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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
亡国覚醒カタルシス
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星光 第116話 更なる脅威

次話を読んでいただきありがとうございます。

何とか追撃をしのいだティリオ達。

救援を求める為に動き出すが…


 ティリオ達は、姿を隠せる星雲の中にいた。

 ヴァイオレットの時空艦隊と、オージンの航行形態になった駒形の機神スカイギアが並び、お互いに身を寄せ合って姿を星雲に隠している。

 全長百キロ越えの旗艦と駒形円盤に、時空戦艦達。

 端から見れば隠れているとは言えない感じだが、それでも宇宙のサイズから見れば隠れてはいる。


 ヴァイオレットの時空艦隊の旗艦の司令ホールで、ティリオ達全員が集まっている。

 ティリオを中心に、エアリナ、ジュリア、アリル、ナリル

 隣にグランナ、ファクド、クロスト達

 オージンと千華に紫苑は、司令官のヴァイオレットとルークス皇太子の隣にいる。


 ヴァイオレットが全員の中央にある立体球体の宇宙図を操作して

「現在、ネオシウス時空全域の通信が不全となって…」


 オージンが

「他にも、超空間ネットワークを使った空間転移移動も…制限されておる」


 ファクドが

「どの程度…星間の空間転移の移動が制限されいるのですか?」


 オージンが渋い顔で

「大きさとして二百メートル以上の艦は移動できないようにされておる」


 紫苑が

「他にも移動する艦の個数も数隻程度と…」


 グランナが

「レリスやルビシャルは? 二人がいる艦の所在は?」


 エアリナが首を振り

「ごめんなさい。全く掴めていないわ。多分、無事だとは思うけど…」


 グランナが額を抱えて

「こうも簡単に時空間を行き交うレベルの世界が…落ちるなんて…」


 ティリオが渋い顔をしてチィ…と小さく舌打ちして

「このまま、テロが落ち着くまで隠れているか…」


 千華が腕を組み

「そんな悠長な事を言ってられる? アタシ等、狙われたんだよ。連中は追跡するわよ」


 クロストが

「外部の時空との通信も途絶、内部の状況も分からない。そして、下手に動けない」


 ファクドが

「いっそ、降伏するか?」


 オージンがティリオを見ると、ティリオが

「それは望めない。降伏できるなら、最初の時に勧告をしているはずだ。でも…」


 ファクドが溜息を漏らして

「だよね。投降しろって勧告なしで攻撃して来たし…」


 エアリナが

「テロの目的は、真の未来を取り戻すとか、訳が分からないし」


 オージンが

「せめて、外部との通信を回復したいの…」


 ティリオが

「ヴァイオレット司令、他時空との通信をバイパスしている施設がある惑星は…どこに?」


 ヴァイオレットが立体球体の宇宙図に点を示し

「ここです」

 数十カ所の他時空間通信バイパス施設がある惑星の位置を点滅させる。


 ティリオ達が隠れる星雲から近い場所…とは言っても数百光年だが、他と比べると近い場所をティリオは見つめて

「超光速航行で行けば、四時間くらいか…」


 グランナが

「そこへ向かってアースガイヤや他の時空と連絡を取って」


 ティリオがヴァイオレットの隣にいるルークスを見つめて

「ルークス様、聞きたい事があるのですが」


 ルークスが自分を指さして

「自分にですか…?」


 ティリオは、とある話をルークスにして

「えええええ!」

と、ルークスは驚く。


 ティリオが

「やって貰わないと困ります」


 ルークスに全員の視線が突き刺さり、ルークスは項垂れ気味に

「ああ…はい、分かりました」


 ティリオがクロスト達のナハトルとグラドスを見つめて

「ナハトル、グラドル。良いか?」


 ナハトルとグラドスは頷き、ナハトルが

「分かった。ティリオ達も気をつけろよ」


 ティリオがオージンを見つめて

「オージン様も…」


 オージンは呆れ気味に

「ティリオ、無茶はするなよ」


 ティリオは無言で頷いた。


 ◇◇◇◇◇


