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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
愛娘、アイカ

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第92話 予感が訪れる

次話を読んでいただきありがとうございます。

ゆっくりと楽しんでいってください。

あらすじです。


ディオスが巻き込まれた政争は、一応、決着を見た。そして、何時もの日々が訪れていた矢先に…


 ディオスは王宮の廊下で、謝罪を受けていた。


 頭を下げるのは、新たに選抜された民主新進党の総裁の男性と、その副総裁と数名だ。


 あのディオスの契約書偽造詐欺事件は徹底的に調査。

 その主犯が、総裁を含め、複数の部下達による犯行だと判明。

 なぜ、彼らがそんな事をしたかという理由は、ディオスがギレン評議会議長と会談したのを確認した事が発端だった。

 自由国民党に押されている民主新進党にとって、ディオスが自由国民党から出ると、確実に自分達の議席がなくなると焦り、そのディオスが出馬する事を防ぐ事と、自由国民党の失墜を狙った悪戦だった。


「申し訳ありませんでした」

 ただ、ひたすらに謝る民主新進党の新たな総裁達


 ディオスは「はぁ…」と溜息を漏らし

「もう…二度とこんな事はしないでください。それだけです」

 そう告げて終わらせた。



 ディオスは食堂で溜息を再び吐く

「はぁ…なんでこんな事になったんだろうな…」

 たかが…オレ一人に、色々とやり過ぎだろう…。


 そんな事を考えていると…ギレンが来る。

「こんにちは…グレンテル殿…」


「ああ…どうも…」


 ギレンはディオスの前に座り

「先日の事ですが…。出ていただけますかな?」

 そう、ディオスに評議員になって欲しいという事だ。


 ディオスは頭を掻き

「オレなんかが出ても、当選するとは思えません」


「それは過小評価だ。貴殿なら確実に当選する。間違いない」

 ギレンは自信をもって微笑む。


 ディオスは気まずい顔をして

「その…今回で政治の恐ろしさが分かりました。当分の間は…草陰に潜んでいたいと思います。ですので…ご容赦を…」


 ギレンは残念そうな笑みで

「そうですか…。もし、気が変わったなら是非に…」


「はい、必要になったら。お願いします」



 ギレンが去り、ディオスは食堂で座り両手を見つめる。


 確かに評議員になれば、出来る事は大きくなってゼリティアを助ける事が出来るだろう。

 だけど…今はいい。

 色々と手にし過ぎると、大変な事になってしまう。

 それなら…今…出来る事で、ゼリティアやソフィア…クレティア、クリシュナ、ティリオにリリーシャやゼティア…みんなを助ければいい。

 それだけだ。




 ディオスは、ゼリティアの城邸に来ると、ゼリティアは用事で出ているので、ゼティアの相手をしながら、帰って来るのを待つ事にした。


 大きな庭の喫茶テラスで、ディオスはゼティアをあやしながら

「ほーらぁ。ベロベロベロ―――」

 ゼティアを抱いておかしな顔をする。


 きゃういいい きゃういいいい

と、喜ぶゼティア。


 そこへ、セバスがお茶を持って来て

「ディオス様は、ゼティアお嬢様をあやすのが得意ですなぁ…」


「ははは…」

と、ディオスは微笑んだ次に

「セバスさん。オレ、評議員にならないかって誘われたけど…止めます」


「どうして…?」


「ゼティアやゼリティア、ティリオにクレティア、リリーシャにクリシュナ、ソフィアに仲間達、屋敷の皆、フェニックス町の人々、セバスさん達に、お父様達や、兄上達、自分の回りにいてくれる人達が一番大事なんです。きっと評議員になると…大事な人達から離れるような気がします。だから…」


