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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
星を繋ぐ子供達
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星光 最終回

次話を読んでいただきありがとうございます。

星光達の最終回、それは…


 ティリオは、エネオルスが砕け散って、ティリオ単体で拳に力を込めて、その者の腹部を殴って飛ばし進む。

 無限に続く超高次元の黄金空を爆走する。

 どこまで無限を飛んでいたのか…ティリオは分からなくなるも、それでも、その者が放つ力が強大で消えない。

 それが消えるまで、超高次元の黄金空を進む。

 だが…

「全く、いい加減にしろよ。小僧が…」

と、その者が語りかける。


 ティリオが驚くと、その者がティリオを蹴り飛ばして

「小僧、お前は帰れ」


 ティリオが蹴り飛ばされて、無限に広がる時空達へ落ちる。


 ティリオは遙か上の彼方に消える、その者へ

「何時か…何処かで」


 その者は笑み

「嫌だね。お前みたいな甘ちゃんは、オレには似合わねぇ」

と、告げて超高次元の黄金空へ消えて行った。


 ティリオは落ちていく、いや…帰って行く。


 ◇◇◇◇◇



 ディーエ時空連合の事件は、戦争シェアリングが破壊された事で終わった。

 原因を作ったミカボシ、ハジュン、スクナ、アテルイの四人は姿を消して、行方知れずだが、心配はないだろう。

 強大な単一の超越存在だ。どこかで新たな計画をやっているだろう。


 戦争シェアリングが崩壊した後のディーエ時空連合は、混乱した。

 だが、それを聖帝ディオスの超越存在や宇宙王の連合一派が介入して、新たに覚醒した超越存在のレリスをディーエ時空連合の宇宙王とする事で、ディーエ時空連合は新たな歴史を刻み始めた。

 何より、戦争シェアリングを破壊した事件によって誕生した高エネルギーの時空サイズの結晶、超高次元多結晶体を多く有する資源の時空のお陰で、ディーエ時空連合で争いを起こす事は無かった。

 その管理は、新たな超越存在であるレリスが担う事になったが、それも受け入れてディーエ時空連合は、ディーエ時空共和国に変わった。

 新たなディーエ時空共和国は、過去にあった汚点を消し去る事ではなく、受け入れる事で未来へ進む。

 二度と、あの悲劇を繰り返さない為に…

 

 全ては…終わった。


 エアリナはジュリアとナリル、アリルの四人と共にアースガイヤへ向かっていた。

 アースガイヤでは、義父のディオスが四人を誘ってバーベキューをする計画を立ててくれた。

 無論、他のお呼ばれもOKだ


 エアリナ達と共にファクド、グランナとキュリア、レリス、ルビシャル、クロエラもいる。


 グランナとキュリアは…直ぐに婚姻した。

 シュルメルム宇宙学園を卒業した後でも…とお互いに思っていたが…キュリアのお腹にグランナの子供を妊娠した事が分かり、挙式は後々にして婚姻した。

 将来は、エアリナとジュリアと同じように母親になりつつも、シュルメルム宇宙工業学園で過ごして、卒業する予定だ。


 ファクドは、ティリオの暴挙に怒り

「絶対に見つけ出して! ぶん殴ってやる!」

と、ティリオを絶対に見つけ出す覚悟に燃えている。


 エアリナ達は、焦っていない。

 必ず返ってくるとティリオは約束した。

 だから、絶対に返ってくると…信じている。


 エアリナ達はアースガイヤに到着して、乗ってきた時空戦艦のままディオスが指定した街の近くまで来ると…

「おおおぃぃぃぃ」

と、バーベキューの準備をしていたディオス達がいた。


 ディオス達が用意した小型飛空艇に乗ってエアリナ達が街の空を回遊しながらバーベキューを始める。

 ディオス達大所帯の家族にエアリナ達が混じって賑やかなバーベキューをしていると、一隻の時空戦艦が近づき、桟橋をバーベキュー会場の小型飛空艇へ延ばして

「悪い、遅れた」

と、スラッシャーだったアオイが伴侶であるマリアンナとホロイエルを伴って来る。

 アオイは、シュルメルム時空の宇宙王となり、ゾディファル教団をゾディファル・カンパニーにして、シュルメルム時空の維持運営を行っている。

 

