆れる。


「はぁぁぁぁぁぁ」と聖帝ディオスが深い溜息を吐いて

「その子の救出ではなかったのか?」

と、レナを見る。


 クロがレナを見て

「ああ…そうだったが。野暮用が出来まくってな」


 ティリオが苛立ち気味に

「どんな野暮用だよ。星艦…しかも、超越存在の遺跡級にヤバい存在が出現するような野暮用って、どうすれば…そうなるんだ?」

と、淡々と言う口調に鋭さがある。


 クロが肩をすくめて

「オレが原因じゃあねぇし」


 聖帝ディオスがクロの前に来て

「連中は、何をするつもりだ?」


 クロが後頭部に腕組みした腕を乗せて

「アクジズ星系の女王アークシアを、アヌンナキ・プロジェクトの遺産を使って、超越存在とアヌンナキのハイブリッドにするらしい」


『はあアア!』

と、聖帝ディオスと息子ティリオは、声をハモらせた。


 クロが何処となくあざ笑い気味に

「成功するかは…知らん。だが、やるつもりだろう」


 ティリオは呆れた顔で、父親の聖帝ディオスは額を苦痛に抱えて

「とにかく、概要の説明をしろ…」

と、聖帝ディオスはティリオと共に、クロを連れて行く。


 それにレナが同行しようとするが、ティリオが

「悪いが、この話は…機密性を有する。控えてくれるとありがたい」


 レナがクロを見ると、クロはウィンクして

「大丈夫さ、説明して。直ぐに帰ってくるから」


「うん」とレナは頷いた。


 クロは聖帝ディオス達に連れられて、通信会議室へ向かった。


 ◇◇◇◇◇


 クロは聖帝ディオスと共に入った通信会議室では、多くの面子がクロを見つめる姿があった。

 そのメンバーの全員は、ディオスと繋がりがある超越存在の連合で、一人一人が己の宇宙を支える超越存在であり宇宙王だ。

 その宇宙王達の視線が鋭い。

 宇宙王達は秘匿通信で、この通信会議室に参加している。

 遙か遠方、時空の彼方からの通信だが、その視線の鋭さは伝わっている。


 クロは、多くの鋭い宇宙王の鋭い視線を向けられているも平然としている。


 聖帝ディオスは額を抱える。

 面子の重要性を分かっているだろう…

 だが、それでもこの男は…

と、ディオスは呆れている。


 少しなめた態度のクロにアヌビスが

「ここにどうして、いるのか…分かっているのかね?」


 クロがフンと鼻で笑い

「ええ…突然、現れた。あの星艦についてでしょう…ビビり過ぎなんですよ」


 アヌビスの左隣にいる宇宙王の女性が

「アナタがいる時空から遠くにいる私達の時空まで…そのエネルギーの影響が観測されています。とんでもない事が起こる予兆です」


 クロが

「ええ…超越存在とアヌンナキのハイブリッドを作ろうとしていますからね。そのぐらいの余波はあるでしょうね」


 アヌビスの右隣にいる宇宙王の男性が

「どうして、こうなったのですか? 原因は?」


 クロが呆れ気味に

「ミカボシとスクナのヤツが…アクジズ星系の女王の一派に協力していましたからね。何かやろうとしているのは察する事ができますね」


 クロの右にいる宇宙王の男性が

「まさか、君も協力しているのか?」


 クロが口だけの笑みで

「そんなだったら、ここに居ませんよ」


 アヌビスが鋭い顔で

「この後、どうなる?」


 クロが淡々と

「だから、やるんですよ。超越存在とアヌンナキのハイブリッドを作る実験を…失敗しても一個の時空、この宇宙が消し飛ぶ程度ですから」


 別の宇宙王の女性が

「それが…どれ程の影響をもたらすのか…分かっているのですか? この時空の生命も、周辺の時空にも被害を与える!」


 通信会議室の雰囲気が険しくなる。

 アヌビスが

「もし…そうなるなら…我々は、我々の世界、時空を守る為に…」

 そう、進軍する…と暗に…。


 クロが両手を広げて

「悪いですが。その必要は無い。オレが何とかしますから」


 別の宇宙王の男性が

「その算段はあるのか?」


 クロが笑み

「まあ、ごらんあれ…って感じですね」


 アヌビスが

「それを信じて良いのだな…」


 クロがアヌビスを見つめて

「オレだって、この時空が消し飛ぶのは…良くないと思っていますから。何とかやってみますよ。その為の大黒天なんですから」


 アヌビスが

「策はなんだ?」


 クロが策を告げると

『はあああああああああ!』

と、通信会議室にいる全員が驚きの声を放つ。


 クロが

「それしかないですよ」

と、不気味に笑む。


 クロの右隣にいる聖帝ディオスは頭を抱えて、左にいる息子のティリオは項垂れる。


 クロが笑みながら

「それが最善の策ですよ」



ここまで読んで頂きありがとうございます。

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次回、決意の先

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