「そうですか…それがディオス様の結論なら、わたくしは、口を挟みません。ですが…もし…ディオス様のお力が必要となったら…」


「まぁ…その時はその時です」


「左様で御座いますか…」

 セバスは思う。

 この方は優しい御方だ。

 自分の大切な者達の為に、身を捧げて働ける。

 本当に、こんな素晴らしい方とゼリティア様が結ばれて本当に良かった。

 そう…セバスは、強く思った。




 トルキア共和国首都では…大きなパレードがあった。

 その中心にはロマリアの皇帝ライドルがいた。

 そう、ライドルは首都攻防の時に、大規模な援軍を送ってくれたトルキアに感謝を告げる為に訪れた。


 トルキアの首相に大統領と会食し、演説の席で

「我がロマリアとトルキアには大きな溝があった。それにも関わらず、トルキアは、我らの危機に、いの一番で馳せ参じてくれた。

 この恩、ロマリアは忘れないだろう。

 そして…これが切っ掛けとなって我がロマリアとトルキアとの、繋がりが始まる。

 ここに宣言する。トルキアが危機の時、必ずその恩を返す為にロマリアは動く」

 巨大な会場が歓声に沸いた。

 

 その後、トルキアの最強の矛アレクルスのアルヴァルドの宮殿に来て、ライドルとアルヴァルドは堅い握手をして、お互いに肩を抱き合い宴会の席へ向かった。

 トルキア式の柔らかい絨毯の宴会場で、アルヴァルドはライドルにお酌し、ライドルもアルヴァルドにお酌して互いに酒を飲み合う。


 アルヴァルドが

「まさか…こうして、宿敵だった国の皇帝と酒を交わすなど…夢にも思わなかった」


 ライドルがフッと笑み

「ああ…全くだ。我らロマリアを苦しめた矛とこうして飲み交わすなぞなぁ…」


 ははははははは!


 アルヴァルドとライドルは大笑いした。


 ライドルは、アルヴァルドのマハーカーラ財団の助力を得て、ユグラシア中央部の風石の輸出経路を手に入れ、その取引と運搬をマハーカーラ運輸財団と共同で行う事となった。


 このライドルのトルキア訪れにより、国境間の緊張はなくなり、お互いに話し合いで決着する事になった。長い時間は掛かるだろうが…。


 お互いに密接に関係し合えば、乗り越える事は可能だろう。


 ロマリアとトルキアとの交流が始まり、両国の物品や人の移動も大きくなるのは確実だ。



 ライドルはアルヴァルドにお酌しながら

「しかし、お主は羨ましいのぉ…。あの男を息子にしているのだろう」


 アルヴァルドはあの男、ディオスの事を過ぎらせる。

「ああ…本当に、凄まじい婿だよ」


「お主からも口添えしてくれ。子供の許嫁をしてくれと…」


「まあ、アイツは、子供が好きすぎて、クリシュナが困っていると言っていたから、難しいかもなぁ…」

 アルヴァルドはライドルが酌したお酒を一気飲みする。


「正直…頼りになるか…?」

 ライドルは微笑んで酒を飲む。


 それにお酌するアルヴァルドは

「そりゃ…当然だ。頼りがいがありすぎる。だが…ワシは、厳しくせねばならん。ディオスが間違った道に踏み出さない為にも…。ディオスが路を外れたらワシは命がけで正す。また、ディオスに危機とあらば、ワシは命を賭けてディオスを助ける。ディオスはワシを父と慕ってくれる。父なら息子の為に命をかけるは当然。惜しくない」


