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天元突破の超越達〜幽玄の王〜  作者: 赤地鎌
逸般の誤家庭
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星光 第101話 巡る場所

次話を読んでいただきありがとうございます。

ティリオ達は、父ディオスの計らいでタルコシアス連合宇宙帝国に修学旅行へ来たが…


 ティリオ達は、ティリオの謹慎延長というお題目の下、ネオシウス時空の中にあるタルコシアス連合宇宙帝国の主星に来ていた。


 主星は、幾つもの軌道エレベーターが伸びている。

 つまり、それ程までに外からの来訪者が多く活発な場所でもある事を示しているのだ。


 その軌道エレベーターから主星に降りたティリオ達、その出迎えに待っていたのは…

「ようこそ…」

 あのヴァイオレット艦隊司令の彼女だった。


 ティリオが先頭で

「あ…どうも」

と、お辞儀して、その後ろにエアリナ、ジュリア、アリル、ナリルの四人が続いてお辞儀する。


 ヴァイオレットが驚きと困惑の顔で

「あの時とは…うって変わって…何か普通ですね」


 ティリオは、オージンの時にヴァイオレットにデウスマギウスの刃を向けたので、凄く複雑な気分だ。

 何も言えずに黙っていると、それを察してファクドが

「初めまして、自分はファクド…」


 ヴァイオレットが微笑み

「存じております。ティリオ様と同等の超越存在の若き宇宙王のファクド様、グランナ様…そして」


 レリスが

「ボク達は、付き添いみたいなものさ」


 ルビシャルが

「アタシも同じく!」


 ヴァイオレットが

「しかし、驚きです。このような超越存在の方々を出迎えにいけるなんて…光栄の極みなのでしょうね」


 グランナが

「でも、この宇宙でも超越存在がいたはずだろう」


 ヴァイオレットが

「かつては…です。今は…その方が残した遺産達によって維持されているだけですから」


 ティリオが

「遺産によって…維持される世界…」


 ヴァイオレットが

「立ち話もなんでしょうから…どうぞ」

と、迎えに寄越した大型バスに全員を乗せた。


 大型バスは、ごく僅かな客用に室内がアレンジされていて、窓側に席、中央にテーブル、浮遊する小型台車ロボットが、席に座るティリオ達の飲み物や軽食を運ぶ。


 入口の席にいるヴァイオレットが

「当分の間、私の付き添いで行動していただけないでしょうか?」


 それにティリオ達全員がアイコンタクトして、ルビシャルが

「どういう理由で?」


 ヴァイオレットが渋い顔で

「その…我々にとって時空艦隊壊滅は、相当なダメージでして…」


 グランナが

「その艦隊はティリオの方が修理したんだろう」


 ヴァイオレットが

「ええ…完全に修理していただき、何も支障はないのですが」


 ファクドが

「体面ってヤツか…」


 ヴァイオレットが濁しながら

「はい…」


 ティリオが壊滅させて修理したヴァイオレット艦隊、時空艦隊の内訳はこんな感じだ。

 全長百キロの大陸級時空戦艦を旗艦に、全長千メートルの大型時空戦艦達が100隻

 三百メートルから二百メートルの時空戦艦達が2500隻

 無人兵器達や、その他、有人兵器は十億機

 つまり、その気になれば一個の星系を、恒星間を支配できる程の強大な軍備なのだ。


 それが、超越存在とはいえ、一人に潰された。

 犠牲者がいないが壊滅して、壊滅した主に修理されて帰された。

 大問題にならない訳がない。

 聖帝ディオスと、タルコシアス連合宇宙帝国のアルヴァート陛下の取り決めで、無かったにはされた。

 公式な発表としては、旗艦のエネルギー装置が暴走して、周辺に被害を与えた。

 緊急の修理と援助として聖帝ディオスに頼った。

 無論、こちら側の機密事項もセットで修理されたので問題はない。

 あくまで、旗艦の故障による被害という事にされている。


 公式には…

 だが、本当の事情を知っている連中にとっては、面白くない。


 ティリオが額を抱える。

 自分がやっちまった事で大問題になっているのを改めて痛感する。


 その背中をジュリアが優しく撫でる。


 ヴァイオレットが苦笑いで

「とにかく、面白くない方はいますので…」


 ファクドが

「仕方ないか…」


 ヴァイオレットが

「少しの間だけですから…」


 ティリオ達の来た事で波乱が起こりそうな予感が満席している。



ここまで読んで頂きありがとうございます。

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次回、パーティー会場で

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