 ティリオ達は、ティリオ達だけで近くにある他時空間通信バイパス施設がある星系へ向かう。

 ティリオ達は、各々のゼウスリオンやマキナに乗って、機体達の背面に超光速航行用のロケットを背負っている。


 ティリオ、グランナ、ファクド、クロスト、グラドス、ガオス、ラグス

 アリエス、エアリス、サラナ、マーリル、ナーリス

 ジュリア、アリル、ナリル

 十五人の彼ら彼女達が、ゼウスリオンとマキナに乗って超光速航行移動していた。


 次の超光速航行の切り替えポイントに到着して減速をする十五機のゼウスリオンとマキナ。

 グランナとファクドのマキナが先頭を行くティリオのゼウスリオンと併走して、ファクドが

「もしかして、相手は…ネオシウス時空の制圧に忙しくて…オレ達の事なんて構ってられないかもしれないぞ」


 グランナのマキナもティリオのゼウスリオンと併走して、グランナが

「それに、さっきの攻撃をしのいだんだ。警戒して…」


 ゼウスリオンに乗るティリオは鋭い顔で

「連中は、オージン様の技術を持っていた。あの機神スカイギアの波動は…オージン様の持っていた技術の応用だ。超越存在を創造する際に、連結のシステムを作ったオージン様の技術を使って、超越存在の力を吸収する装置を作ったと予測できる」

 ティリオには嫌な予感しか…

「オージン様の技術が流出したのは、一回だけ。その一回の全てに絡んでいたのは…」


 ジュリア、アリル、ナリルの三人が乗る三機のゼウスリオンがティリオのゼウスリオンの隣に来て、ジュリアが

「ミカボシという人物が絡んでいる。つまり…」


 ティリオが鋭い顔で

「ああ…ネオシウス時空のテロ、あっという間に侵略された超空間ネットワーク、それは…」

と、告げた瞬間、ティリオはゼウスリオンを止めた。

「ウソだろう」


 ティリオのゼウスリオンが止まった事で、仲間のゼウスリオンとマキナ達も止まる。


 ファクドが

「どうしたんだ?」


 ティリオのゼウスリオンの周囲に他のゼウスリオン達が集まり、アリエスが

「ティリオ…これ」


 ティリオ達が向かう他時空間通信バイパス施設がある銀河を前にティリオ達の進みが止まる。


 ファクドとグランナもティリオ達が感じた圧力を察知する。

「なんだよ、これ…」

と、グランナが告げた瞬間。


 深淵のように深い闇の宇宙空間から6つの巨大な手が出現する。

 その6つの腕がティリオ達が向かう銀河を捕まえる。


 銀河を捕まえる程の六つの腕からその存在が出現する。

 その巨大さは、捕まえた銀河の倍の三十万光年サイズ。

 他の周辺銀河を足場にして立ち上がる六つ腕の仏像の如き三十万光年サイズの存在。

 その三十万光年サイズの存在がティリオ達が向かう銀河を抱えると、世界を塗り替える曼荼羅を広げる。

 深紫の闇の宇宙があっという間に紅の宇宙へ変わる。

 燃えるような深紅に染まる宇宙。

 その汚染は、百五十億光年規模だ。


 宇宙の中に新たな宇宙が出現する。


 とんでもないデタラメがまだ続く。

 仏像の如き三十万光年サイズの存在の背後から、深紅の宇宙を引きずって同じサイズの存在が出現する。

 黄金と紫銀で構築された龍の鎧を纏う巨人、そのサイズも同じ三十万光年サイズだ。


 ティリオ達の前に、ティリオ達をアリ以下、原子サイズにする超絶な二柱の存在。


 ティリオ達は青ざめる。


 仏像の如き三十万光年サイズのコアは、あのハジュンである。

 ハジュンは、ラージャハラアーダー(六天炎業尊)


 同じく三十万光年サイズの黄金と紫銀の龍鎧の巨人のコアは、ミカボシだ。

 ミカボシは、エーシェントルド(創造産軍帝)


 二人は、超越存在の権能をティリオ達に向けて笑み。


 ミカボシがエーシェントルドから

「さて…オージン様が惚れ込む逸材、どれ程か…楽しませてくれるかな?」


 ティリオ達の前に、圧倒的な経験と力を持つ超越存在の二人が現れた。 

ここまで読んで頂きありがとうございます。

続きを読みたい、面白いと思っていただけたなら

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次話を出すがんばりになります。

次回、バケモノの戯れ

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