 それを聞いてライドルは、アルヴァルドがお酌してくれた酒を一気飲みして

「くーーーーー クソ! そんな事を言わせるなど! もっとディオスが欲しくなってしまったぞ!」


「ははは、まあまあ…」

 アルヴァルドとライドルの酒会は盛り上がった。


 その席にライドルの息子の一人、ラドラルがいた。

 父親と同じ青髪青目のラドラルは、アルヴァルドの長男アヴァドと酒を飲みながら、色々と話を聞いた。


 アヴァドは、クリシュナがディオスと結婚して変わったと喜んでいる。

 正妻の子ではないクリシュナだが…兄弟達は、同じ家族としてクリシュナに接していたのに、クリシュナと自分達には大きな溝があった。

 クリシュナが危険な守護の仕事に入るのを、ダメだと反対しても、クリシュナは他人のように自分達の意見に耳を貸さずに入り、そして…とある貴族の男性と付き合っていた。

 それの男性に引っ張られれば、クリシュナも危険な仕事を辞めるだろうと思っていたが、クリシュナは男性をフッて、結局は変わらなかった。

 それが、ディオスと結婚して変わり始め、子供が出来た時にお互いを家族として受け入れてくれた。

 今まで頼ってくれなかったクリシュナが、頼ってくれるとアヴァドは嬉しそうだった。

 

 ラドラルは、ふと思った。

 魔法が苦手で暗い感じだったラハトアが、ディオスによって魔法、体内生成魔法を習って明るく、そして思いやりがある子になった。

 ディオスは、自分は教える教師には向いていないと、言っていたが…。

 人を育てる兄や父としては最高の人材だった。

 もし、ディオスが色々と引退する事になったら、ロマリアに呼んで、子供達を育てて貰おうとラドラルは思った。


 良い宴会が過ぎて次の日、当然、飲み過ぎてアルヴァルドはダウンする。

「ああ…」

と、ベッドで横になるアルヴァルドに


 マハルヴァが

「全く! 飲み過ぎるからですよ!」

 二日酔いに効く薬と、消化にいい食事と水分を持って来る。


「すまん…」

と、アルヴァルドは起き上がり、食事と水分に二日酔いの薬を取った所で、部屋のドアがノックされる。


「グランドマスター」

 そう呼ぶのは、シャリカラン案件である。


 アルヴァルドは鋭い顔をして「入れ」と告げる。


「は…」とドアが開いて、中東風の正装の男性、シャリカランの使いがアルヴァルドとマハルヴァの前に跪き

「グランドマスター。アフーリアの外道集団ゾルトリアに動きが…」


 アルヴァルドは肘を足に乗せ

「申せ…」


「は、ゾルドリアが…バルストランに侵入したと…情報が…」


「なんじゃと…」

 アルヴァルドは驚きの顔を見せる。




 ディオスは家族とソフィア達を連れて王都を散策していた。

 ソフィアは、抱っこアシスト魔法にてティリオとリリーシャを抱え、その両脇にクレティアとクリシュナ、背にスーギィがいる。

 このまま適当にすごして、ゼリティアの城邸に向かう途中だ。

 その後ろにディオスがいる。


 ディオスは、ソフィアがティリオとリリーシャを楽しそうに抱いてあやしている姿に、嬉しさがこみ上げる。

 本当にソフィアは二人を自分の子のように大事にしてくれる。

 ありがたい…ありがたいが…こっちの方も大事にしてくれると嬉しい。


 ディオスは両腕にソフィアの買った荷物を抱えている。


 その隣には、同じく荷物持ちをするナトゥムラと、マフィーリアがいた。


 何故、この三人が荷物持ちか…それはガタイが大きいからいいでしょう…というソフィアの理不尽な命令だった。


 しかし…なんでこんなに荷物がいるんだ?

 なんでも、近々…ロマリアにアーリシア十二国王達と、アリストスの皇帝アインデウスが来て大きな会食がある。

 その為の衣装とか、宝石とか…こんなに沢山いるのか?