 マリアンナとホロイエルが、エアリナとジュリアの下へ来て

 ホロイエルが

「もう二人は三ヶ月かぁ…」


 エアリナがお腹を摩って

「だいぶ、大きくなったわよ。エル姉さん」


 マリアンナが自分のお腹を摩って

「私とエルは、一ヶ月程度だから、まだまだ…だけど…」


 ジュリアが

「私達の子と同級生になりますね」


 ホロイエルが頷き

「ええ…よろしくね」


 シュルメルム時空の宇宙王アオイの子をマリアンナとホロイエルは妊娠している。


 本当にあの事件の後、エアリナ達の状況は一変している。

 母親になる事、色んな仲間達の宇宙王への未来が決まった事、全てが前に前に、未来に向かっている。


 後は…ティリオが…


 アオイがエアリナへ向かい

「ティリオは、帰って来た?」


 エアリナが首を横に振る。


 アオイは焼かれた串の肉を頬張りながら

「大丈夫だ! ハグ… アイツは…スペシャルだから…むぐ…な」


 エアリナが呆れ気味に

「アオイ兄さん、お行儀が悪い」


 アオイは笑み

「すまんすまん。やっぱり妹に怒られるのは嬉しいもんだな」


 楽しいバーベキューの会が進む。


 そして、バーベキュー会場の小型飛空艇がとある山の上に来る。

 エアリナが義父ディオスに

「お義父さん、ここが…」


 そう、この場所は初めてディオスがアースガイヤに来た場所だ。アースガイヤに転移した場所に来た。


 ディオスが

「ああ…ここから始まったんだよなぁ」

と、近くにある魔導音楽器のスイッチを入れる。

 流れて行く曲は、キタニタツヤのスカーだ。


 ディオスが

「この曲、ティリオが好きなヤツだ」


 エアリナが微笑み

「ええ…何時も聞いていたわ」

と、空を見上げて

「早く帰って来なさいよ…」


 雲の切れ間が見えて、日差しが黄金に見えた…いや、一部が黄金の空になっている。


 ディオスがそれを見て

「え? まさか…」


 その一部が黄金になっている空から

「あうああああああああああ!」

と、叫び声と共にティリオが落ちて来た。


「ええええええええ!」

と、その場にいた全員が驚きの声を放つ。


 ディオスが「全く!」とディオスは魔法を発動させる。

”グラビティフィールド・アンチ”

と、落ちてくるティリオを反重力でキャッチした。

 

 ティリオはゆっくりとバーベキュー会場に着地して

「もしかして、ボクが帰ってくるのが分かっていたの!」

と、賑やかな会場になっているそこを見て思った。


 エアリナとジュリアにアリル、ナリルが駆けつけて

「おかえりさない」

と、四人は涙を目にティリオに


 ティリオが微笑み

「ごめん、心配をかけた。ただいま…」


 感動の再会の後

「ティリオ…」

と、ファクドがティリオを後ろから羽交い締めして吊し上げ

「お前はぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」

 ティリオにベアハッグを噛ます。


 ティリオが「いたたたたたたた! ファクド! ごめんって!」とファクドのベアハッグに苦しむ。


 ファクドが涙をにじませながら

「お前は! 本当に! 反省が足らないんじゃああああああああ!」

 ティリオが帰って嬉しいが、バカな事をしたティリオが許せない気持ちも大きい。


 ファクドのベアハッグの後、項垂れて四つん這いのティリオに父ディオスが呆れた顔で

「ティリオ、心配をかけて。三ヶ月だぞ」


 ティリオが青ざめて

「そんなに時間が…ごめんなさい」


 そんなティリオをディオスの妻達、ソフィア、クリシュナ、クレティア、ゼリティアが立たせて

「今、魔法で体に異常がないか調べるけど」

と、ソフィアが

「でも、後でチャンと検査は受けなさいよ」

と、クリシュナが

「そういう所がダーリンと一緒ね」

と、クレティアが

「そうじゃな、全く」

と、ゼリティアが


 ティリオが

「ごめんなさい、ソフィアママ、クリシュナママ、クレティアママ、ゼリティアママ…」


 ティリオは帰って来た。

 みんなの下へ無事に…。

 これからもティリオの日々は続くだろう。

 多くの仲間や家族、友達に囲まれて

 多くの輝く星達、星光達を伴って…


 星光編 終

 次は白夜へ続く。

ここまで読んで頂きありがとうございます。

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次話を出すがんばりになります。

NEXT⇛白夜へ

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