 そう、ディオスは思っていると…ソフィアが

「なんか…喉が渇いた…。喫茶店によって行くわよ」

 ソフィアの突然の行き先変更。


 とっとゼリティアの城邸にいってくれ!とディオスは思いつつ従う。

 


 団体が喫茶店に入って、ソフィア達女性と子供は奥へ、その近くへディオス達男性が着く。


「はぁ…」とディオスは溜息を漏らして


「お疲れさん」とスーギィが呼び掛けてくれた。


「ああ…ども…」

 ディオスはトイレと席を立ち、入口の傍にあるトイレへ向かった。



 ディオス達が休憩中にとある獣人の男が腹部を押さえて王都を彷徨っていた。

 はやく…これをバルストランの王宮へ…。

 そう…男は思っているも、体が持ちそうにない。

 そこへ…ディオス達が入った喫茶店が見えた。

 その窓になんとソフィアとクレティアとクリシュナに赤ん坊達の姿が見え

「なんて幸運なんだ…」

 そう、バルストラン王が喫茶店にいるのだ。

 これを渡さなければ…。

 男は喫茶店に入る。



 ディオスがトイレから出て、入口の会計を通り過ぎようとした瞬間、入口が開いた。


 そう、その男がいた。


 男は腹部を押さえて、目の前にディオスがいたのがハッキリと見え

「ああ…神よ…感謝する」

 

 喫茶店の店員の女性が男に近付き

「いらっしゃいませ。お一人様ですか」

 男は店員の女性を押しのけ、ディオスに歩み寄り

「アーリシアの大英雄…」


 その言葉にディオスは足を止め、男の方を見る。

「え…?」

と、ディオスが止まっていると、男がディオスに捕まり

「これを…バルストランの王宮へ、王へ…頼む」


 男はディオスに倒れかかった。

「お、おい…」とディオスは戸惑い、男を退けようと腹部を触った瞬間、ヌルッと湿った感じを受けた。

「え…」とディオスは、濡れた手を掲げると、その手は真っ赤だった。

 そう、血だった。


 ディオスは男を抱え

「おい! しっかりしろーーーーーー」

 大声で男に呼び掛ける。


 喫茶店の中が騒がしくなる。


 ディオスは、男をその場に寝かせ、仰向けにすると、腹部から出血している。

「ええ…」と混乱する店員の女性に


「早く! 救急を呼んでくれーーーーーー」



 ソフィアの傍にいたクレティアとクリシュナが動いたが、クリシュナがクレティアを押さえ

「ここにいて」


「うん」とクレティアは頷いた。


「なに?」とソフィアは混乱している。



 クリシュナがディオスの元へ来ると、ディオスが腹部を出血している男の腹部を押さえて血止めの魔法を発動させていた。

「クソ! 出血が止まらない!」


 焦るディオスに、クリシュナが来て

”マジックスキャニング”

と、腹部の傷を調べる。

「ああ…なにこれ、アナタ…表面だけを凍結させて、出血を止めて」


「おお…分かった」

 ディオスは、凍結の魔法を発動させ、男の腹部の出血を凍結で止めた。


 クリシュナが

「なんて酷い事を…」


 ディオスが

「何が、あったんだ?」


「傷の部分に、出血を止める魔法や、薬を効かなくする魔法毒が付着しているわ。おそらく、その効果がある魔導具か、武器で切りつけたのよ。こんな事は普通しないわ」


「何だと…」とディオスはクリシュナの言葉に驚愕する。


 クリシュナは男にふれ

「回復の魔法を掛けて、何とか持たせましょう」

 回復の魔法を男にかけ続ける。


 そうして数分後、救急の隊員が来て、男に魔法毒を相殺させる処置を施し、魔導救急車にある魔導体組成液のカプセルに入れて、急いで病院に運んだ。


 同時に、警察隊が来て

「第一発見者が…グレンテル様ですか…」

と、驚きを見せていた。


「はい…」とディオスは頷いた。


 そこへ、ソフィアが来て

「ねぇ…事情聴取を、王宮で出来ない?」


 警察隊は困惑して

「何か事情でも?」


 ディオスはポケットから男が渡した物を掲げる。それはロザリオだった。

「これを、バルストラン王に渡してくれと…男が…」


 警察隊は、驚きを見せた。

 


 その後、これが何かの国同士の問題かもしれないとして王宮で、トゥルーベルを使わせて貰うという条件でなら可能と条件を出されて、それをソフィアは了承して、王宮の王執務室での聴取となった。


 来たのは、ディオスが偽造契約書でお世話になったサラだった。


 サラは、記録士と共にトゥルーベルを使ってディオスから話を聞く。

「では、まず、男性を保護した状況を…」

 サラが尋ねる。


 ディオスは

「ソフィア陛下達と共に、王都でショッピングをして。その後、ゼリティアの所へ向かう予定の中で喫茶店に寄り、トイレを済まして出てくると。突然、男がアーリシアの大英雄と呼び掛けられ、その後、抱き付かれて…これを渡されました」

 ディオスは男から受け取ったロザリオをサラに渡す。


 サラはロザリオを見つめながら

「男性に見覚えは?」


「いいえ…」とディオスは首を横に振った。


 トゥルーベルは一切鳴らない。ディオスは正直に答えている。

 サラは、ロザリオを持ち確認する。


 そこに、ソフィアもナトゥムラとスーギィにマフィーリアの四人もいる。


 執務室のドアがノックされ

「失礼します」

 カメリアが入って来た。


 カメリアは急いでソフィアの傍に行き耳打ちする。

 ソフィアはそれを聞いて

「うそ…本当に…」


「はい」とカメリアは肯き

「諜報機関アルペジャの者の中に知り合いがいまして、確認した所…間違いないと…」


 ソフィアはサラを見て

「その…これからの話は…」


 サラは眼鏡を上げて

「機密規定ですね。分かりました。許可なく口外はしません」


 ソフィアはディオスに

「アンタにそのロザリオを託した男…ヘルクタル共和国の諜報員だそうよ…」


 ディオスは眉間を寄せる。

 ヘルクタル共和国…確か、何処かで…?

 あ! ヴァアナの国だ!



 数時間後…ヴァアナがケンジロウと二名の獣人と人族の女性の部下を連れてバルストランの王宮、王執務室に来た。


 執務室には、王のデスクに座るソフィアとその周囲にディオス、カメリア、ナトゥムラ、マフィーリア、スーギィといた。


 ヴァアナはソフィアにお辞儀して

「初めまして…ヴァアナ・オル・ヘクマルト…ヘクマルト財団で外部守護隊を任されている者です」


 マフィーリアが

「つまり、ヘルクタル共和国の諜報組織の一角を担っているという事だな…」


 ヴァアナは微笑んで

「ご名答でございます」


 ソフィアが

「来た理由は、こいつが介抱した男の回収?」

と、左にいるディオスを指さす。


 ヴァアナは首を傾げながら

「本来、彼とは…バルストラン王都ベンルダンの西にあります。城砦町にて落ち合う予定でした。それがこんな事になるなんて…」


 カメリアが

「何か、心辺りでも?」

 そう尋ねても答えるか、どうかは不明。


 ヴァアナは怪しく笑み

「とある情報を貴方達に渡す為に動いていました」

『はぁ?』とディオス達一同が声を漏らす。


 そこへ、ドアがノックされ

「私です。クリシュナです」


「ああ…良いわよ」とソフィアが許し、クリシュナが入ってくると、ソフィアの下へ行き

「ソフィア様…大変な事が…お父さんから…」

と、魔導通信機を渡す。


「はい、何でしょう?」とソフィアは出る。


『すまんの。バルストラン王、ちと厄介な連中がバルストランに入り込んでいる。ゾルトリアという者達だ』

 アルヴァルドの言葉に


「ゾルトリア?」とソフィアが首を傾げると、それにヴァアナが怪しく笑み

「それに、私達も関係しているのですよ」



 バルストランに嵐の予感が訪れる。

ここまで読んでいただきありがとうございます。

次話があります。よろしくお願いします。

ありがとうございました。

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